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2005年06月20日

男性と女性の違いについて思う

時々、自分という男について考える事がある。
多分、こういうのが人間には必要なのだろうと思って。

僕は、単純に嘘つきで不道徳な人間だ。
それは自分で認めているし、知人も大抵はそう思っているだろう。
そして、僕が好きになる人間というのも
同じタイプの人間である事のほうが圧倒的に多い。
同族のほうがよくわかるから。

そういう理由で、正直な人間は苦手だ。
僕には理解できない事のほうが多い。

時々、男性というものがかかえる病について思う。
よく、女性というのは「弱くて優しくて感じやすい生き物」だと言われる。
僕の母親は、そういった形で教えてくれたし、
男というものは女性を守るものだと教えられた。

それに関しては、特に異論もなかったが
20を越えたあたりで、どうも、
女性が「弱くて優しくて感じやすい生き物」だというのには
ちょっと違和感を感じるようになった。
女性一般には、男性には隠している部分があって
女性には、僕ら男性が理解しにくい残忍さと忍耐強さが
あると感じ始めた。

そして、どちらかというと
男性のほうが女性よりも
「弱くて優しくて感じやすい生き物」だと
感じるようになった。

多分、これは、祖父が死んでからだろうと思っている。
祖父は、祖母が死んでからまるで変わってしまった。
祖父は、地元では名士にはいる人で
一時は政治家に押された事もある人だった。
戦争にもいったし、頭もよく、勇敢で豪快な人だった。
少なくとも、子供の頃の僕にはそう見えた。

だが、祖母に先立たれてから、
夜、祖母の名前を呼ぶようになり、
ひどく気が小さくなってしまった。
何をするにも無気力になっていってしまった。

そして祖母に先立たれてから、一年後
祖父は、脳卒中で帰らぬ人になった。

20代になり、色んな人の自叙伝を読むようになり、心理学などの本を
読むようになってから、こういうのが
祖父だけでない事に気付いた。

しばしば、年老いた男性は
「伴侶が無しでは生きていけない」という。
そして、その通りのことが男性におこる。
伴侶に先立たれると、男性というのは
同じ境遇におかれた女性の半分ほどの年月しか生きていけない。

心理学の本を読んでしったが、
伴侶に先立たれた場合、男性というのは
恐ろしく簡単に死ぬ。
一方で、女性というのは、伴侶に先立たれても
男性の二倍くらい長生きするそうだ。
精神的に、男性というのは酷くショックに弱い。
男は認めたがらないが、そういうものなのだ。

男というのは、小さい頃から「強さ」を求められる。
それが男性文化全ての根本にあり
弱いと判断された男は嘲笑の中で生きていくことを
余儀なくされる。

だから、男というのは、自分の弱みを他人に見せなくなっていく。
男性が泣かなくなるのはその典型だと思う。
女性と違って、男性にとって涙を流すというのは
自らの弱さの証明以外の何者でもなく、
そういう文化の中で生きていくから、泣かない術を覚えていく。
やがては、肉親の死にも涙を流さないほどになる。
だが、それは、泣かないという意味ではなく、
心理学的にいうと、泣くという感情を見せないだけで
悲しみを低いレベルに抑えて、それを表にみせないだけなのだそうだ。

だから、表に見せないだけで、男性というものの内面という奴は
女性に比べて酷く脆いのだと思う。

ただ、強さを求められる文化の中で生きているから
それを見せない。そして、自分で自分を強いと思いたがる。
そして、どんな形であれ、自分より強い人間を憎むようにもなる事がある。
成功した人間、他人よりも優れた能力をもつ男というのが
成功できなかった全ての男に対する侮辱そのものになる。
男というのは、ひどく感じやすいと思うのは
この辺りだ。他人との強さの比べあいには、
物凄く敏感だ。どっちが上か下かというのを
しょっちゅう気にかける。病的なまでに。

特に、成功した女性をみかけると、この憎悪はとめどないモノになる。
勿論、それは表には出さない。それは、男性として
自分の弱さの肯定になることであり、内面に嫉妬の炎を燃やす。
男の嫉妬は暗い、とても暗い情熱となる。
正直、女性の嫉妬なんて、男の嫉妬に比べれば可愛いものだと感じている。
そのくらい、男の嫉妬は怖い。
相手を、文字通り、叩き潰すまで、追撃の手を休めない。
そういうのを何度も見てきた。

又、成功した女性という奴は、
成功できなかった男性全てにとっての侮辱そのものだ。
「女々しい奴」とかいう言葉があるように
男性にとって女性よりも弱いということは、
とてつもない侮辱、耐え切れない恥辱となることが多い。
成功した男性というのは女性にとって、格好の獲物であるのに
成功した女性というのは男性からは、はなはだ人気がない。
そういう事に、男女の相違が現れている。

こういう事を女性に何度か話してみた事があるが、
あんまし理解してくれたようには見えなかった。
多分、ここに女性と男性の根本的な相違があるのだと思う。
強さの文化の中で生きる人間とそうでない人間との違いなのだろうと思う。

一方で、女性なのだが、
最初に述べたとおり、女性というのは
男性が持っていない

「僕ら男性が理解しにくい残忍さと強さ」

をもっていると常々思っている。。

伴侶に先立たれても、生きていける強さ。
僕が思うに、精神的には、
男性一般よりも女性一般のほうが強固に出来ている。

世の中にでて、女性というものを違った目で
みるようになったせいかもしれないが
女性には、男性に隠している強さ、残忍さ、忍耐強さがあって、
それを滅多に見せてくれない。
彼女らは、男が、自分より強い女というのに我慢できないという事に
気付いているのだろう、たぶん。
だから隠す。自分が男性より優れている部分は何であれ、大抵は隠す。
実際には、精神面において、特に女性というのは
男性よりも強靭に出来ているのに。

今までおとなしく優しい女性というのに何人もあったが、
それが見せかけだけだと気付く事が何度もあった。

僕が観察してみた所、ようするに、それは彼女らにとってのエサなのだ。
男を引き寄せるための。

男に「おとなしくて扱いやすく優しそう」と思わせておいて、
男を惹き付けようとしているのだ、としばしば気付かされた。

勿論、本当におとなしくて優しい女性もいて、
こっちは僕には理解不能だった。

中には、そういった強さ、残酷さを隠さない女性もいた。
僕が酷く正直な女性だと感じる女性だ。
こういった部分は男を引き寄せるには
隠していたほうがいいと思うのだが、それをしないのだから、
彼女らは、男に隠し事をしないという点で、正直なのだ。
そう思うようになった。

一般に強さ、残酷さを隠さない女性というのは
男性に嫌われやすいが、男にウソをつかない、実直であると
いう点で、遥かに誠実だ。なかなか、このタイプはいないが。

女性というのは、生殖可能な年月が男性に比べて5〜10年短いし
子育て、出産に莫大なコストをはらうことを生物的に強いられているので
そういうような仮面というか、擬態を覚えるのだろう。
これには、合理性があるし、それはそれで素晴らしい事だと思う。
生きて行く為の知恵であり、どんどんおやんなさいって感じだ。

最近は、そんな風に考えている。


そして、そういう事をしない女性に会うと、なんとなく嬉しくなるわけである。
なんであれ、希少種という奴には好奇心をそそられるものであるから。

たぶん、たぶんだが、女性という文化の根本部分には
強さでなく、他のものが、男性と違うものがあるのだと思う。
だから、行動原理事態が違うので、溝ができるのだろう。
そして、それは、おそらく、美しさ、つまり生殖能力の高さを指標とする
文化なのだろう。

オスは何らかの形でメスに対して強さを示さねばならず
女性は男に対して、何らかの形で美しさ、つまり生殖能力の高さを
しめすのが生物界の普通だが、
そういう原理が、人間社会をも支配するルールなのかもしれない。

結局、我々は、そういったDNAの鎖に縛られたままなのかもしれない。
だから、女性は美しさを追求するし、男性は強さを追求する。

それだけが変わらない人間社会の根本ルールなのかもしれない。

糞長いエントリを読んで頂きありがとう御座いました。


posted by pal at 17:02 | Comment(5) | TrackBack(0) | コラム このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
この記事へのコメント
こんばんは、

ひどく感動しております。

私もおっしゃっている男と女の違いについて、もっと早く気がついていればしなくともいい苦労を途中で避けることができただろうと実感しております。

しかし、もっと男にとって驚異を感じるのは、「女性」が形成されていく過程を目の当たりにすることです。
Posted by ひでき at 2005年06月20日 19:45
子供、いいですねぇ。
いつか、僕もみてみたいです。
Posted by pal@管理人 at 2005年06月21日 21:17
こんばんわ。

palさんは、頭がよいのだなあと思います。

しかし、「成功している女性」ってのは、どんな感じなのかな?palさんのお母様みたいなひとなのかな?ほんとの意味で、「幸せをかちとれる」ひとってのは、「強さをもちつつ弱さで男性を受け入れることができる」というひとだと思いまする。男に誇りをもたせれること、それがとても、女性として、尊敬します。

男性と女性は、根本的に違うの、同感です。
ただ、私は「生命の美しさ」と思う。肉体的・頭脳的・権力的な力へのこだわりは、「みにくくみっともない」 ついでに、しわの数やしみを気にしていたり、若いきれいな女の子とはりあおうとしている女性はみためは綺麗をたもっていたりしても、「空虚でうすらみっともない」としか思えなかったり。農家や酪農、漁業に従事する女性の、胸をはっていきてきた女性の、凛とした美しさは、都会のもやしみたいな女性とはくらべたくないくらい、美しいと思います。これは偏見かもしれませんけど。
Posted by あかね at 2005年06月22日 00:21
成功している女性ってのは
政財界とかそっち系のフィールドで、ですな。

あと女性の事は女性のほうがよくわかる
と思うんで、細かい事は、女性の方に補足
してもらうしかないかなーっと。

睾丸内蔵型人間なので
子宮内蔵型人間の思考というのは
よくわからん事だらけなのです。
Posted by pal@管理人 at 2005年06月22日 21:06
この文章にも嫉妬が表れてますね。なんとかして女をこき下ろそうとしてる
Posted by at 2008年03月01日 01:52
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