ちょっとメモ的に。
Googleは、コンテンツを作らない。
その代わり、コンテンツへのリンクを支配する
やり方で、囲い込む。
ここが理解できていないと
メディアはネットに参入する意味が無い。
今、ネット上で行われているのは、
「リンクをいかに支配するか」というゲーム
なんである。
コンテンツへのリンクの争奪戦。
こいつが、今行われているゲームの
主戦場。
コンテンツをネットに載せただけでは
グーグルが強くなるだけなのだ。
なぜなら、グーグルは、検索できる情報が多くなれば
多くなるほど強くなるからである。
グーグルのゲームは、巧妙なイカサマゲームであり
マスメディアが勝者になろうと
ブログのような参加型メディアが勝者になろうと、
どうでもいいのだ。
検索できる情報が多くなれば多くなればなるだけ
グーグルは強くなるのだから。
そして、それは、グーグルの検索連動型広告に
多大な利益をもたらす。
ネットにコンテンツを流すメディアは
このジレンマと戦う時代に突入している。
グーグルに広告料を奪われるのはわかっているが
それでも、参加型メディアが育つにつれて、
既存の新聞TV雑誌をユーザーが見なくなるので
ネットにコンテンツを流さざるを得なくなる。
そして、ネットにコンテンツを流せば、それは
グーグルの成長を助けるだけになる。
これがグーグルのルールである。
どうやってもグーグルが最後に勝つよう
ゲームが設定されているのだ。
グーグルは、すでにいつでもメディア企業になれる。
ユーザーが検索する度に、
トップに「ニュース」が表示される仕組みを
つくればいいだけだ。
ネットユーザーは一日に一度は検索をする。
その度にグーグルのニュースが
表示されるとすると、それは凄い影響力を
もつことになる。
確実にネットユーザーにニュースを見せる力を
すでにグーグルは持っているのである。
これほど確実にユーザーに情報をデリバリーする方法は
おそらく無い。それほど強力無比なリーチに
検索とグーグルのページランクはなってきている。
膨大なリンクを獲得した結果、グーグルは
強力な全世界にまたがるリーチを手にいれて
しまった。
この事をメディア企業はもっと深刻に捉える必要がある。
これだけ強力なリーチをもつ企業は全世界のどこにも
存在しない。
ユーザーが検索する度に
一つの映画の宣伝が出るような仕組みを
作ったら、その宣伝力は計り知れない。
自社のコンテンツですら、リンクという形で
グーグルに囲い込まれてしまっているのである。
そして、検索エンジン無しでは
ネットは存在しえない。
全てがグーグルのゲーム上なのだ。
このルールをどうやってひっくり返すか。
それができる企業でないとグーグルには勝てない。
ところで、無断リンク禁止って言っている人は
グーグルとかヤフーのロボットが
勝手にリンク作っちゃう件については
どう思っているんでしょうか?
私はすでにGoogle支配に屈しておりまして、気がついたらパーソナライズドホームが画面にでるようになってきています。ま、RSSがコンテンツにできないとか、東京の株価が表示できないとか、まだまだなんですけど、侵食されております。
あそこのサービスは面白いのが
多いから使わずにはいられない・・・