頭痛くなってきた。
いずれ、こういうサービスをどこかがやるとは
思ってていたけど、グーグルだけでなく、
ネスケの作者とその仲間達までやってきた。
Ningにとりあえず、アカウント申し込んだけど、
このサービスは、既存のネットサービス全般にとって
かなりの脅威だ。
Ning
ざっとみた感じ(まだ使ってないけど)
全ての現状のアプリケーションをソーシャルアプリケーションに
してしまうつもりなのだろう。
SNS、レビューサイト(口コミサイト)や、
ソーシャルブックマーク、写真共有サイトが
誰にでも作れてしまうというわけだ。
このサービスが成功するかどうかは
ともかくとして、Marc Andreessen の狙いは
分っている。
全ての、既存ネットサービスをコモディティ化させて
しまう気なのだろう。
現状、ネットサービスは、その性格上、一つのサービスが
巨大なシェアを獲得して独占する傾向がある。
ソーシャルブックマーク、オークション、
SNSなどなど。
Andreessenは、すでにこうしたサービスが規模によって
参入障壁を築いていることをわかっている。
こうしたサービスを崩壊させるには
「自分で競争するのではなく、大量の競争者を生み出す」
のが最も簡単であることを彼は理解しているのだろう。
こうした規模のサービスは、常にある欠点をもつ。
例えば、はてなブックマークであれば、
全体的な情報量は、日本のどこの
ソーシャルブックマークよりも強い。
だが、漫画という分野に限ってみれば、
必ずしも最高のものではないという事がわかる。
要するに、規模の参入障壁を築いている以上は
「広く浅い」サービスになってしまっているのである。
これは、googleもそうで、
その結果、テクノラティのような
限定的な検索サービスに足元を
すくわれている原因になっている。
Ningのような大量の競争者を生み出すサービスが始まると、
新しいサービスを利用した抜け目ない一部のプレーヤーが、
そういったネットワークの端っこを攻撃し始める。
たとえば、ソーシャルブックマークであれば、
Ningのようなサービスが始まり、それが広まると
漫画専門SBMであるとか
アニメ専門SBMのような
専門性の高いSBMが大量に
生み出され始める。
新しいプレーヤーは、規模では勝てない事を
知っている。だから、周辺部での局地戦で、
確実に自分達が勝てる分野で勝負を挑んでくるのだ。
その結果、端からネットワークが攻撃されていき、
やがてはその攻撃が中心部をも崩壊させてしまうことも
ありうるのである。
現状、グーグルはこういった攻撃を受け始めており、
グーグルですら、危険な状況にある。
グーグルはMSのようなソフト企業を攻撃しているが、
同時にネットサービスをコモディティ化させようとする
一部の勢力による攻撃を受け始めているのである。
はてなも、こういったサービスには注意を払ったほうが
良いと思う。こういった、ネットサービスをコモディティ化
させようとする動きは、今後の日本でも必ず始まる。
その時に、対応が遅れれば、殺される。
結局、どれも産業の「いつか来た道」なのだ。
繰り返し起こる動きであり、重要なのは
その時に、素早く新しいルールに適応することだ。
統合から非統合へ。特化から統合へ。
産業には常にこの力が内部に働いている。
ネットサービスをコモディティ化させようとする
動きが始まりつつある。
これは、グーグルにしろ
はてなにしろ、ネットサービス企業は、この動きに
注意しなければならない。
ゲーム盤が引っくり返ったと気付いた時点で、
古いゲームは終っているのだから。