神保さんが、こんなエントリ立てているので便乗。
ついでにぐっちーさんトコのエントリも面白いので
(コメント欄も面白い)
ついでにリンクしときます。
心理戦
昨日の日経にも平田育夫さんの「改めて郵政改革を考える」って
論説が出ていて、それも面白かった。
こちらのブログでその要旨を読めます。↓
日経新聞論説「改めて郵政改革を考える」について
それに関連して、こんな論説もでてる。
いずれにせよぶっ壊れる自民党
はっきりいって、この問題が理解されておらず、
TVなどでも扱われていないのは、
国民に対しての単純に説明不足だからだと
思っている。
本来、これは、国にとって、もっとも重大な問題の一つ。
郵政改革の最大の焦点は、上記の記事から、大体でまとめると
1、政府保証の廃止によって、330兆円の郵貯と簡易保険資金を減らす。
現在、ペイオフが実施されたのにも関わらず、
郵貯だけが例外なのは、不当競合以外の何者でもない。
2、郵便貯金と簡保の350兆円の資金が、過去、現在にわたり
政治家や官僚の便利な財布代わりになっている。
利権と結びつき、採算性を度外視した事業にこの資金がつぎ込まれ、
そのツケを我々の税金で補っている。
このシステムは、現在、破綻寸前で、早期にメスを入れる必要がある。
これは、郵政反対派の議員ですら、わかりきっている。
だが、利権屋からの組織票、政治資金の流れゆえに、それに反対せざるを
得ないのだろう。
3、財政が破綻寸前(GDPに対する国の借金の比率は150%)。
財政再建は、国の待ったなしの課題。
それなのに、先細りの郵便事業の赤字を役人によって管理された
郵貯・簡保資金で穴埋めし、また、その運用でたまったツケは
表面化することなく、爆発までのカウントダウンをまつのみ。
早期に民営化し、経営効率を高める必要がある。
そもそも、郵政公社は、法人税を払っていない。
これだけの資産規模で税金を払ってない組織はここしかない。
この資産運用による見えない国民負担は年数千億にのぼり、
それが、表面化しないゆえに批判を免れているのである。
こんなトコでしょうか。
とにかく、緊急の国家的課題の一つなんです。
国民が理解できないからって、潰してよい法案では
ありません。
しかも、郵政民営化をやれる人が、今の政界に小泉さん
以外におりません。
今、この時期を外したら、あと10年、いや20年先でも
やれないでしょう。小泉さんがやる、やるといいんがら
4年かかったんです。
次の民営化の意欲をもつ政治家が総理大臣になり、
そして、法案を通すまでに、一体、何年まてばいいのでしょうか。
その間、見えない借金は膨れつづけ、
利権屋は肥え太りつづけ、その損失の穴埋めは
我々の税金で賄われつづける。
そんな状況をいつまでも許しておけるはずはありません。
すでに国の借金は返済不能といってもいい額ですが、
これ以上膨れ上がれさせるわけにもいかんのです。
民営化法案は、どの記事でも扱われていますが、
十分なものではありません。
ですが、一つの、始まりにはなります。
だからこそ、反対派が、こんなに反対しているんです。
骨抜き法案なら、ここまで反対したりしませんよ。
というわけですので、今回の選挙では、僕は自民支持でございます。
問題山積みなのは承知ですが、それでも、この法案を廃案に
させるつもりには、到底なれません。
それに、そもそも民営化より天下りが問題なんじゃないですか。
コメントありがとうございます。
こんな辺鄙なところまで
お越し頂き、ありがとうございます。
>>まさがたさん
その天下りの元凶が、郵政事業なんです。
郵貯、簡保の二つの巨額な資金が
役人の便利な財布代わりとなって
業績悪化した信用力の無い特殊法人
(ここが悪名高い天下り先ですけど)
でも利用できる「政府保証債」や「財投債」
といった形になって利用されてるんです。
天下りを資金的に
支えているのが、郵政事業における
郵貯と簡保で、しかもペイオフが
行われたにも関わらず、そこだけ例外と
されちゃったので、そこに必然的に
金が集っているわけです。
で、役人の便利な財布は膨れて、
天下りは今尚横行し、特殊法人は
赤字を垂れ流しても
「政府保証債」や「財投債」という形で
保証されるという愉快なスパイラルが
形成されてます。
なんだから、全ての資金の出所である
郵貯と簡保を民営化して、
官僚と政治家から切り離さないと
天下りの根っこを断てないんです。
「改革」 代表的な意味は 改めかえること、改まり替わること。
さらにつっこんで意味を探ると、基盤を変えないでかえることとあります。(広辞苑)
では改めかえることのいろいろな場合を考えてみましょう。
修正・是正・・・・・・これも改革の範疇です
改変・改良・改新・・・同上
一新・刷新・・・・・・同上 だんだんと基盤に手をつけなくてはなりません
革新・革命的改革・・・同上 基盤にも手をつけなくてはなりません。
革命・・・・・・・・・基盤は残りません。
さて我々は改革の名の下に何を望んだのでしょうか。それに対して与党は何を考えて改革を主張していたのでしょうか。さらに上記の言葉のなかの基盤とは何をさすのか、検証してみてください。私はそれを官僚組織と考えます。
この観点からみて、与党がかつて行った改革の中身を考えれば、年金改革でも道路公団民営化においても、おのずから与党の考えている改革の限界が見えてきます。いずれにしても当分の間は与党の改革に身をゆだねる以外にはないようです。話が違うではないかとストレスが十分溜まったときにまた御会いしましょう。