この間、ビル・ゲイツが、ハーバードから名誉博士号をもらったのは記憶に新しいのですが、ハーバードの卒業式でビル・ゲイツが行った式辞がネットに掲載されていたので、それを今日は翻訳してみました。
Remarks of Bill Gates ― The Harvard University Gazette
sam-karoのビジネスイノベーション探求 - ビルゲイツのハーバード卒業式の式辞・軟弱翻訳(最初と最後だけ)
原文や、他の翻訳はこちら。自分の英語力は稚拙ですので、英語ができる方は、そちらをお読みください。間違いなどがありましたら、指摘して頂けると助かります。
Remarks of Bill Gates
Bok学部長、Rudenstine前学部長、Faust次期学部長、the Harvard Corporation の皆さん、民生委員の皆さん、監督職員の皆さん、教職員の皆さん、親御さん、そして何より、卒業生の皆さん。
私は、三十年以上、こう言えるのを待ちつづけていました。
「父さん、いつも言ってたでしょ『僕はハーバードに戻って学位を取るつもりだよ』って」
私はタイミングよく、この栄誉学位を下さったハーバード大学に対し感謝したい。私は来年には職を変えているつもりです。ついに私の履歴書に大学の学位を加えれたことは多分素晴らしいことなんでしょう。
私は、本日、卒業生の皆さんを賞賛します。皆さんは学位のためにずっと直線的な道を取ったのですからなおさらです。私の学位に関して言えば、私はまさに幸福そのものなんです。ハーバードは私を「ハーバードでもっとも成功した中退者」なんて呼んでいたのですから。
ハーバード大学が私に自分の特別な同期生の卒業生総代(注・卒業式で別れの言葉を述べる卒業生)をさせる理由は・・・・私が落ちこぼれ組み全員の中で、最高の仕事をしたからだと思います。
しかし、私は又、スティーブン・バルマーをビジネススクールから中退させた男としても表彰されたい所です。私は悪い影響そのものですからね。私が貴方達の卒業式でスピーチするために招待されたのはそれが理由です。もし私が貴方達の入学式でスピーチしていたら、貴方達の何人かは本日ここにいなかったかもしれません。
ハーバードは、私にとって、まさに驚くべき経験そのものでした。大学生活は魅力的でした。私は、よく、履修してもいなかった沢山の授業に出ていたものです。そして寮生活は、こたえられないものでした。私は、ラドクリフで生活していました。いつも夜遅くまで寮の部屋には色んなことを議論しあえる仲間が沢山いました。なぜなら、みんな、私が朝起きることについて心配していない事を知ってたからです。それが私が反社会グループのリーダーになった方法です。我々は、すべての社会的な人々に対する我々の拒否反応を正当化する一つの手段としてお互いにくっつきあってました。
ラドクリフは、生活するには素晴らしい場所です。あそこにはずっと沢山の女の子がいて、そしてほとんどの男の子は理数系タイプでした。何て言ったらいいか、その組み合わせは、私に最高の勝算を提示しました。ここは、私が悲しい教訓を学んだ場所です。それは貴方達が勝算を改善しても成功は保証されないということです。
ハーヴァードにおける私の最大の思い出の一つは1975年1月で、私がCurrier Houseからアルバカーキにある世界で初めてパーソナルコンピューターを作り始めた会社に電話をした時のことです。私は、彼らにソフトウェアを売ろうと申しでたんです。
私が心配だったのは、彼らが寮の学生に過ぎずないことに気づき、受話器を置いてしまうだろうってことでした。そうしないで彼らは言ったんです。「我々はすぐに準備できないんで、一ヶ月もしたら会いにきてくれ」それは、よい事でした。なぜって、私達は、まだソフトウェアを書いていなかったからです。その瞬間から、私は昼も夜も、この些細なextra credit向けの課題にに没頭したんです。それは、私の教育の終わりと、そして、マイクロソフトとの素晴らしい旅の始まりを運命づけるものでした。
私が、ハーヴァード大学について、何よりも思い出すものは、あまりに多くのエネルギーとインテリジェンスの真ん中にいたんだという事です。うきうきするような、おびえさせるような、時には落胆さえさせるような事もあったけれど、常にやりがいがあったものです。それは、驚くべき特権でした。そして、早期に退学はしたけれども、私はハーバードでの数年間や、作った友情、そして取り組んだ数々のアイデアのおかげで、一変していました。
しかし、真面目に振り返ってみると・・・・私は、一つの大きな後悔をしています。
私は、世界のひどい不平等に何ら現実的な意識を持たず、ハーバードを去ったんです。つまり、何百万の人々に絶望の生涯を強いる健康の格差や、富の格差、そして機会の恐るべき格差にです。
私は、ハーヴァードで、経済や政治に関する新しいアイデアの数々については沢山学びました。私は科学の中で作られた進歩にすごくさらされました。
しかし、人類のもっとも偉大な進歩は、その様々な発見の中にはありません。それらの発見が不平等を減らす為にいかに応用されたかという点にあるのです。民主主義、強力な公教育、平等な医療介護、もしくは広範な経済的な機会を通じてであろうとなかろうと。不平等を減らした事こそが、最も偉大なる人類の進歩なのです。
私はこの国で教育を受ける機会に見放されて逸脱した何百万人もの若者たちについてほとんど知らず、そして、言葉にできないような貧困と疫病の中で生きていく事を強いられている何百万人もの発展途上国の人々については全く知らなかったのです。
私がそれを知るには何十年もかかりました。
あなた方、卒業生の皆さんは、別の時代にハーヴァードに来ました。あなた方は、以前やってきた同期生達より、世界の不平等について多くの事を知っています。ここでの数年間で、貴方達が――加速するテクノロジーの時代の中で―――最終的にどのように、我々が、これらの不平等に対し、どのように取り組むことができるのか、又、どのようにそれらを解決可能なのかについて考える機会を得ていたのであればよいのですが。
今、討論のために、貴方達が一つの大儀に寄付をするために一週間に数時間を費やしたり、一月に幾ばくかのお金を費やしたと想像してみてください。貴方達は、人々の生活を救ったり、改善したりするのに最も影響力のある場所に時間とお金を費やしたいとしましょう。貴方達はそれをどこに費やしたいでしょうか?
メリンダと私にとって、その目標は同じものです。どのようにすれば、我々が持っているリソースを最も大多数の人々に対して、最も良い形で費やすことができるか、なのです。
この問題における我々の討論の間、メリンダと私は、一つの記事を読みました。貧しい国々では何百人もの子供達が、様々な病気によって毎年死につづけている、というものでした。はしか、マラリア、肺炎、B型肝炎、黄熱病のような、ずっと以前に、この国では害がまったくなくなった病気で、です。我々が聞いたことさえないような一つの病気、ロタウィルス、が毎年50万人の子供を殺しつづけていました――アメリカでは、その病気で死ぬ子供は一人もいません。
私達はショックでした。私達は、もし何百万人の子供達が死につつあるならば、彼らは助けれるはずだと仮定していました。世界は、彼らを救う薬を調達し、配達することを最優先事項にするだろうと思っていました。しかし、そうではありませんでした。一ドル以内で、命を救える様々な診療手段があったんです。ただ、それらは配送されていませんでした。
もし、貴方達が、すべての命は平等であると信じるなら、ある生命は救う価値があると見なされ、他方の生命はそうではないという事実を知るのは極めて不快なことです。我々は自問しました。「これが真実であるはずがない。しかし、もし真実であるならば、それは我々の援助の最優先順位に値する、と。」
そして、ここにいる誰もがそれを始めるのと同様に私達は仕事に取り掛かりました。我々は「世界はどのようにして子供達を死に至らしめているのか?」と問いました。
その答えはシンプルで、手厳しいものです。マーケットはそれらの子供達の生命を救うことに報酬を与えなかった。そして政府は助成金を出さなかった。そして、子供達は、彼らの父母がマーケットで何の力も、システムの中で何の発言権も持っていなかったという理由で死にました。
しかし、貴方達と私は、両方をもっています。
もし、我々が、もっと創造的な資本主義を発達させることができれば、我々はマーケットに貧困層に対して、もっと良くするよう圧力をかけることができます――もし、我々がもっと沢山の人々が利益を生めるようにできるように、少なくとも生活費を稼ぐことが出きるようにするならば、です。もっとも酷い不平等に苦しんでいる人々に食事を供給できるようにするならば、です。我々は、又、世界中の政府に対して、もっと上手に、税を支払う人々の価値を反映するようなやり方で納税者のお金を使うよう圧力をかけることもできます。
もし、我々が、ビジネスで利益を生み、政治家に票を投じれるようなやり方で、貧困層のニーズを満たす方法を発見できるならば、我々は、世界の不平等を減らすための継続可能な方法を発見していたでしょう。この任務は、期限がないのです。それは決して終わりのないものなのです。しかし、この難題を解決するための意識的な努力は、世界を変えていくでしょう。
私は我々がこれが出来ると楽観的です。しかし、私は何の希望もないと主張する疑い深い人達に話しかけます。彼らは言います。「不平等は始まりの日から我々と共にあり続けてきた。そして終末の日まで我々と共にありつづけるだろう――なぜならば人々は・・・まったく気にかけもしない」私は全面的に異議を唱えます。
私は我々が我々が思っているよりも、ずっと多くの思いやりをもてると信じています。
この庭にいる私達のすべてが、一度や二度は、心を引き裂くような悲劇を見たことがあります。しかし、我々は何もしなかった――我々が気にしなかったからでなく、我々がするべき事を知らなかったという理由で。我々がもしも、どのように援助すべきか知っていたらならば、我々は行動していたでしょう。
変化への障害は、あまりに少なすぎる思いやりではないのです。もっと複雑なものなのです。
思いやりを行動に移すためには、我々は問題を理解する必要があり、解決方法を理解する必要があり、その影響を理解する必要があります。しかし、複雑さが、全三つのステップを妨害します。
インターネット、24時間ニュースの出現をもってしても、人々に本当に数々の問題を見てもらうのは複雑な仕事なのです。飛行機が墜落する時、当局は、すぐさま、記者会見を開きます。彼らは、調査と原因究明、将来における同様の事故を防ぐことを約束します。
しかし、もし、当局が残酷なほどに正直であったなら、彼らはこう言うでしょう。「回避可能な原因により本日死んだ世界のあらゆる人々の中で、飛行機に乗っていたのは0.5%です。我々は0.5%の人々の命を奪った問題を解決するために、可能な限りあらゆることをすると決心しています」
ずっと大きな問題点は飛行機事故ではなく、何百万の回避可能な死なんです。
我々は、それらの死について、さほど知りません。メディアは新しいものを取材します――そして死にかけている何百万の人々は何も新しくない。だから、目立たないままにしておかれてしまう。無視するのがたやすい場所です。しかし、我々がそれを見、それについて読む時でさえ、問題を見つめつづけるのは難しいでしょう。そのシチュエーションがあまりに複雑すぎ、我々が助ける方法を知らない場合、苦難に目を向ける事は難しいのです。だから、我々は目を背けてしまう。
もし、我々が本当に問題に目を向けることができるなら、それが最初のステップになり、我々は次のステップに至ります。複雑さを通り抜け解決策を見つけるために。
もし、我々がこの上ない福祉活動を作り出したいならば、解決策を見つけることは、必要不可欠です。もし、組織もしくは個々人が「どのように援助すればよいのか?」と問い掛けた時に、我々がいつでも明白で証明済みの答えをもっているならば、それなら我々は行動を起こす事が出来ます。――そして我々は、世界のいかなる福祉活動もただの浪費に終わったりはしないと確信をもつことが出来るのです。しかし、複雑さが、福祉を行うすべての人々に対し、行動の小道にたつことを難しくさせるのです。――そして、それが、重要な福祉活動を難しくさせるのです。
複雑さを通り抜け、解決策を発見することは四つの予測可能なステージを通ります。つまり、目標を決めよ、最も影響力の高いアプローチを見つけよ、そのアプローチのための理想的なテクノロジーを発見せよ、そして、一方で、貴方達がすでに持っているテクノロジーの中で最もスマートなアプリケーションを作れ――それが薬剤のようなものであろうと、bednetのような単純なものであろうと、洗練されたものであろうとなかろうと。
エイズの蔓延は、一つの例を提供してくれます。もちろん、大雑把な目標は病気を終わらせることです。最も効果の高いアプローチは、予防です。理想的なテクノロジーは、一度の投薬で生涯にわたる免疫力を与えることができるワクチンです。そして、政府、製薬会社、基金はワクチン開発に資金を提供する。しかし、それらの仕事は10年以上の歳月がかかるでしょう。そしてその間にも、我々は、手持ちのもので、働き続けねばなりません。――そして、我々が現在もっているベストな防止方法は人々に危険な振る舞いを回避させ続けることです。
その目標を追求することが、再び、その四つのステップサイクルを動かします。これがパターンです。重要なことは、決して考えるのを止めないこと、働きつづけることです。――決して、我々が20世紀においてマラリアや結核にしたことをしてはなりません――それは複雑さに降伏し、中止してしまうということだからです。
最後のステップは――問題をみつめ、そしてアプローチを発見した後なのですが――貴方達の仕事の影響力を測り、貴方の失敗と成功を共有することです。他の人々が、貴方の努力から学ぶことができるように。
もちろん、貴方達は、統計を取らねばなりません。貴方達は、プログラムが何百万人の子供達に予防接種していることを証明できねばなりません。貴方達は、病気で死につつある子供達の数が減少していることを証明できねばなりません。これは、プログラムを改善するためだけでなく、企業や政府から投資をもっと引き出すためにも必要不可欠なのです。
しかし、貴方達が人々を参加に駆り立てたいならば、貴方達は、数字以上のものを見せねばなりません。つまり、貴方達は、その仕事における人間的な影響力を伝えねばならないのです。――そうすれば、人々は一つ命を救うことは病気の家族を救うということなんだと感じることができる。
私は、数年前、ダボスに行き、global health委員会に出席したのを覚えています。委員会は、何百万人もの人たちを救う方法を議論していました。何百万人!!たった一人の命を救うことのスリルを考えてみてください――次に、何百万人を倍に増やして・・・・しかし、これは私が今まで出席したなかでも最も退屈な委員会でした。――そう、耐え切れないほどに。
その経験を特に際立ったものにさせたものは、私が、あるソフトウェアのversion 13を紹介していたイベントからやって来たのが原因でした。我々は、人々を飛び回らせたり、興奮で叫び声を上げさせたりしていました。私は、人々をソフトウェアで興奮させるのが好きです。――しかし、何故、我々は、命を救う事に、もっと大きな興奮を生み出すことができないのでしょうか?
人々にインパクトを見せたり感じさせたりすることが出来ない限り、我々は人々を興奮させることはできないのです。そして、どうすれば、そういうことができるか――は複雑な問題です。
それでも、私は楽観的です。Yes、不平等は、永遠に我々と共にあり続けてきました。しかし、我々が複雑さを切り抜く必要がある新しいツールは、我々と永遠に共にあり続けたわけではありません。それらは新しいものです――それらは、多くの福祉活動を助けることができます。――そして、それが未来は過去とは違ったものになることができる理由なのです。
この時代の特徴的な、そして進行中のイノベーション――バイオテクノロジー、コンピューター、インターネット――は私達にチャンスを与えてくれます。我々が決して以前はもつことができなかったようなチャンスをです。極度の貧困を終わらせ、防止可能な病気から来る死を終わらせるためのチャンスを、です。
60年前、George Marshallは、この卒業式にやってきました。そして、彼は大戦後のヨーロッパを復興する計画を発表しました。彼は言いました。「私は一つの困難があると考えている。問題は、あまりに巨大な複雑さの一つだ。つまり、新聞と取材陣によって国民に公開された多すぎる事実が、一般人は一つの明白な評価に手を伸ばす故に、複雑さを一層難解なものにしているという事なのだ。実質的には、今となっては、その状況の本当の意義すべてをつかむことは不可能なのにである。」
マーシャルが演説をした30年後、私抜きで同期生が卒業をした年ですが、世界をもっと小さく、もっとオープンに、もっと可視的に、距離を小さくするテクノロジーが出現しつつありました。
低コストのパーソナルコンピューターの出現は、学習とコミュニケーションの機会を一変させる強力なネットワークを発生させました。
このネットワークに関する素晴らしい点は、距離を崩壊させるということでなく、すべての人を貴方の隣人にするということです。
それは、同じ問題に一緒に取り組み続ることが出来る素晴らしい頭脳の数を劇的に増加させています。――それは、イノベーションの速度を信じられない割合にスケールアップさせています。
このテクノロジーには世界のあらゆる人々がアクセスしているのと同時に、していない人もいます。それは多くのクリエイティブな頭脳がこのディスカッションからは取り残されているということを意味しています――実用的な知識や関連した経験をもつスマートな人たちなのですが、彼らには能力を磨き、世界に彼らのアイデアを提供するためのテクノロジーがないんです。
我々は、可能な限り、沢山の人々にテクノロジーにアクセスしてもらう必要があります。なぜならば、人類がお互いに貢献しあう中で、それらの進歩が革命を引き起こしているからです。
テクノロジーの進歩は中央政府だけでなく、大学や企業、もっと小さな組織、そして問題を調査するような個々人が、問題を理解し、アプローチを理解することを可能にししつあります。それは飢えや貧困、George Marshall が60年前に語った絶望を解決するための努力のインパクトを測定することを可能にしつつあるのです。
ハーバードファミリーのメンバーの皆さん、つまり、この庭にいる皆さんは世界で、もっとも偉大な知的能力のコレクションの一つです。
何のために?
教職員、卒業生達、生徒達、そしてハーヴァードの後援者たちが、彼らの力を世界中の人々の生活を向上させるために使ってきたのに疑いの余地はありません。しかし、我々は、もっと出来るのではないでしょうか?ハーヴァード大学は、名前さえ聞いたことがないような人々の生活を向上させるためにその知性をささげる事ができるでしょうか?
学部長の皆さんと教授のみなさんに一つ、お願いをさせてください。――つまり、ここハーヴァード大学にいる知識人のリーダーの皆さんに。貴方達が新しい教職員を雇うとき、終身地位保証を与えるとき、カリキュラムを見直すとき、そして、学位の必要条件を決定する時、自問自答してください。
我々の最高の頭脳は、もっとも大きな問題を解決するために捧げられるべきだろうか?
ハーバード大学は、その教職員に、世界で最悪の不公平に取り組むことを奨励するべきだろうか?ハーヴァード大学生は、世界の貧困の深さ・・・・世界的な飢餓の流行、綺麗な水の不足・・・・学校から締め出されたままの少女達・・・我々が治療可能な病気で死んでいく子供達について学ぶべきだろうか?と。
世界でもっとも恩恵を受けた人々は、世界で最も恩恵を受けてない人々の生活について学ぶべきではないでしょうか?
修辞的な質問ではありません――貴方達は、貴方達のやり方で返事をするでしょうから。
私の母は、私がハーバードに入学した日、誇りではちきれんばかりでしたが、私にもっと他の人たちに貢献することを強く求めるのも決して止めませんでした。私の結婚式前の数日、彼女は結婚式のイベントを司会しました。そこで、彼女はメリンダ相手に書いていた、結婚についての手紙を大声で読みました。私の母は、当時、ガンで酷い具合でしたが、彼女はメッセージを伝えるための、もう一つの機会に出会いました。そして、その手紙の最後で彼女は言いました。「みんなから多くを与えられ、多くを期待された貴方へ」
この庭にいる皆さんが、与えられてきたものを考えた時――才能、特権、そして機会――世界は際限なく私達に期待をかける当然の権利を持っているということです。
この時代の約束に従って、私は、ここにいる卒業生のそれぞれに一つの問題に取り組むことを薦めたいのです。――ひとつの複雑な問題、一つの深刻な不平等、そしてそれに関してのスペシャリストになってください――もし、貴方達がそれを貴方のキャリアの焦点にするならば、それは、驚異的なものになるでしょう。しかし、貴方達は、影響をあたえようとそれを行う必要はありません。毎週数時間、貴方達はインターネットの増加する力を利用することができます。それは、同じ興味を持っている他の人達を教えてくれます。障害を発見してくれます。そして、それらを通過するための方法を見つけてくれます。
複雑さに貴方を止めさせないでください。活動家であってください。大きな不平等に取り込んでください。それは、貴方の生活で最も偉大な経験の一つになるでしょう。
貴方達、卒業生は、驚くべき時代に成人しつつあります。貴方達はハーバードを去りますが、私の同期生達が決して持っていなかったようなテクノロジーをもっています。貴方達は世界の不平等に気づいています。それは、我々が持っていなかったものです。そして、その認識と共に、貴方達は見識の広い良心も持っています。もし、貴方達が、ほんのちょっとの努力で助けてあげれる人々を見捨てたならば、良心が貴方達を苦しめるでしょう。貴方達は、我々がそうであったよりも、ずっと多くのものをもっています。つまり、貴方達はもっとずっと早くスタートしないといけない。そして、ずっと長く続けないといけない。
貴方達が自らが知っている事を知っているのですから、できるでしょう?
そして、私は、貴方達が、今から30年後、ハーヴァードに戻ってきて、貴方達の能力とエネルギーで成し遂げたことを回顧する、ということを望んでいます。私は、皆さんが仕事の成果のみならず、世界で最も深刻な不平等を解決するためにどう努力してきたかについて、自分自身で判断するような日がくることを望んでいます。人類である以外には貴方達と何の共通点もない地球の裏側の人たちをどう扱ったかについて自分自身で判断するような時がくることを望んでいます。
Good luck.
> このちっぽけな特上のcredit projectに没頭したんです。
this little extra credit project の extra creditというのは、「ボーナス可算」みたいなもので、たとえばそのプロジェクトをやると単位を一つ余計にもらったり、AをA+にしてくれたりというものあえて訳さないで、
「この些細なextra credit向けの課題に」といったtころかな。
Dan the Nullingual
s/ハーバート/ハーバード/g
ないし
s/ハーバート/ハーヴァード/g
ね。
Dan the Typo Buster (This Time)
これ、cheatedというのが「カンニング」扱いされちゃったのだと思うけど、受け身になっている点に注意。「カンニング」していたのは若者じゃなくて回りの大人達、というわけ。littleとa littleの違いも注意。以下草案。
私はこの国で教育を受ける機会に見放されて逸脱した何百万人もの若者たちについてほとんど知らず、そして、言葉にできないような貧困と疫病の中で生きていく事を強いられている何百万人もの発展途上国の人々については全く知らなかったのです。
Dan the Nullingual
早速、直しました!!
こちらにリンクをはらさせて頂きました。
もし、ご都合が悪ければご連絡下さい。
即削除します。
http://www.iknow.co.jp/list/4327