家電専門店が”価格”破壊の防波堤に
って事らしい。
今ねー、ネットワーク解析にはまっているから
これね、典型的な自殺幇助に見えちゃうんですよ。
今、ネットで起こっているのはね、「ハブの乱立」なんです。
そして、既存のハブ破壊。
ネット以前の流通体系におけるハブは大手量販店でした。
ところが、ここがハブになるのが難しくなってきた。
理由は、価格比較サイトというハブの出現。
価格comが、その典型ですけどね。
量販店3に対し、顧客1000というくらいの
ネットワーク体制だったわけです。
今までは。
車とか電車つかっていける量販店なんて、そん位のモンでしょう。
ところが、今、価格比較サイトが出現し、
顧客側は、今までとは比較にならないほど沢山の店舗情報に
たどり着けるようになった。
価格比較サイト1、量販店30、顧客1000
というネットワーク形態に移行してるんですよ。
ハブが増えたせいでシェアの奪い合いが起こってます。
沢山の顧客を奪うために、こういう場合、
価格競争が起こるのは当然ですよね。
この状態で笑うのは二つ。
大笑いする価格比較サイトというハブと
たどり着ける量販店へのリンクが増えた顧客です。
つまり、価格比較サイトと顧客有利のネットワーク形態に
移行してきてるって事です。
量販店は、もうハブとしての地位から蹴落とされる寸前です。
ネットのせいでね。
で、松下の話に戻りますが、
大西さんの話を読む限り、
シニア層はというリフォーム市場の中心顧客層を取り込むための戦略で
上手くやっているみたいですが、
これね、価格比較サイトというハブから断絶しているノード、
つまり高齢で、機器をつかいこなせない人達を
取り込む事で、系列販売店にハブとしての地位を復活させようと
しているものと解釈できます。
だけどね、これね、10年くらいはうまくいくかもしれないけれど
終わりを先延ばししているだけ、にしか見えないんですよ。
高齢者向けのビジネスに特化すればするほど、
一般層へのリーチをなくします。
つまり、扱えるパイがどんどん小さくなる。
TVと同じでね、ネットを見ない人達に対しての番組制作という
方向性をとれば(すでに取りつつありますが)
扱えるパイは小さくなる一方なんですわ。
独占できているうちはいいんですが、
新規参入者が現れると、もともと小さいパイなので
とんでもない事になるんですよ。
はっきし言わしてもらうと、
この手の量販店とか、松下なんかはね、
IT関連の連中に出資でもして、はやいとこ
ネットにおけるハブとしての地位を築いたほうがいい。
価格比較サイトであれ、ニュースポータルであれね、
この手のハブを抑えることができないと
「価格決定権」を握れないんですわ。
このハブこそが、情報の切断力と統制力の一切を握っているんだから。
価格comと販売店の間で、どっちが強いかなんて、すぐわかる。
価格com内で同じ製品を売るのなら、
安いものを買うのが消費者です。
だから、すぐに販売店の価格競争になる。
この結果、価格決定権は、価格comに依存してしまう。
この状態は、ちょっと前の松下状態ですよ。
系列販売店という価格決定権を握るノードを
量販店に奪われた時の。
今度は量販店が、一番重要な価格決定権を握るノードを
価格比較サイトに奪われ始めているんです。
やるとしたら、今すぐ、ここを握るしかないのに、何やってんだか。