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2005年08月28日

日本の外交の悲哀

悲哀シリーズ第二段。

日本外交がアメリカ一辺倒だという人がいるが、
これを脱却する手段は事実上無い。

理由、というか、どうしようもない理由は、
不況の日本を経済的に支えてくれているのは
対米貿易黒字だからだ。

これは、日本だけの話ではないが
アメリカが、対日赤字をこれだけ垂れ流してくれるから
日本は、何とか不景気でもやっていけている。

はっきりいうが、何からら何までアメリカとは
一蓮托生だ、今の日本は。
これだけの貿易赤字を日本に垂れ流してくれる国は、
事実上アメリカしかいない。
そして、事実上、日本がやっていけるのは
アメリカが、こうして日本経済を牽引してくれる
からなんである。

そして、日本は、アメリカの債権を大量に引き受けている。
貿易黒字を稼ぎ続けたとしても、アメリカの金が尽きれば
そんな事はできなくなる。だから、アメリカに儲けた金を
還元して、資金の循環が終らないようにしているわけである。

ごく単純な話にしたが、大雑把な経済レベルの話だと
こんなとこだと思う。輸出主導型経済である日本は
世界の貿易赤字の一切を引き受けているアメリカとは
離れられない。ほかに輸出する国なんてないし。

そんなもんだから、アメリカから離れるという
外交政策は、絶対に取れない。

アメリカもそれを知っている。

だから、理不尽な要求もされる事がある。
とはいえ、大量の貿易黒字を垂れ流してもらっている
のだからお互い様だ。

アメリカが、財政縮小を始めたら、日本の景気回復なんざ、
さらに先の話になるだろう。というか、今やられたら
景気回復なんぞ無理だろうと思う。

まぁ、ブッシュは積極財政をしてくれているので
この心配はないのだけれど。

というわけで、日本外交は、アメリカが貿易黒字を垂れ流して
くれる限りは、アメリカ一辺倒になるのである。
ブッシュがイラクでアレコレやっても、それを支持せざるを
得ないのは、それだけ、日本がアメリカの貿易赤字垂れ流しに
依存しているからであって、それが最も大きな要因なのである。

そして、アメリカとブッシュも日本を必要としていて、
基本的に、強いドル、財政を維持するためにはそれを補佐する
パートナー的通貨が必要だった。そして、その役目を
担っているのは、現状、日本なんである。
アメリカ債権をばんばん買い込んで財政赤字の
アメリカ政府を支えたのだから。

日本とアメリカの共生関係は、凄く深い。
この状況が続く限りは、日本はアメリカ一辺倒の
外交をしていくしかない。

ただ、これは、限界のあるシステムであって、
将来(5年後か30年後かはわからないが)
崩壊するのは目に見えている。

どんなに頑張ろうと、永遠にアメリカが借金をし続けることは
できないからだ。

そうなると、いずれ、どの時期かで、日本は、アメリカから資金を
引き上げて、内需主導型経済への道を迫られる。
世界経済の牽引役であるアメリカは、財政縮小、貿易赤字の縮小に
迫られる。

それに失敗すると、おそらくだが、未曾有の通貨危機、あるいは
世界規模での大恐慌が起こるんじゃないかと思うけれど。

それを必死で避けようとしているのが、今の外交だと
思うのが、なんだか、よくわからない。
今の状況を続ければ、いずれ来る破滅は避けられないと思うのだが
痛い目に合わないと、わからないのが人間なので
滅茶苦茶な事が起きそうな気もしないではない。

外務省と財務省、金融省が馬鹿でないことを祈るばかりだ。

というか、破滅だけは避けたいので
本音の外交政策としては
アメリカが財政縮小、貿易赤字縮小してくれる事を
のぞんでいるだろうが、そうなると輸出指導型の日本経済が
滅茶苦茶になる。

そうなると政治家が困るので、
外交ではアメリカの積極財政、貿易赤字維持を
のぞんでしまう。

なんというか、将来的な大破滅一直線だが、
それを避けれない外交の悲哀がここにあるようにおもう。

一時の痛みを嫌がる人間心理が傷を酷くする。
そんな外交のジレンマ。




posted by pal at 06:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 2005衆議院総選挙 このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
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