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2005年10月15日

人をクリエイティブにさせないシステム

腹がたったというか、色々と嫌な事があったので愚痴。

大企業全てに当てはまるのだが、
大企業というシステムの中では、
「ミスをしない」事が徹底される。

これは悪いことではない。
素晴らしいシステムだ。
ボスの命令一つで、社員がてきぱきとその手足となって動き、
目的にむかって進む会社というのはどこも強力だ。

だが、このシステムが、同時に、クリエイティブというか
創造力を排外する。

この世で最も想像力豊かなのは、5才以下の子供だ。

理由は簡単で、彼らの多くは、まだ失敗をしても
許されるからだ。

こういう子供のやること、考えることには驚嘆させられる事が
多い。また、あまりに突飛なことを考えたり、やったりする。

だが、5才をすぎたあたりから、子供は、感受性が発達しはじめ、
徐々に、周囲とのギャップを感じるようになる。
そして、そのギャップを解消しようとする。

その結果、失敗を嫌がるようになり、
結果、過去の行動から、失敗に結びつくような出来事を
避けるようになっていく。

過去の行動を規範にして行動するようになると、
人の行動は極めてパターンを帯び始める。
つまり、独創的な行動はしなくなるのだ。
そして、一般的な行動と呼ばれるものしかしなくなる。

これが、最高度に発達したのが、官僚システムとも言えるべき
もので、行動がパターン化され、ミスを絶対にしないように
作り上げられた堅牢なシステムだ。

そして、クリエイティブなシステムとは、
この逆なのだ。この事に気付いている人は
あまりに少ないと思う。

クリエイティビティとは、失敗そのものなのだ。
他人がしない行動、他人がやらないこと、目新しいこと、
失敗しそうな全ての行為。

パターン化された人がしない行動の全てだ。

パターン以外の行動、製品を作るというのは、
大企業が作り上げた、「ミスを徹底して排除する」プロセス
と完璧なまでに逆のプロセスなのだ。

だから、大企業では、独創的な提案はまず出てこない。
ミスを徹底して排除するように、システム内にいる人間が
突き進まされるからだ。そういう行動原理に従って
動く人達と仕事をするというのは、とても辛い。
どんな提案でも最初から完璧などない。
どんな優れたアイデアも最初は馬鹿げたアイデアだ。


彼らは、そういう馬鹿げた提案、大胆な提案を
非常に積極的に排除する。

また、失敗を大目に見ようとしない。

こんな状況で、クリエイティブな人が出るわけがない。
そんな作品が生まれるはずもない。

既存作品の二番煎じどころか、三番煎じ、四番煎じ
程度しかでない。

過去の作品と比較し、その中から、良い作品を選別し、
それと類似した作品を作るように思考することを
余儀なくされる。

リスクとミスを恐れるからだ。

それに顧客からの要望だ。
彼らの多くは、何が良いか何が悪いかまではわかる。
製品が、きちんと差別化されている限りは。

物事を見抜いて、役にたつもの、差別化された製品を
考え出すのは客の仕事ではないし、僕のみたところ、
そういう能力をもった顧客はほとんどいない。

顧客の要望は、より便利に、より快適に、より安く
より面白い製品を作ってくれ、だ。

営業担当者は常に顧客の要望にできるだけ答えようとする。

その結果、他の製品と差別化できない万能製品が出来上がる
ことになる。独創的で、他の製品と差別化された商品でなく、
既存の製品のいい場所を全部ひっつけた製品に。

必ず、そうなってしまうのだ。
営業のいう事を聞きつづけていたら。
顧客は、そういう製品を望むのだから。

短期的にはそれでいいかもしれない。

だが、そんな製品はどのメーカーでも作れる。
結果、競合メーカー同士の同じ製品が大量に市場に出回り
その後は、皆さん、ご存知の通り。

製品がコモディティ化し、収益の全くでない道へと
突き進まされるのだ。

企業は、顧客に尋ねるべきではないというのは
至言だ。顧客の意見を聞けば、死にむかって突き進むことになる。
勿論、要望を発してきた顧客のいう事は聞くべきだ。
だが、こちらから、顧客の要望を聞くようなシステムは
ほとんどの場合、価値もなく意味もない。

いい加減、他のシステムを構築すべきだ。
顧客アンケートは、大概の場合、おかしな道へと
企業をすすませる原因となる。

とにかく、大企業のシステムが、製品の差別化可能な
独創的製品(現在の市場にない、あるいは少ない製品)を
出させないようにできているのは大問題だ。



なんとかならんものかね、アンダーソン君。

やはり、独創的というか破壊的イノベーションは
大企業内では生まれないように出来ていると
考えるべきなんだろう。

ケッ。

失敗を大目に見る、大胆で馬鹿げた提案を
しても問題がない風土ってのは
ベンチャークラスか、小さな会社でないと無理だ。
だから、常にその分野の会社が、可能性をもつんだろう。

そうやって、企業は新旧交代を促される。
資本主義というのは、よく出来ている。




posted by pal at 05:49 | Comment(5) | TrackBack(1) | コラム このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
この記事へのコメント
Kudos! What a neat way of tnhiking about it.
Posted by pclSByzCCbYOJBHPDF at 2012年06月20日 20:46
Posted by ronGuvuKuKitSIYR at 2012年06月21日 16:10
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Posted by YKZFYaYjp at 2012年06月22日 08:12
Posted by HluhopbPYQ at 2012年06月22日 21:29
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