始まってホッとしている。
いや、よかったよかった。
ネットサービスを作るのは時間との戦いで、
アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスは1994年
ウェブの成長率は年率2300%という統計をみるやいなや
オンラインで販売できるものを考え抜き、アマゾンを作った。
彼は、それまでウォール街の人間だった。
それがいきなり通販ビジネスに足を踏み入れたのである。
彼にあるのは、ただ漠然としたビジネスモデルだけだった。
本を売るという考えだけだったという。
ベゾスは、ウォール街から身を引くと
荷作りをして、この先が信じられない話なのだが
「行き先を運転手に告げる前にトラックに積み込んだ」
という。トラックの運転手にいったのはただ
「西にむかってくれ」
という言葉だけだった。行き先さえ、彼はわかっていなかった。
彼は、トラックを走らせながら、行き先を決め、ビジネスモデル、
人集めをした。無駄にしなかったのは時間だけだった。
年率2300%の勢いで成長する市場では
時間こそが勝負をわけるからだ。
もし、彼が、迅速な行動を起こさなかったら
アマゾンはなかっただろう。
そして、アマゾンが出来た事を、同じ書籍販売者の誰でも
出来たことを忘れてはいけないと思う。
だが、彼らは、その可能性に気付いた時には
アマゾンが年率2300%という市場の中で確固たる地位を
築き上げた後だった。
日本TVは予想以上のスピードで、このプロジェクトを
立ち上げた。あとは、走りながら考えればいい。
まぁ、身軽な子会社にして、
ネットの映像マーケットの全てを牛耳るくらいの勢いで
やってくれたほうがよかった気もするが、
そこまでは望みすぎかな。
やがて来るだろうアップルなんかとの戦いに
できれば日本勢の誰かが勝ってくれる事を
僕は望む。