凄いですね。物語の特許ですか。
あきれていたら、内田先生の所で
タイムリーな話が出てた。
オリジナリティについての孔子の教え
「模倣者は模倣をつうじてしばしば前代未聞のことを作り出している」という「創造の秘密」について熟考することである。
これ、作家の開き直りと思う人もいるかもしれないけど
これが、現実です。
だから、模倣を禁止されたら、物語は作れません。
残念ですが、これが事実です。
村上龍はかつてすべての小説は「人間が穴に落ちる」「穴からはいあがる/穴の中で死ぬ」という話型でできていると道破したことがある。
あー、これは、できれば、目立つところで言って欲しくなかった。
創作上の秘密というか、読者に知られたくない事bP。
物語は、これしかないんです。
これ以外は物語にならない。
「人間が穴に落ちる」「穴からはいあがる/穴の中で死ぬ」という話型で
特許取られたら、その時点で物語を作れる作家は誰もいなくなります。
これが、全ての物語の原型なんです。
あとは、どう調理してスパイスを加えるかだけ。
この話型を理解して
物語を読むのがバカらしくなった時期がありました。
僕も。だって、全部パクリなんだもん。
現在の物語なんて。
この話型をひたすらパクリ続けているだけ。
主人公は、常に崖から突き落とされる。
悪役は、崖の上にたって、崖から這い上がってきた
主人公を何度も何度もけり落す。
最後に、主人公は、崖から這い上がり
悪役を逆に崖に突き落とすか、崖の一番下で死ぬ。
これを手を変え、品を変え、色んな話に
筋を変えて繰り返すのが物語。
ヒロインの扱いは、悪役がヒロインを高い塔に
閉じ込めた後に、ヒロインの両手両足をぶった切って
レイプして、最後に頭に向かってでっかい斧を
振り下ろす。何回も何回も。
ヒロインが高い塔から逃げ出すか、あるいは
誰かが助け出すか。それとも塔の上で殺されるか。
それしかない。
これを手を変え、品を変え、パクリだと
わからないように、スパイスを変えて
繰り返すのが物語。
アーキタイプは、一つしかないんですよ。
村上龍さんの言っている通りね。
穴に落されて、そこから這い上がるか
穴の底で死ぬか。これに還元されてしまう。
そして、それを特許で抑えられたら
誰も物語作れない。
これが作家の限界なんですよ。
そう言われるとそれ以外をかんがえたくなりますよね、人間って。
これをひっくり返せれば
凄い事になります。