古川さんのブログから。
ビル・ゲイツの仕事ぶりに関する興味深いコラム。
ルールが判るまでじーっと我慢して、いざとなると全力で勝ちを取りにくるっというのは、ビルゲイツ君、貴方の仕事のスタイルそのものじゃやない?と思ったのでした。
確かに、過去のマイクロソフトは、ゲームのルールが変わった瞬間に
瞬く間に勝負をかけてきた。
ビルゲイツは自分が関わるべきタイミングまでジッと我慢して行動に出ず、ルールを確認し待ちの状態に入ります。そして、ここで勝負に出るぞと決心したときには、一気に勝ちを取りにいく...
ビル・ゲイツは、ゲームのルールが変わった事に気付いている。
本日、ネット界で話題になったウィンドウズのネットバージョンは
その先駆けだと思う。
Web 2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル(前編)
このティム・オライリーのコラムが火をつけた議論だが、
IT業界のルールが変わってしまった。
ビル・ゲイツはゲームのルールを理解している。
もう、ウィンドウズというプラットフォームは
鬼札としての力を失ってしまっているのだ。
新しいルールは、他のレイヤーに移行していっている。
問題は、マイクロソフトにとっての問題は、
ビル・ゲイツは新しいゲームのルールを理解しているが
マイクロソフトは、それを理解していないという事だ。
イノベーションのジレンマそのものだ。
現在のネット企業グーグル、アマゾン、ヤフーの強みは、
「検索」と「集合知」だからおそらく、
ビル・ゲイツとマイクロソフトは、
ここをコモディティ化させてくる戦略を取るのではないかという
気がしている。
つまりだが、相手の鬼札を豚にして
ゲームのルールをもう一回ひっくり返してしまうのだ。
その後で、また自分のルールを打ち立てるだろう。
これは、ビル・ゲイツが競争相手に何度もやってきた事だ。
だが、マイクロソフトという会社は、巨大すぎる。
この大規模なビジネスモデルのチェンジが
あれだけ巨大な会社に可能だろうかとも思う。
希代のゲームの達人ビル・ゲイツは、
この新しいゲームで再び覇権を握れるだろうか。