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2005年08月11日

小さな政府と弱肉強食の世界

衆院総選挙が始まって以来、ものすごい勢いで
選挙のことを扱うブログが増えた。

おそらく、ブログへのトラフィックも相当増えているんではなかろうか。
ホリエモン騒ぎの時も凄かったが、今回も何かあれば
ブログの知名度を相当上げそうな気がする。

しかし、現在のブログ規模で流行が起きると、
本当に信じられないような知の創出が起こる。
各人が勝手にしゃべりだした後、その構築された理論の上に
また一つ上の理論などが構築されていったりして、本当に興味深い。

ブログは共通意識にはなり得ないのかという話が
記者ブログなどであがっていたが、これほどの規模で
選挙の話がブログで持ちきりになると
なんというか、共通意識に近いものを感じてしまう。
実際には、そこまでいっていないのだろうが、
今回のブログ界で情報爆発は
信じられない規模で起こっている。

ところで、ブログ巡りをしていて、
しばしば、

「この選挙では自民には勝って欲しいが、この選挙が終った後に
やってくるのは小さな政府という名のアメリカ型弱肉強食世界なんだろうな」

的な意見をみかける。


★J憲法&少年A★

さんでも、そんな話題が扱われている。
いい文章で、

貧乏人切り捨ての アメリカ的な 恐ろしい国になっていくような、気がする


って一文を引用させて頂くけれども、
実際に、そういう国になるだろう。

小さな政府というのは、不必要な支出というか
資本主義経済にとって、必須のノード、つまり資本の生存を
最優先する世界だ。その為に最適化されるので
代替えが効くノード、つまり雇用に関しては
恐ろしくシビアになる。

アメリカ型の雇用形態だ。成果主義がまかり通るようになる。


ちなみに、弱肉強食とは、
もう少し高尚な表現をすると適者生存になる。

例え、兎であっても、足の速い兎なら狼に食われずに
生き延びれる。

兎がみんな足が速くなれば、狼は何も食べるものが
なくなり、死に絶える。

そんな意見のすりかえも可能なのだが、
そういう世界はありえないだろう。

必ず、足の遅い兎がいて、狼のえさになる。
少数の足の速い兎は逃げのびる。
足の遅い狼は、えさをとれずに死ぬ。

これからの日本ではサラリーマンは
足の速い兎になるしかない。
適応せねば、淘汰される。

悲しいが、そういう世界になっていくんだろう。
民主党が勝っても、自民党が勝っても、そういう世界に。

人間は適応能力の高い生き物だ。
だから、その適応能力の高さに僕は賭けたい。

変われる人間が多いことを信じたい。


posted by pal at 05:52 | Comment(2) | TrackBack(0) | 2005衆議院総選挙 このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
この記事へのコメント
成果主義は高い流動性をもつ労働市場が必要で、労働市場が整っていない状況で成果主義を採用してもうまくいきません。
そういうことを以下のエントリで書いています。

http://d.hatena.ne.jp/suikyojin/20050402#p1
Posted by 酔狂人 at 2005年08月12日 07:26
わかってないのかもしれませんが、どうもそういう社会には納得できないのです。価値観の違いでしょうかね。
Posted by Au at 2005年09月09日 23:41
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