ハコフグマンさんのエントリ。
とても感銘を受けた。
このエントリを読んでて思う事。
僕は半端もので、出版社と同人の二つの世界を
行ったり来たりしている。
今、出版社のほうからは、悲鳴ばかりが聞こえる。
漫画雑誌は売上が落ちつづけている。
この間はペンギン書房が倒産した。
この流れは止まらない。
もっと多くの出版社がやられるだろう。
大量の新刊が出ているが、そのために棚争いは激化している。
単行本を出しても棚が取れない事も多い。
少子化で子供が減って、漫画雑誌の王様だった
少年誌はゆっくりと部数を落している。
それに、ネットや携帯ゲームのような
漫画の強力な競合相手が現れてしまった。
生産過多と縮小するマーケット。
この状態では、どうやっても勝てるはずがない。
一方で、同人業界のほうは、元気だ。
知合いの同人作家や同人ゲーム屋は
元気にゲームや漫画を作って
独自のルートで売っている。
僕が大学を出たとき、漫画系の知合いは二つに分かれた。
片方は、大手企業に就職する人たち。
NHKに入った奴もいる。
出版社に入った奴もいる。
もう片方は、同人や同人ゲームで自分の力だけで
生きていくことを選択した人たち。
大手企業に行った奴が勝ち組みで
同人関連に行った奴は負け組みとか思われていた。
だが、現実的に、今、勝っているのは
同人関連だ。知合いはボロ儲けして、
大学卒業から3年ほどで一財産作ってしまった。
あの時、二つの道があった。
一つは、誰かがすでに作っていた道。
もう一つは、誰も通った事のない道。
今、思う。
誰も通った事の無い道ってのは
その先に通じる場所が誰にもわからない。
可能性を信じて進める人だけが
チャンスをつかめる。
その時に、道の無いと思われていた場所に
進める勇気があるかどうか。
それだけなんだろう。
今や作家や業界に携わる人々の生活を維持するために大量の雑誌や単行本が発行されているのが現状だと思います。
読者のお金と時間と収納スペースは有限(しかも縮小傾向)だということを、業界はもっと認識すべきだと思います。
需要に見合った供給量まで絞るべきだと思います。
そうですね。でも出版社やTV局が20年後に
あるかどうかも怪しくなってきた世の中に
なっちゃいましたし、考えてしまう事が多いです。
>>KKMMさん
それが難しいんですよ。
自分達で流通量はコントロールできないです。
会社ごとに最大の利益を目指すのが資本主義
ですから。
それに、ネットユーザーが
どんどん情報を発信し続けている以上、
情報超過はこの先も終る事なく
続くと思います。
出版社がどうやっても供給超過を
防ぐことはできない時代だと思っています。
負け「組み」という表記を見ると
どうしてもムズムズとした違和感を感じる…。
「組」じゃダメですかね。
そこのところはご容赦をーーー