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2005年08月07日

ジャーナリズムとオンライン上の資本蓄積の事とか

WS000112.JPG

なんだかなぁ。

今、ちょっとした話、ようするに参加型ジャーナリズムに
関する話がぶり返してるみたいで。


団藤さんの「ネットジャーナリズム」とわたしの「参加型ジャーナリズム」


僕はさー、穢れているからさ、
「参加型ジャーナリズム」の質とか
プロとアマの違いなんて、理念上のものでなくて
単純に、それで生活できるか否かくらいのモンだと
捉えてるるわけで。

極端な話、記事書いて、それで生活できるなら
僕はその道のプロとみなすわけで。

現状、生活できないLDPJのは
ボランティアに近いと捉えているわけですよ。

記事一本かいて3000円でしょ?
こんなんじゃ、とても生活できない。
雇用の吸収力もない。
無論、中枢にいるのはプロだけど。
(怪しい人もいるけど、それで飯食えてるわけだからね)

ただ、まだまだ、LDPJの記事だけで
LDの報道部が成り立っているとは言いがたいし
その意味で資本として成立しえない状況なんだよね。

色々あるけどさ、報道の自由が保証されるのは
要するに、それが国家の保護下にあるのではなく
資本として自立できているからなのであって
国家の保護下にある官製報道局NHKみたいなのは
ありゃ、報道機関というより、国家の為の宣伝教育機関
でしょ。

しかも、一本立ちできてないLDPJなんて
LDの宣伝機関といってもいいわけだし。
実際、どうかは知らないけどさ、編集権が
LD側にある限り、そういうもんでしょ。
その気になれば、気に入らない記事は全部切り捨てれるわけで。
編集権ってのはそういうモノだし。

今、話題のNHKのさ、政治家圧力のアレがあるけどさ
結局、民営じゃないんだから、無理ないよ。
民間の組織ってわけじゃないんだもの。


だからさ、「報道の自由」を守りたいならば、
何よりも、資本として、一本立ちできてない
限りは、そんなもの夢物語だと思うわけ。

国家にぶらさがろうとすれば、そんなもの守れるわけないし。
資本が国有化されていたソ連や中国、キューバ、北朝鮮なんて
揃いも揃って言論統制真っ盛りだったしさー。

んで、ナニが言いたいかっていうと
理念よりも、まず本分である、資本の調達を
考えなきゃいけない時期なわけでしょ、新聞社ってさ。
だって、今、新聞社自体が危ないわけだし。
雑誌社とか新聞社なんて、ネットに押されて緩やかな
部数減少、広告価値減退が起こっているわけだから。


報道の自由の旗を支えているのは、今の日本じゃ
新聞社とそこの記者さんなわけで。
そこがブッ潰れたんじゃ、いろいろと困るわけですよ。
いや、困らん人もいるだろうけどさ、
まだまだ、この国には必要です。

だからさ、こんな議論してないでさ、
僕としてはさ、さっさとオンライン上での資本蓄積について
本気で考えて欲しいんだよね。
いや、考えているんだったらすいませんが。

そっちのが重要だと思うんだけどな。
こいつが、実は一番強く、報道の自由と結びついているんだから。
新聞社が単独で、資本としてやっていけてるから
言論の自由、報道の自由を維持できるわけじゃん。

もし、国家の下で報道するなら、すぐに国家の犬になり下がっちゃう
わけだし、某国営放送じゃないけどさ。

それに、企業の下に下れば、その企業の宣伝塔になっちゃうのは
目に見えている。

だから、一番重要なのは
本当に、新聞社が報道の自由を大事だと思うなら
まず、オンライン上での資本蓄積のスタイルを確立して
他の資本や国家の影響力を
出来る限り、排除できるようにならないと
ダメだと思うんだけどな。

記者の腕の良し悪しよりも、こっちのが大切だと思うんだけども。
だって、報道の自由は、記者の腕の良し悪しとは直接は
関係ないけど、メディア資本として自立できるかどうかは、
報道の自由にダイレクトに関係しているわけだしさ。

そういう風に思っているからさ、
湯川さんとか団藤さんとか松岡さんとかが
アフィリエイトとかを積極的にやらないのが
理解できなかったりする。
あと、R30さんも。

いや、金のためにやっているのではないって思うのは
凄いと思うし、それそれでいいんだけどさ、
自分達で金を稼ぐスタイルを資本がもって、
はじめて「報道の自由」を謳えるメディア資本なんだしさ。
これは、絶対必要だと思うですよ。


なんだから、アフィリエイトとかは積極的にやってさ、
記事を書くだけでなく、オンライン広告関連に、
もっともっと自主的に関わったほうがいいんじゃないかな。

できれば、ブログだけで生活できるくらいに。
そっちのが先なんじゃないかなーなんて思うわけなんだけど。

結局、ブログだけで生活できるような
スタイル、あるいは、ウェブからの収入で
取材費用と生活費を捻出できるスタイルさえ
確立できちゃえば、別に参加型にこだわらんでも
オンライン時代のジャーナリズムってのが
完成されると思う。

とはいっても、コイツが一番難しいんだけどさ。
なんたって、新聞会社ですらウェブで採算とろうとして
四苦八苦しているわけだから。

とはいえ、新聞会社が四苦八苦してる間に
アフィリエイトで100万以上稼いでいる人も
いるわけで。

そういう人もいるわけだし、最初は10万円くらい目指して
頑張ってみてはいかがでしょうかっと。
どう考えても、どうやってオンライン上で採算とるかが
一番難しくて、最も重要な問題だと思うし。

お金の為にやっていると思われるのが嫌なら
アフィリエイトは全額寄付とかでもしちゃえば
いいわけだし。

結局、僕はさ
アルファブロガーである湯川さんですら、
ある程度の収入をブログからあげれないようでは
オンライン時代のメディア資本のあり方が見えてこないんだよね。

だから、アフィリエイトとかは積極的にやって
そのあたり、きっちり示して欲しいとか思っていたり。

もっとも、湯川さん、今年は参加型ジャーナリズムの確立にむけて
動いているみたいだし、そのあたりの採算を取る方法は
すでに考えてあるのかな。


posted by pal at 01:51 | Comment(2) | TrackBack(0) | メディア このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
この記事へのコメント
palさん、おはようございます、

なんかすごく腑に落ちます。やっぱり、稼いでナンボ。どうも資金を集めたり、お金をもうけることに抵抗がありますよね。でも、とても大切なことなんだと私も思います。

そうそう、きっと日本ではいぢましいくらいお金儲けに執着する人がいるからかもしれません。なにごとも腹八分目、過ぎたるは及ばざるがごとしなんですけどね。
Posted by ひでき at 2005年08月07日 09:41
ひできさん、こんにちは。

なんだかんだで、自分の分野
守ろうと思ったら、稼がないと
始まりませんからね。

そこからはじめないと本末転倒だと
思ったのでこんなエントリを
書いたわけなんですけど。

小説や漫画も売れなくなってきている
わけですが、僕も色々とやって
いこうと思っております。
Posted by pal@管理人 at 2005年08月07日 19:15
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