Life is beautifulさんが面白い話をしているので
便乗しとこっと。
米の貿易赤字の話だと
僕の知っている範囲で興味深かったのは
バフェットが問題にしてた話になります。
ここ10年で、外国人がもっている
アメリカの純資産は3兆ドルになったそうです。
10年前はマイナスだったそうです。
それが、この先、10年で11兆ドルになるとか。
んでもって、10年後にアメリカのGDPは
18兆ドルになるそうです。
10年後に、
外国人投資家が、アメリカの資産11兆ドルから
5%の収益を上げた場合、
5500億ドルが海外流出することになって
GDPの約3%が毎年のように海外に
流出することになる云々。
ここまで来たら、流石に問題かもしれません。
これに貿易赤字が加わると、10年後から
毎年1兆ドルずつアメリカの資産が海外に流出するわけで。
これを防ぐ手段となるとドル安になるわけですが。
穏やかなドル安が起きるとなると
海外資産家が逃げる時間ができて
アメリカから資産を移しちゃうので
アメリカにとっては構造的によくないっすね。
一方で急速なドル安を起こせば
外国の投資家は逃げる時間がないので
米国内の外国人の資産が目減りするので時間が稼げると。
ただ、これは米国内の市場に相当な混乱が
予想されるので、微妙なところ。
ハードランディングだなぁ。
ただ、急激なドル安によって、再び
資金がアメリカに巡ってくるので
こっちのがいいかもしれません。
ところでアメリカ人の過剰消費が
将来のキャッシュフローを当てにしての
ものだとして、それが
財政赤字を引き起こしているとしたら、
それが問題になるのは、
海外の投資家が、財政赤字による
米経済の財政破綻や増税に
不安を覚えた時でしょうね。でも
今の所、その危険性はなさそう。
しかし、10年後には外国人の純資産3兆ドルが
11兆ドルになるとして、毎年7000億ドルがアメリカに
流れ込むことになるわけで。
今、アメリカの貿易赤字が6000億ドル。
で、外国人の純資産が3兆ドルだから、5%の
収益をあげても1500億ドル。
今年、本当に、アメリカから流れ出た金は
単純計算だと500億ドルほどですな。
思ったほど大きくない感じ。
将来的にはどうかしらないけど、まだ、
ドル安になるほどでもないかも。
追記
そういや、アメリカが海外投資であげた収益とかも
あるんだよな。たしか、海外資産を7兆ドルくらいもっているから
それから5%の収益をあげれば、3500億ドルほど米の戻る。
なんだ、結局、アメリカに3000億ドルくらいもどってるぢゃん。
外国人がアメリカの純資産を12兆ドルくらいまで増やして
貿易赤字が6000億ドルくらいの状態じゃないと
アメリカからは金がでていかないと見ていいのかもしれない。