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2005年06月06日

離婚率の減少と人口の分布考

離婚減少の意味を論じられる方はいませんか

この団藤さんのエントリを読んでから、まとめてた事で結論じみたものが
でたので、UP。


年齢別の離婚観 を見る限り、
男女共に10代は離婚への抵抗が高い。
30歳を境に男女共に離婚への抵抗が強まる。
20〜30台あたりは、離婚への抵抗が少ない。
要するに、20〜30台は離婚しやすいって事ね。

参考データ
結婚相手に満足できない場合の離婚是非、年齢別の離婚観

日本の人口分布を見る限り、昭和22〜24年までの
第一次ベビーブーム世代と
昭和48〜49年の第二次ベビーブームに頂点がある。

あと、昭和41年のひのえうまに谷がある。

参考データ
−報道資料− 平 成 16 年 の 人 口 動 向

昭和40年に始まる離婚率の上昇は、
団塊の世代が離婚しやすい20〜30台前半であった
昭和50〜60年あたりで伸びをみせている。
ここは、単純に団塊の世代が丁度、
離婚しやすい時期(20〜30代)にあったから
と理解するのが適当だと思う。

参考データ
離婚件数及び離婚率の年次推移


それと年齢別離婚観をみると30台を過ぎると
急激に離婚への抵抗が増えるから
60年を境に離婚が減ったのは納得がいく。
団塊の世代が30台を過ぎたからだろう。

その後、平成二年を境に離婚率が急上昇し始めるけど、
これは、結婚相手に満足できない場合の離婚是非が
1979年には「賛成、どちらかといえば賛成」が22.8%
だったのに対して、97年には54.2%と二倍以上になった事が一つ。
つまり、離婚への拒否感がこの時期に飛躍的に薄れたと言える。
熟年離婚の増加も、離婚への拒否感の低下からくるものじゃないかな。

もう一つは、第二次ベビーブーム世代(昭和48〜49年)が
丁度、離婚への抵抗がすくない20〜30台前半に
あたっていたから。

で、ここ数年の離婚率の減少は、
第二次ベビーブーム世代が、離婚への抵抗が
高くなる30台に入ったからだろう。

30台を境に離婚への抵抗が男女ともに急激に高まるから
彼らは、もう20台ほどは離婚をしなくなるはずだし。
実際、彼らが30台を過ぎたあたりから離婚率は停滞、減少をみせている。

過去50年間の人口分布と離婚観、離婚数を照らし合わせると
こんなトコです。

人口分布には、もう山はないから、
離婚への拒否感が、爆発的に低下しない限りは
この先、離婚率が伸びることはないと思う。



posted by pal at 12:05 | Comment(0) | TrackBack(5) | コラム このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
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