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2005年10月09日

イノベーション関連メモ

自分向けメモ

市場内の企業は


             時間軸

企業   技術特化型→→→統合型


顧客   十分でない      十分に良い


製品   脱コモディティ化     コモディティ化
  

   性能高が要求される時期  製品の多様化などが求められる時期

といった形で時間軸にそって推移する。

            

クリステンセンの定義する「魅力保存の法則」

価値連鎖、バリューチェーンにおいて、モジュール式アーキテクチャ
と相互依存アーキテクチャ、コモディティ化と脱コモディティ化という相互に
補完的プロセスが、十分でない製品の性能を最適下するために
つねに平行して存在する。

製品がまだで出たばかりの頃は、その製品は性能が顧客にとって「十分でない」
ため、常に性能を高めることが要求される。
この場合、自分の製品の技術を独占可能で伸ばしやすい
特化型企業がこの時期の主役となる。

しかし、ある一定以上の性能になると、顧客の利用能力を超える。
その時点で、顧客は、それ以上の製品の改良に対しては
無頓着になる。

最初の市場のルールの変更は、ローエンドの顧客が
「製品の性能競争」に無頓着になる頃から始まる。

「性能競争」という市場の競争ルールが、今度は
性能でなく、製品のリリース速度、カスタマイゼーションなどに
変更される。

結果、大多数の顧客が望む仕様に耐えるだけの
製品を作れる企業、つまりモジュール型アーキテクチャをもつ企業が
この段階での勝利をおさめる。
多くは、いわゆる統合型企業で、内部から技術を外部に移す。

が、ここでも、顧客の求めるカスタム、スピードがある段階において
「十分過ぎる」と判断される。
また、市場のルールが変更される。

最終的に、一つの製品は、
モジュール化とコモディティ化によって、魅力的な
利益が消滅する。

その場合、通常は隣接する段階に
独自製品を通じて魅力的利益を得る機会が
出現する。そして、その多くは、特化型企業であり、
その結果、再び、その分野の製品でも性能競争が始まる。

その後は繰り返し。



ゲーム業界を考えるとよくわかる。

最初、任天堂がファミコンを開発した。

当初のファミコンは、まだ、完全ではなかった。
ファミコンの操作性、映像技術は、顧客を完全に
満足させるものには程遠かった。

やがて、スーパーファミコンがでて、PS、PS2と
ゲーム機は進化を続ける。

任天堂や、ソニーは、PSのあたりまでは
極めて魅力的な利益をあげることができた。

それは、ゲーム機の性能がまだ十分なものではなかったからである。

一方で、パソコンがでまわり、PS2がリリースし始めた頃から
市場のルールが変わり始める。

ゲーム機の進歩がユーザーの利用能力を超えはじめたのだ。

「すごすぎる」、こんな言葉を聞き始めたのもこの頃で
顧客は、もう性能は十分すぎると感じ始めている。

この状況では、ルールが変更されるので、より
製品をリリースしやすく、顧客のカスタマイゼーションへの
要望に答えやすい企業にチャンスが巡ってくる。

おそらく、これに最初に答える統合型企業が
次のゲーム業界の覇者になるだろう。

市場のルールは、変更されたのだと僕は思う。
ソニー、マイクロソフト、任天堂のやり方はもう古い。


漫画

漫画はゲーム機より一歩進んでいて
顧客は製品を十分に良いと感じ、しかも
雑誌が大量にリリースされ
カスタマイゼーションの効く媒体になっている。

企業の統合、アウトソーシング化によって、より
顧客の要望に融通が利く媒体となった。

しかし、今、モジュール化された産業を
まつ運命と直面している。

コモディティ化、標準化である。
結局、カスタマイゼーションもリリース速度も
限界があるため、一つの作品の類似品が
大量にでまわることになったのだ。
この段階では、製品は、こういう運命を辿ることを
免れえない。

よって、次に向かうのは、再び起こるであろう
脱コモディティ化の流れだろう。

出版社でなく、現状の流通チャンネルでもない
場所に独自製品を通じて魅力的機会を得るチャンスが生まれるはずだ。

そして、現在、実際に生まれている。


現在、ルールの変更が日本各所で起こっており、
これは、企業の新旧交替をひきおこすだろう。

これは、一部では悲劇となり、一部では、一発逆転の
チャンスとなる。

資本主義において「強い者はより強くなる」はウソのようだ。

どうやら、コモディティ化、脱コモディティ化、そして
相互依存型アーキテクチャからモジュール方アーキテクチャの
流れの中で、企業の存亡を繰り返す。

ある時期、強かったものは、ルールの変更によって
ニッチプレイヤーにされるか、あるいはコモディティ化の波に
飲まれて、平凡な製品しか作れなくなり、結果、倒れる。

そして、また新たなプレイヤーが勃興する。

既存のTV事業もおそらく、倒れるだろう。
これは、正しい循環であり、コモディティ化している
TV番組は、脱コモディティ化を目指して、再び動き出す。
顧客がそれを望むからだ。

おそらく、通信会社のいずれかが、製作プロダクション達と組んで
それを行うだろう。現状、再び、特化型が躍進する機会が訪れている。
最初に、それに気付いた高い技術をもつプレイヤーが、
勝利をおさめる。

ルールの変更がおきた以上は
今後20年の間に、高度経済成長を支えた旧日本企業は、
新規参入者によって打ち倒されねばならない。
あるいは、ビジネスモデルのチェンジを行わなければならない。





posted by pal at 01:18 | Comment(0) | TrackBack(1) | コラム このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
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