取り上げていた。
うちは小泉支持のポジションなので、
それに対する反論というか
いくつか、小泉政権が何をしてきたのかという事に
ついてまとめておきたいと思う。自分なりに。
まずは、不良債権処理。
これは、経済関連で、最も大事なことの一つだったんだけど。
不良債権がちょっと減ったなんて言い方は
ちょっと竹中さんが可哀相な気がする。
ここのページを見る限り、竹中さんは
かなりのピッチで不良債権を減らしている。
2.リスク管理債権額(銀行勘定)
平成16年3月末における銀行勘定のリスク管理債権の総額(破綻先債権額、延滞債権額、3カ月以上延滞債権額、貸出条件緩和債権額)は、大幅に減少し、24兆340億円(前年度末比10兆1,926億円、29.8%減)となった。
また、総貸出に占める割合は、2.09%ポイント低下して、5.69%となった
ちょいと引用しておくけれど、
不良債権が平成16年3月末において、24兆340億円まで減っている。
平成14年三月末で不良債権が
39兆8,380億円(前年度末比9兆9,490億円、33.3%増)
あった事を考えると、ここ2年で、
かなり不良債権処理は進んでいるといっていい。
また、これだけ不良債権処理をすすめたのに、
景気は酷くはならなかった。不良債権処理は
景気を今以上に悪くする可能性があったが
景気をさほど悪くすることなく、日本経済のネックであった
不良債権処理を進めたのだから、それなりの評価は
受けてもよいのではなかろうか。
それに、最近、景気が回復してきている兆候が出ている。
一時的なものかもしれないが。
あと特殊法人改革。
これについては、もう5年前の財投改革から始まっていて
5年前の財投改革によって、
郵貯から大蔵省に出ていた「資金運用部委託金」が廃止された。
(このあたりの事については、馬車馬さんのトコが詳しいので
詳しく知りたい方は、馬車馬さんのページへ)
馬車馬さんのトコを読んだ人には
わかっていることだろうけど
大蔵省と特殊法人、つまり官僚の
便利な財布代わりであった
「資金運用委託金」を5年前に廃止したが
ここで、問題が起こった。
特殊法人に対して、資金運用委託金を無くすから
特殊法人にいきなりほかの所から資金を
調達してこいって言っても
資金集めには時間がかかる。
そんなわけで、しばらくは(ここ数年)
政府がお金を貸すことになったわけだが
政府は赤字なので、そのお金は、国債の発行で賄うしかない。
というわけでこちらをみていただければわかるが↓
国債・政府保証債の発行予定額
財投改革の始まった2001年から、財政融資特会債という
特殊法人に主に貸し付けているお金の額が、
翌年、30兆円も増えてしまった。
実は、ここ数年、国債が増えちゃったのは
特殊法人改革の煽りでもある。
んであるから、国債増加と特殊法人改革は
実は、表裏一体で、改革の結果なんである。
特殊法人の便利な財布を閉めないと
この改革なんて進まないのだが、
それには、どうしても「資金運用委託金」を廃止する
必要があって、そして、廃止するには国債発行するしかなかった。
小泉さんここで言っているが、
勝手に特殊法人がいろんなことやって、債務、赤字は税金でみてくれと。この赤字は郵貯、簡保、年金で処理しなければならないんだけど、郵貯、簡保、年金に罪はないというので国民が負担しろということになったわけです。この構図を国民に理解してもらうのは大変だ。
この構造を放置していると、いくら増税していいのかわからない。増税を阻止するためにも、この構造を変えないとまたとんでもないことになる
それと、関連して重要なのは、ぐっちーさんも言っているが
今まで仕組みのせいで、現状、郵貯のお金が
どうなっているかわからないって事。
ぐっちーさんの記事を読んでいただければわかると思うんだけど
200兆円の投資(殆どが財投経由、所謂公共事業に投資されている)が今いくらの価値になっているのか、実はだれにも判っていない。デューデリジェンスできないからだ。
ってのがある。特殊法人が、郵貯のお金で色々やってきたが
その事業が、今、どうなっているか政府はわからない。
郵貯ですら、それを把握していない。
兆単位で不良債権化している可能性すらある。
民営化しないと、これがわからない。
財投改革、郵政民営化、特殊法人改革、財政改革は、
現状、ひっくるめて一つで、しかも問題の根が深い。
ここは理解しておくべきだと思う。
それぞれに対しての改革は痛みを伴なう。
国債の増加という形で、今、我々の目に見える形で
はねかえってきているのは、そういうツケなのだから
うけとめなければならない物だと思う。
民営化したら、さらに
とんでもない事が明らかになる可能性があるけれど
このツケがこれ以上、大きくなり過ぎないうちに
手をうつべきだと思う。
あと、今回の自民党が擁立した候補についてだけれど
ホリエモンを散々ネタにした僕がいうのもなんだが、
一代であれだけの富を築いた男なんだから
普通の二世議員よりは優秀だろう。
そもそも、30歳そこそこでアレだけの富を
築いた男が日本にどれだけいるか。
株にも詳しい。これは、結構大事。
それに、自民党が擁立した女性候補は、
キャリア的にも申し分ない人のほうが多い。
大学教授、元財務省官僚、
数々の賞を受賞した元ニュースキャスターetc・・・
料理研究家という例外はいるが、大抵は実業で成功したか
官僚経験者ばかりだ。優秀な人ばかりではないか。
しかも、有権者に受けそうな候補ばかりだ。
優秀で、有権者に受けがいい人を選挙に持上げるのは
当然だ。優秀であっても、有権者に受けが悪いのでは
選挙に勝てないので意味がない。
有権者に受けが良くても馬鹿じゃしょうがない。
亀●さんじゃないけど。
その意味で、今回の候補については、僕は
いいチョイスをしていると思っている。
でも料理研究家だけは理解不能。
最後に外交の話題なんだけど
小泉政権で、アメリカとの仲は非常によろしい。
中国、韓国とはよろしくないが
ただ、六カ国協議中には、結局、靖国参拝は
しなそうだ。拉致被害者も
取り返したし、六ヶ国協議中に、物議をかもしそうな
靖国にも行かず、終戦記念日に不戦の意を表明した。
もともと、外交は不得手な人なんだから
凄い成果は期待していないが、それでも
やるべきことはしている。
あー、なんというか、そこいらのマトメみたいな記事ですいません。
リンクだけにしといたほうがよかったかなぁ。