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2005年09月08日

大人達の嘆き

4000年前のエジプト人の大人は
「最近の若い者の堕落ぶりは目に余る」
と嘆き、なおかつ、そのことをヒエログリフにしてまで世に残した。

その2000年後、今度はプラトンが
「最近の若者はなんだ。」
といって、若者の堕落ぶりを嘆いた。


そして、そのさらに、2000年後、日本の知識人の
中で

「若者の堕落が亡国の道を歩む」

と主張し、教育の充実や、TVやゲームの見直しを唱えている。



が、40年前の日本では
少年犯罪率、自殺率ともに
今の水準の10倍以上であったことは
問題にならないらしい。

エジプトやギリシアでは
戦いに敗れ捕虜となった者が
生命だけは助けられて苦役につかせられた。

つまり、奴隷となったわけだがその事は
当時の知識人にとっては当然のように問題ではなかったようだ。

風俗は、いつの時代も常に批判されてきたと思われているが

ギリシア7賢人の一人が
公娼制を褒め称え、それが若者の犯罪を未然に防いでいると
述べている。公娼制は問題ではなかった時代もあるらしい。

略奪婚、レイプなどは、
積極的に行われてきた時代、地方、民族が
存在する。もちろん、当事者の大人は嘆きもしない。
今でも、その制度が現存する国がある。


高校時代の先生が

「最近の日本語の乱れは酷すぎる。こんな事は歴史上なかったんじゃないか」

と嘆いたことがある。
コギャル言葉、ら抜き言葉が問題になった時期であった。

しかし、100年前の日本には、
今でいう標準日本語など存在せず、
日本の国内に50以上の方言が存在し
鹿児島弁と東北弁で意思疎通を図ることは不可能に
近かった。

が、それは問題ではないらしい。




歴史や統計を調べていくと
古きよき時代という幻想が
どういう風に創られていくのかがよくわかる。

だから?といわれると、そこまでなのだが。
歴史にしろ統計にしろ、そこまでの存在で御座います。



追記 2007 3/13
プラトンのくだりなのですが、プラトンの著作には、そういった文章は見当たらないと指摘を頂きました。僕個人も「アシモフの雑学コレクション」で知った話なので、これは都市伝説レベルの話なのかもしれません。




posted by pal at 09:54 | Comment(2) | TrackBack(0) | コラム このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
この記事へのコメント
歴史は繰り返し、過去は美化される。
今年の新入社員は云々と言う。
しかし、自分が大学時代に大暴れして機動隊まで出動した。

が、それは問題ではないらしい。

100年以上前の日本では、今よりも言葉遊びが盛んだったんじゃないかと思いました。
その中から淘汰されて残ったものが、今の慣用句などではないのかなと。
記事の中の高校の先生の言葉が面白すぎる。
彼の言う「言葉の乱れ」がなかったら、未だに古語辞典に載っているような言葉遣いだったんじゃないか?
まぁ、古語辞典の言葉は文語で口語じゃないだろうけど。
Posted by xenon at 2005年09月08日 20:07
古い記事にコメントしてすみませんが、気になった部分がありましたので。
「プラトンが若者の堕落を嘆いた」とあります。私はプラトンについてはまだまだ勉強中の段階なので、それを知りませんでした。ただ、彼の著述形態やその主張(思想)、当時の活動などを見ても、個人的にはこれは彼が言うにふさわしい意見とは思えず、私の知らなかった彼のもうひとつの側面をこのエントリに教えてもらった気分です。これを言った時の背景がどのようであったのか、大変興味を惹かれました。調べてみたいので、ぜひこの発言の出典を教えてください。
よろしくお願いします。
Posted by 林雨 at 2007年03月08日 02:29
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