読んで以来、随分と湯川さんの考えている事が分ったような気もする。
ネットは新聞を殺すのかblog
参加型ジャーナリズムというのは、ホリエモンがやっている
LDPJと同じく、最大の利点は、そのコストの安さにある。
(これはホリエモンも単にコストカットと言い切っている)
湯川さんが、垂直統合型メディアを過去の存在といい
インテグレーターモデルこそが新聞モデルの新しい姿だと
いっているのも頷ける。
これは、参加型のあるべき姿だからだ。
実は、インテグレーターモデルとしての新聞について
馬車馬さんも書いていた。
しんぶん伊勢丹化計画
続・しんぶん伊勢丹化計画
とりあえず、上記の記事は、非常に示唆に富んでいる。
結局、市場のローエンドのビジネスを獲得できるだけの
コストで記事を生み出せる可能性のある「参加型ジャーナリズム」や
記事のアウトソーシングシステムは、
既存の新聞社との競争において、新メディアの強力な武器となる。
なぜなら、そのコスト構造のまま、
ビジネスモデルをハイエンド市場に
持ち込んで新聞との競争を行う場合、コストの問題から
新聞と同じ値段で、記事を売る場合、極めて魅力的な
利益を生むことになるからだ。
一方で、新聞は、コストの問題から、
同じ値段で戦われた場合に勝負にならない。
一方で、参加型ジャーナリズムや、
新聞記事のアウトソーシングを
既存の新聞社は絶対に、絶対に、容認しないだろう。
なぜなら、それは、記者の廃業に結びつくからという理由と
ネットにおけるメディアの収益率は、新聞社自体の
収益と比較すると5%にも見たず、極めて採算の取れない
分野だからだ。
よって、合理的経営を目指す新聞社ならば
絶対に、新聞をオンライン化しない。
これは、イノベーションのジレンマに陥った企業が行う
典型行動例で、合理的に行動する限りは、企業は
どの時点かで、必ず、自らの破滅を招くという事である。
「実績ある企業に無視するか逃走する気をおこさせるような製品や
市場を狙え」という破壊的イノベーションを起こす企業が
あらわれたときに、崩壊が始まる。
現状の新聞社の崩壊は、あと1ステップか2ステップで
終了する。
一つは、参加型というか、記事のアウトソーシングシステムによって
極めて高い精度の記事を作るメディア企業が誕生した時で
馬車馬さんの記事のなかで触れられているようなメディア企業が
いずれかの段階で誕生するだろう。
記事生産のコストの関係上、記事をアウトソーシングできる
メディア企業は、ハイエンドユーザーを獲得しようとした場合
非常に魅力的な利益を得ることができる。
なぜなら、新聞と同じかちょっと低いくらいの値段で
記事を売っても、コストの問題上、大丈夫だからである。
もう一つは、電子ペーパーの登場で、これは、
ipodが登場して、音楽業界を一変させたように
情報の消費行動をまるっきり変えてしまう可能性がある。
この二つのステップが完了した時に
かつて、何度も起こったようなイノベーションのジレンマに
よって引き起こされる企業のすげ替えが起こるんだろう。
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