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2005年10月04日

オンラインゲームにおける魔法のシステムを考える

本日最後の話は、実にマニアックな話題。

ゲームにおける魔法システムである。


ファンタジーゲーム、いわゆるRPGやら
ファンタジー小説においては、魔法が非常に重要な位置付けとなる。
これは、少年漫画における、主人公の特殊能力と
同じくらい大切だ。


今まで、超能力から魔法という超自然的な力は、沢山
生み出されたが、上手くいったゲーム、小説、漫画では
必ず、それにあるものをかけた。

それは、超自然的な力でありながら、
それが常に、何らかの欠点、限界をもつという点である。

例えば、一般にRPGゲームでは、魔法にはMPという限界が
つけられていて、強い魔法ほどMPがたくさん必要になるので
沢山使うことはできないという欠点がつけられている。

超能力でいえば、アメコミのスポーンは、
悪魔によって無限に近いパワーを与えられたが、
それの容量は9999と定められており、それを使い切ったら
地獄に再び落されるという設定となっている。

ワンピースでは、悪魔の実を食べると悪魔の力を手に入れる
事ができる設定だが、カナヅチになってしまうという
欠点が設定されている。

一般に、魔法システムにおいては、それが無制限の力になると
逆に、面白くなくなる。

限りあるソースの中で、どうやってそれを活かすかという
所にゲーム性が生まれるわけであり、この部分がキモなのである。


さて、ここからが問題にしたいのがオンラインゲームにおける
魔法システムである。

一般に、オンラインゲームでは、RPGと同じく、
魔法にはMPという限界が設定されている。

なので、ゲーム性が生まれるわけだが、
実は、この限界が、ゲームをすればするほど
意味をなくしてくる。

理由は強さのインフレである。

プレイヤーは、常に自分のキャラクターをより強くしようと
欲する。だが、自分のキャラクターが無限の力をもつ存在になって
しまったら、ゲームそのものが崩壊するのだ。

なぜなら、何でも叶う世界というのは
「何らかの形で限りあるソースを奪い合う」
というゲームの根本部分をぶち壊すものであるから。

その為、キャラクターが強くなればなるほど、
ゲームは、熱力学第二法則的な死に近づく。

魔法であれば、MPという欠点が、ある時点で無意味になるほどに
キャラクターが強くなってしまう。
MPそのものを回復させるスペルというが
何らかの形で開発からリリースされてしまうからだ。


また、魔法に関しても、強い魔法を出せば出すほどに
他の魔法が無意味になる。選択の幅が多いことは
すなわちゲーム性を高めるのだが
ユーザーはより強い魔法を求める。
その結果、弱い魔法は使われなくなり、強い魔法ばかり使われるようになる。
結果として、選択の幅がどんどん狭まっていき、
ゲーム性が損なわれてしまうのだ。

いい例が、回復魔法で、対象のキャラクターのHPを全回復という
スペルが登場すると、そのキャストコスト次第では、
他の回復スペルが完全に無意味となってしまい、
回復系クラスのゲーム性そのものが損なわれる。


では、こういった「強さのインフレ」問題を
クリヤーする方法はないだろうか?


MPを回復させるアイテム、魔法をゲーム内に開放しないという
手もある。だが、それは、ユーザーの根源的な欲望である、
「より自分のキャラクターを強くしたい」という部分と矛盾してしまう。
そのため、この方法は無理だ。

また、魔法の強さのインフレに関しても、
リキャスト時間や、モンスターの魔法耐性をそれぞれ変えることによって
ある程度緩和できるが、それが解決策になるとは言いがたい。


そんな事を考えているうちに、
昔読んだ小説を思い出した。
たしか、「魔法十字軍」か「力の言葉」だったかな。

その世界では、ファンタジー世界なのだから、当然、
魔法があるわけだが、そこには、面白い制限が付け加えられていた。


「同じ魔法を使える人間が少なければ少ないほど
その魔法の力は、強くなる。一方で同じ魔法を使える
人間が多ければ多いほど、その魔法の力は弱くなる」

という設定である。

その世界では、こういう形で魔法が存在したので、
魔法というのは、実に貴重な財産として扱われていた。

言うまでもなく、魔法を巡って争いも起きた。
自分と同じ魔法を使える人間が少なければ少ないほど
その魔法の力は、強く働くのであるから当然だろう。

こういう設定は面白い。そして、ゲーム分野にも応用が
きくのではないかと思う。

オンラインゲーム世界では、みんなより強い魔法や武器が
リリースされるとそれに飛びつく。

結果、装備がみんな似通ってきてしまい、プレー内容も
画一的になっていってしまい、やがてはマンネリになって
つまらなくなってしまうのだが、
上にあげたような設定を設ければ、ある程度、そういった
画一化の問題をクリヤーできるのではないだろうか。

例えばだが、魔法リストの中で、
魔法を100個の中から30個くらい選べるようにしておく。

そして、自分のキャラクターを選んだ魔法でカスタマイズしていく。

だが、ここで、自分と同じカスタマイズをしたキャラクターが
いればいるほど、そのステータスにーがついていくとか
あまりに多くの人に使われている魔法は、その力が半減してしまうとか
である。

基本的に、オンラインゲームでは、キャラクターが
強さと効率化を求めるので、皆が同じプレーをするようになり
戦術がマンネリ化するのが普通だが、
逆にマンネリ化(皆が同じ魔法を登録する)していくと
その力、つまり魔法の力が、どんどん弱くなるという設定である。

これによって、同じ魔法というか、各キャラクター間の
カスタマイズが、非常に幅広いものとなる・・・・かもしれない。


このあたりは、実際に試してみないとわからないが
僕は、とにかく、超自然的なパワーというのには、
例え、オンラインゲームのような仮想世界でも
漫画の中の世界でも、厳重に、こういった強さのインフレを
防ぐルールを設定しておく必要があると思っている。

とにかく、「限りあるソースを奪いあう」、
「キャラクターには、常に限界が設定されている」という
二点だけは、どんなゲームや創作の世界であって
崩してはならないルールなのである。




この記事へのコメント
おお!そういうシステムのオンラインゲームがあればかなり面白くなりそうですね。

自分が求めているオンラインゲームは正にこれかもしれません。
Posted by りん at 2008年10月09日 00:55
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