もっとも、いろんなブロガーの意見のパッチに過ぎないものではありますが・・・!
えーとですね。
そもそも、なんですけどね、
ゼロ金利政策
量的金融緩和政策
というような、「市場を資金でジャブジャブにする」政策を、ここ数年、日銀は続けてきました。本来、こういう政策を取ると、インフレ期待があがって、長期金利は上がります。
また、市場に金が大量に流れ込むわけですから、結果として、経済がインフレ気味となり、本来は、物価が上がっていくはずだったんです。
これは、フリードマンが主張したように「全てのインフレは究極的には貨幣的現象なのだ」と言ったのに発しますが、基本的に、資金がジャブジャブになれば、インフレが起こるんです。これは、詳しく説明しなくてもいいかな。
政府がじゃんじゃんお札をすれば、貨幣の価値が下がります。貨幣の価値が下がれば、同じモノ・サービスに払わないといけない貨幣の数が増えるのは当然なんです。
それがインフレを招くわけです。
ところが、日銀がこれだけお金をジャンジャン市場に投入したのに、日本はインフレになるどころか、デフレになってしまった。
これが2000年代のなぞでした。
なぜ?
で、なんですが、最近、いくつかのブログとかグリーンスパンの自叙伝「波乱の時代」とか日経で連載しているグリーンスパンの自叙伝読んでいて、「あー、日本がデフレになった理由がやっとわかった!」と思ったんで、それを今日は書いてみようかな、と。
まぁ、仮説なんですけどね。
グリーンスパンの伝記は、こちらなんですけど、これ、経済学の初歩的な教科書としても使えるようなものです。楽しく金利とか経済について学ぶならば、非常にお勧めの本です。
で、今、日経の「私の履歴書」でグリーンスパンの自叙伝が連載されているんですけどね、今日の奴で、「謎」の話が出ています。
FRBとグリーンスパンは、2004年に、4年ぶりとなる利上げを行いました。グリーンスパンFRBは、かつて利上げをするときは、段階的に引き上げていくのが常だったので、市場はそれを織り込むだろう、利上げを開始すれば、長期金利の上昇が起こるだろうと、FRBは予想していたんです。
そして、そのことが、最終的には、住宅ローン金利の上昇を招き、それは住宅バブルを中和できるかもしれない・・・という期待があったようなんですね。
もっとも、2004年には、すでに都市部の中古住宅価格は二倍近くに跳ね上がってしまったんですけど。要するに利上げが遅すぎた・・・ということでもあります。
【米経済コラム】サブプライムで大もうけしたあなたへ助言-M・ルイス
今日、こんなコラムを読みました。住宅バブルの崩壊に賭けてヘッジファンドをつくり、それで30億−40億ドル(約3190億−4250億円)儲けたジョン・ポールソンのお話です。
要するに、サブプライム問題ってのは、住宅バブルの崩壊の話なんですけど、それは、FRBでも、それから、ゴールドマンサックスやジョン・ポールソンのように、サブプライムの崩壊にベットして大もうけした人達間では、認識されてはいたわけです。
ですが、市場は、それらのサインを無視した。そして、何よりの問題は、FRBが金利を上げていったのに、長期金利が上がらなかったことです。
これが、アメリカの消費者をバブルに巻き込んでいった原因の一つになったんですがね。
グリーンスパンは、これを「謎」と呼びました。普通の経済理論では考えられないことが進行したからです。
グリーンスパンは、この原因について以下のように考えていました。いくつか引用します。
「私はかねて経済のグローバル化がインフレ圧力の抑制に貢献していると見ていた。とにく閉鎖的な旧共産主義圏が世界経済に組み込まれ、低賃金労働者が世界市場に参入するようになったことが大きいと考えていた。賃金の伸びが世界的に抑えられた結果、予想インフレ率が低下したと見られるからだ。予想インフレ率が下がれば長期金利が低下するのは自然なことだ」
と、予想インフレ率が低下した原因について語っています。そして、もう一つ。
「 だが、それに加えてもう一つの要因が世界的な長期金利低下につながっていると見るようになった。それは、経済成長を加速させた途上国を中心に膨らむ余剰貯蓄である。このおカネが世界の金融市場にあふれ出し、金利を押し下げている可能性が大きい。
世界的な力がインフレ期待を低下させ、不動産や家具の価格を押し上げているのなら、それに立ち向かうのは非常に難しい。」
つまり、途上国における余剰貯蓄が、金融のグローバル化と合わさって、世界の金融市場にあふれ出した。そのカネが、アメリカの国債に流れ込んでおり、それが長期金利を押し下げている・・・というのがグリーンスパンの見方だったんです。
そのため、金利を上げても、長期金利があがらなかったという説明です。途上国のマネーが、それを買い支えてしまうので、長期金利が下がらないんです。
そして、そのことが、一層の不動産市場の加熱を招いた・・・と。
で、なんですけどね。また、引用になりますが、
で、実は日本はこれをやった。ゼロ金利政策。更に国民にクーポンを配るとどうせろくな使い方をしないだろう、といういつもの国民はばかだ、と思って いる政府の方針によって(比喩ですからね)、このヘリコプターマネーを広義に解釈をして、減税をして、その分国債を発行し、更にそれを日銀が買い支えれば 同じことだろう、と考えた。そしてある意味成功した訳ですね。 元来こういう政策をとれば将来のインフレリスクを恐れ、更にこれだけ財政赤字のある日本は長期金利が上昇する訳です。しかしいまだに1.2%に維持されている。同じような政策を発動したアルゼンチンやロシアが破綻したことを考えるとこれは奇跡に近い。
この理由は・・・・
国民の皆さんがなぜか律儀に郵便貯金や銀行預金にお金を貼り付けた為に、これが国債を買い支えることに結果的になった、と見ています。
ヘリコプター野郎
ぐっちーさんのブログからの引用になりますけど、日本では、日銀が市場にカネを流し込んで、資金がジャブジャブの状態なんです。普通、ここまで流し込めば、すぐインフレ気味になるはずだった・・・んです。
ところが、そうならなかった。
現実には、郵貯などに国民が貯蓄を行い続け(超低利なのに)、そのマネーが国債に流れ込んで、その価格を維持しつづけたちゃったんです。だから、長期金利が上がらなかった。
ところが、ところがです。
資金は、そこだけに都合よく向かわなかった。最近話題の、というか、もはや伝説クラスのトレーダーであるB・N・F氏が四年前に危惧してたことですが、
61 :B・N・F ◆mKx8G6UMYQ :04/01/31 22:38 ID:ONsb/PBy
1月の介入総額7兆って・・・・・マジでいい加減にしてもらいたい
為替介入によって円からドルに変えられそのドルでアメリカの債権を
買う事によって市場に出た金によりアメリカの株価や住宅価格が堅調になり
アメリカ人はそれを担保に借金をしてアメリカでの消費が伸びる
それにより日本企業の業績もよくなる。
よって日本の輸出産業も目先の業績にとらわれ介入を望む。こういうこ事なのだろうか?
しかし、この目先の景気にとらわれたかのような政策は将来的にスタグフを
招く可能性があるのではないか?なぜならこの介入によって市場に出た金は
一次産品にも流れる可能性があるからだ。今は住宅価格や株価が堅調なんで
アメリカの消費は順調だがこれは少しでも悪循環になれば
一気に不の連鎖に陥る可能性がある。この時このジャブジャブの金が
都合よく債権だけに流れればいいが一次産品に大量に流れたら大変だ。
ただでも消費が落ちれば企業の業績に響くのに原材料の調達コストがかさむと
その分を補うために企業はリストラや減給でしのごうとするのではないか?
それが消費悪化につながり更に企業業績を圧迫するのではないか?
そのことで更に株から一時産品に金が流れるという悪循環に陥る可能性がある。
一次産品にお金が流れれば原材料だけでなく食料品の価格も上がる
給料や仕事が減り食料品の価格が上がれば家計を圧迫しそれがまた
消費を落ち込ます事になるのではないか?特に日本は食糧自給率が低いから大変だ。
今の目先の業績にこだわったかのような政策が将来のスタグフを招かないか
懸念せざる得ない。企業は目先の業績にとらわれず1ドル=80円でもやっていける
体制を作り介入には批判的な立場を取ってもらいたいものだ
スタグフだけは絶対に阻止しなければいけない。よって私は今の介入額の多さには
批判的にならざる得ずスタグフにならない事を切に願うだけである。
ジェイコム男ことBNF氏は単なるデイトレーダじゃない【資金ジャブジャブの影響】
いくつか、うちのブログ用に改行させてもらいましたけど、彼の危惧は、
「あふれ出したマネーが都合よく債券に向かえば、長期金利の低下に結びついてみんなハッピーになれる。しかし、もしあふれ出したマネーが一次産品に流れ込んだ場合、企業は原材料コストの上昇に苦しみ、家計は食料品やガソリンなどの高騰に苦しまされることになる」
って所です。実に鋭い。
そして、これが実際に日本で起こったことでもあります。無論、それは、スタグフレーションでなく、現実には、これこそが、デフレの原因となったんだと思ったんです。
つまり、世界的な資金ジャブジャブ現象こそが、日本のデフレを引き起こしているってことです。
他の先進国と比べ日本経済はどこが特別なのか?
原材料価格の高騰に伴うインフレ期待の行方
輸入価格と輸入物価、国内物価への波及経路
それは、こちらのecon-economeさんのエントリを読んで、はっきりとわかったんですけどね。
詳しいことは、上記のエントリを読んでもらうとはっきりとわかると思うんですけど、簡単にこちらでも、ご紹介させてもらいます。
えーと、その前に、二つの論点を確認しておきたいと思います。
1、ここ5年ほど、世界的に、資金ジャブジャブが続いている。理由は、FRBの低金利政策、日銀のゼロ金利政策、途上国の余剰貯蓄のため。
2、あふれ出したマネーは、国債や株券だけでなく、一次産品にも流れ込む可能性がある。その場合、一次産品の価格高騰をも、もたらす。
、
3、日本は食料自給率が低く、鉱山資源などがないため、石油、石炭、天然ガス、レアメタルなどは全面的に海外に頼っている。
という点です。
さて、この二つの論点を踏まえた上で、日本の話をしますが、日本って国は、その性質上、食料と原材料を完全に海外に頼っています。そして、それらは、ほとんど生活必需品といっていいものばかりです。さらに悪いのは、国内で生産できないものであるということです。
そして、ここからが問題なんですが、それらが高騰した場合、日本国民は、それらを割高な価格で買うか、もしくは、買う量を減らさざるをえなくなるということです。
ここは、考える時間です。
皆さんの生活を考えてみてください。生活必需品が、全般的に値上がりしたとしましょう。そうした場合、皆さんは、生活必需品を割高な金額で買うしかありません。
そして、次が問題となります。
生活必需品が割高になったとします。
そうなったら、あなたが取るべき方法は二つしかありません。
生活必需品が値上がりした分、他の製品やサービスを買うためのお金を減らすか、あるいは、全面的あきらめるか、です。
ここが問題なんです。
これが起こると、非常にまずいサイクルがまわります。
日本は、海外で生産された生活必需品が割高になっても買うしかない。
↓
そうなれば、国内で生産されたモノ・サービスにまわるおカネが減る。
↓
結果的に、国内で生産されたモノ・サービスの需要が減ることになるので、価格が下がる。
↓
結果的に、輸入するしかない生活必需品の値上がりが、国内のデフレの原因となる。
というサイクルです。
日銀が、どんだけ金を市場に流し込んでも、インフレにならなかった理由が、これではっきりとわかったんです。というより、インフレにならず、デフレになっちまった理由ですね。
つまり、世界的にあふれ出したマネーが、一次産品に流れ込み、石油、石炭、天然ガスや食料品の価格高騰を招いた。
そして、一次産品値上がりは、日本の家計の、国内における財・サービス購入の減少に結びついたということです。
つまり、資金ジャブジャブが、結果的に、ですが、日本ではデフレ圧力としても作用したということです。
それが、日銀の資金注入によるインフレ圧力を相殺してしまった。
その結果だということです。
ま、そこらのブログとか記事を読んでて、パッチワークみたいに張り合わせた結果なのですけどね。
まとめ
日銀は、2000〜2006年にかけて、大量の資金を市場に流し込みました。
そして、BNF氏のいうように、為替介入によって円からドルに変えられ、そのドルはアメリカの国債に流れ込みます。これが、アメリカで利上げが行われても、長期金利が上がらなかった理由です。日銀が流し込んだカネが、国債の価格を買い支えちゃったんですね。
無論、日銀だけでなく、途上国の余剰貯蓄マネーも、それを買い支えてしまった。
同時に、これらのマネーが米国債を買い支え、アメリカの長期金利が低下し続けたことでアメリカの企業は業績が好調になった。お金借りやすいのだから、簡単に鞘がとれる。
結果として、株式市場と不動産市場が堅調になった。株式や不動産を担保にすれば、アメリカ人は安くカネを借りれるので、アメリカ人は、さらに消費地獄へと導かれていった。
日本企業や、途上国の企業は、輸出を増やして、それをアメリカ人に消費させた。
日本企業は輸出でウハウハ。中国などの途上国も、輸出でウハウハだ。だから、みんな、このゲームに乗った。
しかし、副作用があった。
流れ出したマネーは、都合よく債券だけにまわらなかった。現実には、不動産や一次産品にも流れ込んだのだ。欧州全域の不動産価格の上昇、それから、日本の都市部での局所的な不動産の上昇。
インフレは起こらなかったが、不動産バブルの芽がまかれることになった。
そして、レアメタルやコモディティ、食料品などにも、マネーが流れ込んだ。中国、ロシア、ブラジル、インドの急成長によって、レアメタルや石油、石炭、天然ガス、それから食料品などの消費量が増えるので、それらが値上がりするという思惑もあったせいだろう。
結果として、一次産品が急激に値上がりした。
アメリカの場合は、食料やレアメタル、石油などをある程度、自国で生産できるので、それは、どちらかというと、インフレ圧力として作用した。(現在、アメリカにはインフレの兆しがある)
一方で、日本では、一次産品などを自国で生産できず、他国から輸入するしかなかった。そのため、日本の家計は、割高な輸入品を買う代わりに、国内財やサービスの購入を減らした。
つまり、市場の資金ジャブジャブは、日本ではデフレ圧力として作用した。
そして、最後に、考えられる対策
以上で見てきたように、日本のデフレの原因の多くは、輸入するしかない一次産品の値上がりが原因である。
そして、その値上がりの原因は、世界的な資金ジャブジャブである。
絶対にやりそうにないが、効果が高そうなのは、アメリカと日本、それから中国が、一気に金利を引き上げることになる。
そうなれば、一時的に、これら三カ国で、企業倒産がおこり、失業者が3%くらい増えるだろうが、一方で、消費に急ブレーキがかかるので、一次産品の価格が下がる。
また、高金利になるので、マネーが不動産や株から債券に流れ込む。結果として、不動産バブルを防げる(かもしれない)。
多分、3〜4年くらい、世界成長に悪影響がでるだろうけど、不動産バブルと一次産品の値上がりを止めれる。
結果としてだが、世界経済はいい方向に向かう(かもしれない)し、現在の日本を悪い方向へと向かわせているデフレも容易に退治できる。(ただ、そこに至るまでの数年間、デフレが酷くなる)。
って所だろうか。
絶対無理だな。
まぁ、現実的には、ガソリンの暫定税率をはずして、食料品や天然ガス、石炭などにかかっている税金や関税なんかを半分程度にするか、もしくは、まったくなくしてしまうのが、いいだろう。
そうすれば、値下げしたのと同じ効果がでるかもしんない。
ただ、これをやると、赤字だらけの国や地方自治体が、さらに困って、国債やら地方債やらを乱発することになり、それが将来の成長率を押し下げることにもなるんだけど・・・
これも無理か・・・・
これは、日本に預金している人全員が、社員となり預金していたお金をそのまま、資金を会社に移動。
資金に見合った株を受け取る
この会社は、世界の主要な産業、1次産品メジャーなどの会社を買収するのみに資金を使う
会社がもうけたり、素材が値上がりすれば、それだけ、この日本国富株式会社が潤う
そして設けた資金を株主に還元する
日本がよみがえる
なんて、出来たらいいけど
夢物語でした
やっぱり目先の損失が怖いから。
国内の所得格差と日本の将来に対する不安心理辺りじゃないかなぁ。
日本のデフレはこれだけが原因だと思いますよ。
量的金融緩和政策解除以降の企業倒産件数における、
不況型倒産の顕著な増大などを見ても、
つまり、不景気で物が売れないデフレだったと言う
単純な話だけのように思えるけれど。
下手に甘い汁に手を出すとリスクが高いと周知されてきて安パイしか手を出さないような。
上昇志向や向こう見ずな購買意欲があって初めて需用や景気がなりたつので、
意欲そのものが減退して来たら金利が低くなろうが物価が安くなろうがドル安になろうが景気が良くなりようがないんじゃないかと。
貯蓄で心の安心が保たれる。あとは自分の部屋の範囲で趣味を楽しむという。
無理に見栄張ったり頑張ってもリスク以上のリターンが難しい、無理せずスモールコンパクトな生活が気楽でむしろ前向きに楽しいという事になってきています。
はてな周辺を見てもDS部、料理部、ニコニコ部、ハック、ネットでわいわいする、等、自分の部屋の範囲で生活を楽しむ技みたいな流れが主流で、
車買って家買ってオネェちゃんはべらして設備投資して上昇してやんぜ!みたいな方向になってません。
GDPデフレーターによると、消費税2%増税を
実施した1997年度を除いて、1995年度から
日本経済はずっとデフレのままです。
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/qe073-2/rdef-fy0732.csv
ちなみに90年代は原油価格が低位安定していました。
また量的緩和目標額の引き上げと同時に大規模な
為替介入を行った2003年度以降は、デフレ圧力が
緩和傾向である事もわかります。
もともと国際商品市況による購買力低下圧力は
日本のみに留まりませんが、世界中でこれほど
長くデフレを続けている経済は日本だけです。
ITバブル崩壊以後、ディスインフレに見舞われた
世界各国は軒並み金融緩和に踏み切り、現在の
ようなインフレ経済に引き戻しています。日本が
デフレ脱却をするには、同様に2003年度の水準を
越える大胆な金融緩和に踏み切れば良いでしょう。
加えて、金融システムがサブプライム問題に拍車をかけたんでしょうね。本来ならば不動産は1つのものなのに、切り刻んで販売してしまって、切り刻んだ1つ1つのリスク管理ができなくなってしまった。そこで、リスク管理できないのをいいことに刻みを販売しまくることを思いついた。そして販売しまくったものをじゃぶじゃぶの余剰資産が購入しまくった。そんな感じなんですかね。
システム要因がなければ話はもっと単純になって、せめて問題が小さいうちにすんだんでしょうけどね。
ただ数値上は実態以上にデフレとみなされてしまっている?
家計調査の2人以上世帯消費支出は35万円で前年比3.1%増と金額は増えている。これでもデフレとはおかしくありませんか?
またコアコアCPIの数値はプラスになりにくく低くカウントされる。(たとえばテレビは購入価格が高くなってきているのに、高機能分を差し引くので、その消費者物価指数の数値は下がっているとカウント)
>世界各国は軒並み金融緩和に踏み切り、現在の
ようなインフレ経済に引き戻しています。
何故日本だけがデフレが続く?
日本は高機能品(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、携帯)を買うため他への支出が減る?
日本だけが膨大な国債などを金融機関が保有しているため含み損が根雪のようになって、金利上昇に抵抗?
もっと単純に、生産力はバリバリあるけど、みんな将来不安で財布の紐を締めているから物が売れない→生産力を余らせるぐらいだったら安値で売るってことで、デフレなんだと思います。
日本人の貯蓄率は下がっても、貯蓄はたっぷりあるので、買えないのではなくて、買わないってことが問題なのだと思います。
日本の場合、将来不安をなくして、安心してお金を使えるような政策が必要なんじゃないでしょうかね。国家財政とか年金とか少子化とかを抜本改革すれば、増税しても最終的には消費は増えて、みんなハッピーなんじゃないかと思います。
一時的には消費が落ちたり、倒産する企業が出るけど、必要な過程なんじゃないかと。
さぁ、この倒産状況の異常さは必要な過程と言い捨てて良いものか。
帝国データバンク 全国企業倒産集計2007
http://www.tdb.co.jp/report/tosan/syukei/07nen.html
最後のグラフを見ると金額ベースでは2000年以降下降していますが、
1000万円以上の企業倒産件数は2000年以降2007年が最大です。
これが日本の実体経済を顕著に示していると思われます。
要は、幾らゼロ金利政策だの量的金融緩和政策をしても、
それ以上にバブルの後遺症は深刻で不景気なんだから
インフレなんかにはならず、物が売れないデフレスパイラルだったって事でしょう。
地方のシャッター街が象徴的ですな。
私のエントリを御読みいただくとお分かりになるかと存じますが、私自身は「金融緩和がデフレをもたらす」とはエントリ中では一言も書いていません。資源といった非競争輸入財の高騰はデフレにより家計の所得が緩やかにしか上昇しない我が国にあってデフレ要因として働くのではないかと書いているわけです。
なぜデフレが生じたのかといえば、世界的な金融緩和基調の中で我が国のみが引締的な金融政策を採用していることが我が国のみデフレをもたらしていると考えています。
この手の話は機会を見て又エントリしてみたいと思いますので、宜しければご覧ください。宜しくお願いします。
もともと、デフレ傾向に陥っていたから
遅きに逸したとはいえ日銀が対策として
資金供給を行ったわけで、もう一度
時系列を確認してみると、違う結論がでるとおもうけど。
・バブル崩壊、デフレ傾向1998年以降ずっと。
・金融危機で資金供給。
インフレまではもちろん無理。
・その後も量的金融緩和→政策金利0.25%→
0.50%と金融緩和状態続行。
デフレはすこしづつ改善しているがまだまだ。
資本主義体制では銀行がかなめです。
デフレから脱却するには、銀行の力が多大。
しかし今も銀行は病み上がり。(荒井議員が大 銀行の利益3兆円なのに法人税ゼロを追及2 006.6.5佐藤立志のマスコミ日記よりー 銀行病み上がりのため)
銀行には自己資本規制があり貸出、投資を増や すとき、その規制を守る必要あり。
やみあがりでは無理。さらに国債・地方債はリ スク0と勘定され持っていて自己資本規制上有 利。(国債・地方債を大量に保有ーゆでがえる 状態)
従ってなかなか銀行の貸出、投資は活発になら ず、デフレが脱却出来ない。
銀行に資本増強(増資)して貸出、投資を増や させるのはどうでしょうか。
我が家の00-07年の家計簿を眺めてみたのですが、見かけ上輸入品の購入は分かりにくいですね。統計資料だとわかるのでしょうか?
使用された貨幣/消費(生産)された財
インフレ率を大雑把にとらえるならこの式の変化率なわけですよね。
で、日本は分母(実質GDP)がほとんど横ばいですから
(供給量を増やしたのにもかかわらず)なぜ使用される貨幣が増えないのかを考えるほうが正しい気がします。
個人的には資本家に有利≒格差が広がりやすい状況が進んだ分、投資や投機が加速度的に増えているんじゃないかなと。
だから対策はある程度まで労働者有利≒格差が広がりにくい状況に変えることじゃないかなと…。
(投機のみを上手く抑制する方法があればそれが一番良い気もしますが)
概ね同意。
質問です。最後の対策のところなのですが、800兆円以上の借金を抱える日本で金利上昇が起きたら、悪い方向から二度と戻れないところまで行く気がします。並行して消費税上げを含む、税制改革等が必要では。
企業側がスリム化という名の下、特に人件費を抑制してきましたが、ずっと給料横ばい状態(&採用削減)で、支出に対する心が冷え切ってますから、家計側の支出増への期待は給与所得が増えないと困難。アメリカのように州によっては衣料品に係る税金は免除とか工夫が必要と思いますが。ミクロな話ですみません。
デフレ脱却(名目成長率が上がらない)してないから、給与も上がらない。
景況感と株価はだいたい連動していますが、景況感が下がったのが、3月に堀江に有罪判決、2月に日銀利上げしてから。
日本は、海外で生産された生活必需品が割高になっても買うしかない。
↓
そうなれば、国内で生産されたモノ・サービスにまわるおカネが減る。
↓
結果的に、国内で生産されたモノ・サービスの需要が減ることになるので、価格が下がる。
↓
結果的に、輸入するしかない生活必需品の値上がりが、国内のデフレの原因となる。
この話はぱっと見は説得力があるように思われますが、実際には違いますね。
と言うのもこの話の前提条件は、国全体での所得が据え置きって事なんですから。
給料が伸びていれば、洗剤が10円値上げ・弁当が50円値上げ・通信費が100円値上げしても従来通りの家計支出となるわけです。
では何故、庶民の所得が増えるどころか9年連続で下がったのか、これが問題なのですね。
一言で言えば、金融緩和が甘い!って事でしょうねぇ。
あと、↑の方で誰かが書いてますが、中国からの輸入品が増えているからデフレとの説も誤りですね。
アメリカでも安い中国産は溢れてますから。
横からですが、ご質問に関してはこちらが参考になるかと。
http://blog.goo.ne.jp/hwj-tanaka/e/f0a61b22fb032154fbbf6675755aacbd
金利動向や借金の絶対額ではなく、名目成長率が高いか低いかが問題なんです。
んで、国債発行して日銀買い切りとし
それを原資として失業率の改善(職の提供w)・所得増加・消費増加・デフレ脱却となるわけですね。
名目成長率を高めてもらわないと・・・
でも皆反対しますもんね
バラマキはんたーーーーいw
インフレこわーーーーいw
ってね
(3)輸出企業は儲けを日本に戻すと円高になるし投資先もないので、海外に投資する事になる。
(4)政府の低金利政策により供給された資金は、金利の高い外国に逃げてしまうので国内には回らない。せいぜい海外のパブルの発生に貢献する程度。
そこで、デフレ克服には、輸入を自由化し円安誘導、農業分野などの規制緩和で眠っていた分野を刺激する、格差是正(低所得者は海外投資はせずに国内消費に回るので)が効果があるだろう。
デフレ克服は国内に金を呼び戻す事である。
アメリカの様に世界の金をかき集める工夫をせよ。
89年のプラザ合意以降、円はとてつもなく高騰してしまった。この急激な為替変動に対して、日々の購買活動に直結する、日常品などはその販売価格を迅速に調整をしてまいりました。これがデフレの原因だと考えます。しかし、もっとも調整が遅れているのが労働賃金です。労働賃金の調整の遅れにより、日本の労働力は世界に類を見ないほど高額なものとなってしまい、これに比例して国際競争力は低下しております。これを埋めるために膨大な財政出動を政府はしてきました。この結果生じたものが膨大な財政赤字です。
為替レートを安定化させない限り、デフレ、不況なるものは収まるはずはありません。
日銀は購買力平価なるもので、為替が妥当か否かを判断していますが、これは筋違いです。為替に対する調整の容易な日常品を基準とするのではなく、労働賃金などのバランスも幅広く勘案すべきです。
このようなことを考えると、膨大な財政出動を行うより先に、為替の安定化(管理フロートも一考の価値あり)、又は、為替の変動を吸収可能な国内の金融システムの構築こそが願われているのではないかと考えます。
ところが、日銀がこれだけお金をジャンジャン市場に投入
お馬鹿な私にはそこが分からない。日銀と政府の関係は?お札には日本銀行券と印刷。 造幣局の硬貨は政府の責任で作ってますよね。この違いってナァに?
日本では圧倒的多数が、漠然と絶望感を抱きながら生きてる。年金問題、少子化問題、団塊の世代のおもり、800兆とか900兆とかいう国の借金、などなど、なんかよー分からんけど、こんなこと声高に言われると、そりゃ、気分萎えますわ。自分のために、貯金しよって思う。とーぜん。
やっぱりみんな、バブル崩壊の影響引きずって、立ち直れてないだけやん、って思う。びびって買い物できないんだよ。多くの世代がね。老い先短い人らはどーか知らんけど。年寄りの金を集めて運用して、運用益の一部を還元し残りは社保庁でプールする、みたいな機関があれば少しはましになるんかな。。
だから国民の志向は貯蓄に向かい、生活防衛意識は高まる。簡単に費用を削れる物から削っていくもんだから、特に日用品は安い物が良く売れる。次第に安い物しか売れなくなる。
ただ、それだけの事で、円高はデフレにとって単なる追い風。政策金利が上げようが下げようが、年金問題一つ少しでも改善する建設的な案をぶち上げるほうが、消費マインドを刺激し、財布の紐もゆるくなるんじゃないですか?
難しいことは良く分かりませんが、こう思いました。
供給するマネーのうちこれだけの量が企業内に滞っているのがデフレの直接の原因かなとも思います。
企業の投資貯金比率が貯金超過に傾いた98年から自殺者も3万人を超えています。リストラで人件費を削って、しかもその余剰になったマネーを社内に留保してるっていうのは…『スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学』の著者吉本佳生さんくらいしか指摘しませんが、異常ですよね。
それから石油資源が高騰しても日本の物価が低下し続けた理由は…ヘッジテイク?が大きすぎたんじゃないですかね…。
それにしてもBNFさんは切れ者ですね〜