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2005年11月02日

ブログと画像

kawasakiのはてなダイアリー

kawasakiさんが、面白い話してるんで便乗商法。

最初に。
ここでは「顧客満足度」という「要求分析モデル」、
つまり、世界的に有名な狩野紀昭氏の研究を元に
分析いたします。


1.「基本要求」

顧客が、これだけは絶対に満たしてほしいと考える要因、
特性、パフォーマンス基準。

ローエンド破壊型技術向け。

2.「変動要求」

これらの要求を満たすことができれば、顧客の評価は上がり、
満たすことができなければ評価が落ちるという要因、
特性、パフォーマンス基準。

持続的イノベーション向け。

3.「潜在要求」
顧客の期待を上回る要因、特性、パフォーマンス基準。

これは、顧客の期待を上回るパフォーマンス基準です。
つまり、新市場型破壊となる技術によってのみ
想像される製品といえます。


ちょいとクリステンセン風味を入れましたが
この三つで顧客の要求分析を明確に行えます。
また、それぞれの顧客に対して
どういう技術で対応すべきかも、大体わかります。

# ブログはこれからもテキストを主体としてこれからも発展するのか

ブログは元々、日記のためのものだった。
それが、予想外の広がりをみせて、
こんな狂ったコミュニティ形成ツールとなった。

テキストのアップ手段として、「速い 簡単 便利」の
三大要素を満たしきっており、ブログ以上に簡単な
テキスト配布手段は、そう見当たらない。
顧客の「基本要求」は、ほぼ満たしきっており
ローエンド破壊型技術としては最高のもの。

テキスト配布手段としては、これ以上望むべくもないと思う。
現状、市場では、ブログはコモディティ化し始めている。

これからのブログは、顧客の「変動要求」により
迅速に答え切るか、
あるいは、顧客の「潜在要求」を満たす
「何か」を用意するしかない。


# ブログは動画や画像を取り込むことができるか

これは、できはするが、それを望むユーザーは
一部だろうと言える。

一部のユーザーは、勿論、それを望む。
僕も含めて。鬼嫁日記や、2chのvipなど
イラスト入りで成功しているブログ、掲示板は
ある。

ただ、ブログは、もともと日記として
作られたものだから、「絵日記」以外の用途は
難しい。

ユーザーの「潜在要求」に答える必要がある。
期待を上回るパフォーマンスの何かを
用意せねばならない。

「潜在要求」を満たせるのは営業でも広告でもない。
ただ、その企業が開発する破壊的新技術のみである。

ブログは日記用として作られたのだから、
映像には映像用の、漫画には漫画用の、小説には小説用の
発信ツールを作らないとダメだと思う。

# ブログと動画、画像の相性の悪さはインターフェイスの悪さだけの問題ではないか?

絵日記としてブログをつけれるが、
画像と相性は、ユーザーにとって「最悪」。

ブロバンなら、画像落すのは苦ではないが
問題は、画像をブログに貼るとき、
その操作が異常に面倒くさいことが難点。

フォトショップみたいに画像を
好きな場所に貼り付けながら
文字をブログに書き込めるインターフェースが
実現されないとブログに画像が溢れる日はこないと
思う。

ようするにテキストのアップについては
「速い 簡単 便利」だが
画像のアップに関しては
ユーザーの基本要求をブログは満たしていないのである。


#ブログは個人の情報発信の場としての位置を保ち続けることはできるのか

テキスト発信の場として、
顧客の要求度で「基本要求」を
ほぼ満たしている以上は、ブログはしばらくは
情報発信の場を守りつづける。

ただし、ブログより「速い、簡単、便利」な
情報発信媒体が出てきたら
ブログは終ると思う。

上記の3条件でブログを上回るツールが出ない限りは
ブログはなくならない。


posted by pal at 21:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
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