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2005年09月13日

新人は派閥入り「禁止」−小泉首相が指示

さて、このニュースをどう読むべきか。

新人は自民再生の象徴に=派閥入り「禁止」−小泉首相が指示

「小泉チルドレン」育成へ…首相、新人の派閥入り規制


事実上、執行部直属の部隊83名を確保することができれば、
今後、4年間の国政の舵取りで、執行部は主導権を握れる。

今まで、執行部の力が弱く、派閥のドンでない首相が
権力を縦横に使いこなせなかったのは
政治の世界は、票の数=力だからだ。

頭の良さでも腕力でもない。一人一票しかもてない
票がカギだった。これは民主国家の議会ではどこも大差ない。

もし、執行部の下に直属の部隊、いわば親衛隊を配備できれば
首相になった自民党の政治家は、それだけで
かつてないほどの力を握れる。

なんとなく、日本の政治世界が封建制から絶対王政に向かって
進んでいるようにも思う。

ちょっと前までは、派閥のドンと首相がいた。
ドンの同意を得なければ、首相は物事を決めにくかった。

封建制においては、王よりも貴族のほうが力を
持っていた事に似ている。王は自らの軍を持たず
契約関係によって、貴族が戦争時には王のもとにはせ参じる
システムだった。

だが、絶対王政においては、王は直属の常備軍と官僚を
もつようになり、貴族はその中に組み込まれていった。

なんというか、日本の政治の中でも
こういうような中央集権システムへの移行が
始まっているとみるべきか。


中選挙区制から小選挙区制に、システムが移り変わった時に
すでに、こうなる下地ができていたわけだから
この流れは不可逆的だろう。

いずれ、もっといい形に落ち着いて欲しいが
今の日本では、こういった中央集権的なシステムのほうが
判断を迅速に行えるので、合っているのだろう。







posted by pal at 00:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
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