書き忘れた事があったんで追記。
上記のリンクは梅田さんの記事なんだけど、
この中で述べられているようなアマゾンの
見解は全部ウソだと思ってる。
アマゾンは、
電子書籍の最大手になりたくてなりたくて
しょうがないんでそ。
つか、なれなかったら死ぬだけで。
書籍販売がダメになっちゃうんだから。
電子ペーパー普及したら。
書籍のスキャニングをこれだけのスピードで
行ってる理由が「検索」だけなんてありえない。
電子ペーパーがでて、人が電子ペーパーを
使って専門書やら漫画やら小説やら
読むようになったら、
電子書籍ダウンロードサービス最大手になるために
即座に対応できるようにしたいんでしょ。
これは、多分、グーグルの狙いでもあると思うんだけどね。
スキャニングさえ済ませておけば、あとは
権利処理を済ませるだけで
電子書籍ダウンロードサービスを開始できる。
多分だけど、秘密裏に権利処理も始めているよ、
アマゾンは。
在庫がない商売だからグーグル先生にとっても
美味しい商売だし、グーグルがもってるインフラも
簡単に利用できる。
検索とダウンロードサービス、サーバー、
後は、もうすぐ始まるって言われている
決済サービスを組み合わせればかーんたん。
電子ペーパーが普及したら
巨大な電子書籍市場が生まれる。
そこを抑えるのをどこのネット会社も狙ってる。
だから、これだけの規模で
書籍のスキャニング競争を開始しているんだと
思うわけ。
アップルはしてないみたいだけど。
ジョブス様は、どう思っているんだろ。
もっとも広告収入主体の書籍市場が生まれたら
この流れが又、変わるので、書籍しか強みのない
アマゾンは結局、微妙なんだけどね。
まぁ、そういうわけです。
出版社も、書籍のスキャニングは早めに
済ませて、電子ペーパーが出た時に始まる
電子書籍のマーケットプレイス争奪戦争に
加われる体制を整えておいたほうがいいよ、と。
そういうお話でした。
率直にいって電子書籍って普及するように思えないんですが…。書籍の意味を定義する必要がありますが、電子化される以前の紙媒体を分類すると次のようになると思います。
・新聞
・パンフレット・リーフレット(頒布される広告媒体の総称として)
・ポスター(掲示される広告媒体の総称として)
・雑誌
・ノウハウ本・ビジネス書・参考書
・論文集などの学術書
・辞典
・漫画(単行本)
・写真集・アートブック
・小説
おおむね上から順に更新頻度が高いものとなります。
このうち「書籍」としてイメージされやすいものは「ノウハウ本・ビジネス書・参考書」「論文集などの学術書」「辞典」「漫画」「写真集・アートブック」「小説」でしょう。おそらく電子書籍としてイメージされるものもこれと同じでしょう。
電子化するメリットは即時性と蓄積性と検索性です。読んでいるものの切り替えも楽。反面、利用者のコストの向上と可搬性が低下します。
リテラシーの問題でもある気がしますが、現時点では次のような問題があります。
・「書籍」を読むのに適したビューア(ハード・ソフト)がまだない
・ビューアハードの価格が書籍の価格認識に対して十分に下回ることが難しい
・ビューアの操作性を本をめくる行為より向上させることが難しい
・ビューアでは斜め読み、飛ばし読みが難しい
・ビューアの処理速度の問題(いずれ解決するが)
・小説と写真集では適切なフォーマットが異なるがビューアでは両方を実現できない
・ビューアで長文の一続き(たとえば100ページ以上)の文章を読む行為そのものが困難
・音楽・映像と違ってそもそも書籍さえあれば読める(ビューアの必然性がない)
電子書籍における問題点のほとんどはフォーマットと操作性ですが、それを補ってあまりあるメリットを享受できる領域では電子化が普及するはずです。即時性と蓄積性と検索性が重要な領域、すなわち新聞、広告、辞典、検索そのもの…。書籍において即時性と蓄積性と検索性が重要な領域とは「本を探す時」そのものな気がしています。
絶版がない、これはすごいメリットですが、ニッチですよね、はっきりいって。PCでしか読めないというのはナンセンスだし、どこででも読みたいなら高価なビューアを買うよりも本そのものを買えばいい…。
AmazonのビジネスモデルってiTMS+ヤフオクみたいなところがあります。AmazonのUsedって古本屋さん多いし、とにかく場所を提供して出版社・古本屋と消費者の間に本とお金のフローを作っておいて収益を上げさせ、必要とあらば電子書籍を立ち上げてニッチも押さえれば書籍流通は完全にコントロールできるはずです。
受益者に必要充分なアメを与えてコントロールさえ手放さなければAmazonにとって電子化そのものは大して重要なポイントではないですね。作家や出版社にとってもわざわざリスクの高い広告収入モデルに切り替える必要性が生まれないと思いますが、いかがでしょうか?
新時代の取次支配ですね orz
僕個人の考えですが、電子ペーパー後の
電子書籍の最大のメリットは
携帯性(1000冊近い本を持ち歩ける)
低価格(製本流通を中抜き可能)
デジタル化されているので捨てる必要が無い
即時性(流通印刷の手間がない)
の3点を考えています。
仰る通り、書籍を読むのに必要なハードとソフトが
あるとは現状いえませんが、google printは
ブロードバンドなら、さほど苦労もなく
読めましたし、紙を読むのと
大した違いは感じませんでした。
電子ペーパーもその辺りは
きっちり抑えてくるものと思います。
電子ペーパーがあれば
プリンタでいちいち
プリントする必要もなくなりますし、
僕個人は、電子ペーパーが出たら
普通の書籍はかわず、電子書籍で
済ますつもりです。
内容を検索可能で、
低価格で
(新品がブックオフ以下の値段で買える)
本の整理もしなくて済みますし
本棚も無くせるし
要らない雑誌を捨てる手間も
無くなりますから、電子ペーパーに
1〜2万円出しても問題なしと
思うわけです。
それに、どこにいくにも1000冊以上の本を
携帯できるようになるわけですし。
広告料スタイルに関しては
リスクは確かにありますが、
無料で読者に提供できるというのは
非常に大きな強みです。
ネットのトラフィックを考えれば
無料以上のものはないですし。
もともと、50万以上の読者に読まれている
人気作家などは、
立ち読みなどの潜在読者を含めれば
100万人くらいに読まれていると言われますし
十分、広告料だけでやっていけると
考えるわけです。
いきなりあやふやですが、紙で仕事している人間の直感として書籍だけは生き残るだろうなと思っているんです。
音楽の月額使用料がしっくりこないのと同じような感覚で、全書籍の電子化がしっくりこない訳です。全書籍=電子書籍にはならないと思います。書籍は情報のコンテナとして必然性があって書籍の形態になっている訳ではなくて、制作と流通の都合上パッケージ化されているだけだと考えています。
書籍としてあげたもののうち、一続きの流れがあって、すべて読む必要があり、ひとまとまりになる必然性があるものは漫画と小説(=物語)だけ、つまりパッケージ化された電子書籍の形態をとって意味のあるものは物語だけということになります。
細切れにできたり入れ替えられる種類の書籍、例えば論文集はBlogにノウハウ本はAll Aboutのようなサービスに、写真は個々に見れればいいという感じで個別に回収されていくでしょう。新聞が、記事に解体されつつあるように。
つまり「電子書籍市場」というわかりやすいマーケットは現れず、取り残される形で必然性のある書籍が残り、その他はおのおのの形で解体され、適切なフォーマットで電子化されてサービスとして提供されていくのではないかなー、と思います。であればPC&携帯でネットを使い、残りは書籍というところに落ち着いてしまい、専用のビューアの出る幕はないように思います。
俺が広告料モデルで物語の電子化をするとしたら、長編よりは1話読み切りみたいな短編の漫画や小説とかのサイトを立ち上げるかな〜。TBさせる機会を増やしてページビュー稼げそうだし。
プリントメディアの将来には
色々と思いを巡らせております。
僕は、将来的に、なんですが
専門書や小説、漫画、新聞、雑誌などは
やられると思っています。
電子ペーパーの開発者や
IT関連は、デジタル化された情報による
配布形態を作り上げようと血眼ですから
怖いわけです。
こっちは、既存の顧客防衛に必死ですが
向こうは、それを食いつぶそうと
技術革新を進めている。
こういう場合には、常に攻める側が有利で
プリントメディア側が思ってもいなかった
方法で地図を塗り替えてきますから。
それ以外に、向こうのかつ方法は
ないわけですから。
向こうに、全ての情報を電子化して
配布しようとする高いモチベーションが
ある以上は、ゲーム盤がひっくり返された時に
備えて、ビジネスモデルの転換などを
視野にいれる時期なんだと思っています。