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2007年04月14日

blogのユーザーインターフェースについて考える

「左上の魔術師」理論

ちと、こちらの記事を読んで、真面目に自分のブログのUIとか、ほかの大手サイトのUIとかについて考えてみることにした。


とりあえず、現状確認から。


うちのブログは二カラム(右サイドバー)。理由は、読者のほとんどが、1ページしか読んでないから。勿論、沢山のページを読む人もいるんで、右にサイドバーでカテゴリとか過去ログとかを表示してる。


で、なんだけど、上記のリンク先のページの話をちょいとまとめてしまうと、(詳しくは「左上の魔術師読んでみてください」)主要なUIごとに、


1カラム(サイドバーなし)
グーグルの検索エンジンやはてなブックマークなどの外部へのリンクだけ揃えたページに多い。

ユーザーは、これらのページでは「探す」ことだけをしており、とにかく、「すばやく探せる」ことが重要なとき、こういったシンプルで見やすいデザインが好まれるようだ。



2カラム(左サイドバー)
wikipedia、Gmailなどのメールサービスなど。あとは楽天やeBayのページにも左サイドバーが結構ある。「ユーザーが何かをさがしに来るページ」では、左側にナビをもってきて、右側に商品や情報の表示をしている。

これは、ユーザーが何度も納得がいくまで探し物をするページでは、「探す」→「コンテンツを見る」が最小限の目の動きで見れる左サイドバーが好まれるという事になる。

だから、辞書サービスや商品通販などの「探す」→「見つける」という行動をユーザーがページ内で行なう場所では、2カラム(左サイドバー)が多くなる・・・と考えられる。


2カラム(右サイドバー)
個人ブログで多い。日本のヤフーも。ほとんどの場合、記事本文しか読まれず、読者がページ内で情報を探したりしない場所では、コンテンツを一番見やすい場所に表示するのが良いので、これが多くなると思われる。

ただし、「探す」→「記事を見る」をする時に目の動きが大きくなってしまうため、ページ内で何かをユーザーが探すことが多いページでは不利になる。


3カラム(両サイドバー)
アマゾンとか海外のヤフーとか。ヤフーオークションとか。左にナビを表示し、右にはサイト説明や広告、お勧め商品などが表示される。



2カラムの良いとこ取りが出来るので、個人的には好きなのだが、反面、コンテンツを表示できる場所が小さくなってしまうという欠点がある。また、サイト内がごちゃごちゃしやすいの難点。





さて。それぞれのUIをまとめてみたわけですが、ここに広告の話を絡めて考えてみる。



まず、ネットで、広告をする場合には、


インプレッション型広告

広告契約の際、例えば「10万回表示でいくら」 というように契約する広告


クリック保証型広告
「1クリックいくら」という形で契約する広告

の二種類がある。

で、実は、それぞれで適したデザインや適した場所、コンテンツが分かれるものと思われる。


まず、超大手であるヤフーのページデザインと、グーグルのページデザイン、それからコンセプトは明確に違う。前者は両サイドバー、後者は1カラムのサイドバー無し。


ヤフーは「メディア企業」気味で、グーグルは「テクノロジー企業」気味。


でもって、alexaへのリンクを貼っておくけども、


http://www.alexa.com/data/details/traffic_details?q=&url=yahoo.com

こっちはヤフーのトラフィック。

http://www.alexa.com/data/details/traffic_details?q=&url=google.com

こっちはグーグルのトラフィック。


それぞれ、特徴があるんだけど、まず、ヤフーについては、

Where people go on Yahoo.com: What's This?

*mail.yahoo.com - 50%
*search.yahoo.com - - 11%
*news,.yahoo.com--3%

となっていて、非常にみんな頻繁にヤフーメールに行っているのが見て取れる。


一方、グーグルは

# google.com - 65%
# mail.google.com - 10%
# images.google.com - 9%


となっていて、圧倒的にみんな検索を使用している。メールやイメージ検索も多いのが見て取れる。


で、アメリカのヤフーは、トップページの左側にカテゴリーが出ているのがわかる。これは左サイドバー、一種のナビゲーションであり、ここを最小限の目の動きで追えるようにデザインされている。


これが、左上に出ているということは、つまり、アメリカのヤフーは「出来るだけ長い期間自分のページ内にいて欲しい」という事がわかってくる。


自分たちのコンテンツを見て欲しい、できるだけPVを多くしたい、というのが見て取れる。そうでなきゃ、コンテンツとナビを最小限の目の動きで追える場所にナビはつけないだろう。


これは、どういうことかというと、「インプレッション型の広告」に有利なUIとも言える。インプレッション型の広告は、契約の際、例えば「10万回表示でいくら」 というように契約するわけだから、PVが多ければ多いほどいい。


である以上は、できるだけ自分たちのサイト内に長い時間ユーザーをとどめておいたほうが有利なので、ナビゲーションコンテンツを左サイドバーに入れているのではないか、という話になる。


ただ、PVは最近、問題点が明らかになってきていて。

メディア・パブ: ページビュー神話が崩壊,ネット広告はどうなる


メディア・パブ: やっぱり変だよMySpace,ページビュー見直し論へ発展へ


メディアパブさんへのリンクを貼っておくが、ajaxなどが頻繁に使われるようになって、ページクリックなしで済ませるアプリケーションが増えてきており、「PV依存のインプレッション型の広告」の価値が計りにくくなってきているんである。

ヤフーは明らかにヤフーメールでPVを稼いでいる傾向がある。あそこは、おそらく、結構インプレッション型広告に頼っているので、PVを稼いでくれるヤフーメールは命綱だろう。


一方、グーグルなんであるが、1カラム型のUIで、すぐに検索結果だけをみれるデザイン。(Gmailは左サイドバーでAjax)PVをさほど重視していない。


とにかく、基本的にあそこは、「ユーザーがすぐに違うページに移動する」事を推奨しているんである。検索結果から、すぐに見つけたページへと移動するように。PV稼ぐことは、さほど重要視していない。


これがどういう事かっていうと考えると。


「PVを稼ぐ」でなく「クリックを稼げるデザイン」に特化してるといえるのではなかろうか。


検索結果であらわされた表示結果を次々とユーザーがクリックするということは、結果として、検索連動型広告のような、「クリック保証型広告」と相性がいい。


PVは重要だが、それと同じくらいクリック率が重要になる。クリックさえ稼げれば、アドセンスとアドワーズで稼げるんだから。


んだから、ああいうデザインになっているんではなかろうか。またajaxのようなPVという指標を無効化しかねない技術をいち早く導入できたのもPVでなくクリック率重視のデザインであるから、とも言えるんじゃないだろーか。(インプレッション型広告に依存している企業にとってはAjaxはPVを減らしてしまう可能性がある取り入れにくい。)


さて、こういった事からグーグルとヤフーの戦略に違いがでているのかもしれないと考えた上で。


うちのブログのユーザーインターフェースをどうすべきかについて考える。


まず、うちのブログのユーザーの95%は、一つの記事しか読まない。読んだら、さっさと出て行ってしまう。である以上は、とにかく、記事はもっとも見やすい場所に置いておくべきだという事になる。


結果として、1カラム型(サイドバー無し)か2カラム(右サイド−)を選択するのが正しい選択だろう。現在は右サイドバーとなっている。

又、最近くわえた変更だけれど、「検索窓」を記事の真上にもってきた。この理由は、記事を検索で探す人がもっとも使いやすく、そしてスムーズな目の動きで記事を探せる場所だから。

記事検索を使う人は、ほんのわずかしかいないけれど、ネットで最も有用なツールである検索窓をユーザーが使いにくい右サイドバーに入れてしまうのは問題だと考えたんである。

記事上にもってきたところ、わずかだが、記事検索をする人が増えた。やはり、位置は重要だと思う。無論、ほんのわずかしかいないのだけれど。(ブログのユーザーの95%は記事を読んだらすぐに出て行ってしまうからしょうがない)

あと、人気記事をブログに表示するひとがいるが、結局の話、左サイドバーのコンテンツは「見にくい」し「使いにくい」。


だから、餅は餅屋。記事上のわかりやすい位置に、はてなブックマークにある、うちの記事の人気エントリページへのリンクを載せて、それでおしまいにした。


また、右サイドバーの一番てっぺんが使いやすい場所であるという事で、ナビコンテンツに相当する「カテゴリ」と「最新記事」を並べることに。


以上、最近加えてみた変更となる。



色々あるが、基本的に、「検索窓」はどのページでも一番使いやすい場所に設置した上で、


「検索やSBMなどの外部リンクが主体のトラフィック誘導サイト」であればもっともシンプルで見やすい1カラム。


「ユーザーがサイト内で探し物をするサイト」であれば、2カラム(右サイドバー)か、3カラム(両サイドバー)で、左サイドバーに重要なナビコンテンツを入れるのがユーザー行動に優しい。


「ユーザーがサイト内でコンテンツを見てすぐ去ってしまう」場所であれば、1カラムか2カラム(右サイドバー)が、ユーザーがすぐにコンテンツを見れるので、ユーザー行動に優しい。


という風にまとめることができるように思われる。


ブログでも、「ユニークユーザーよりもずっとPVが多い」なら、ユーザーがサイト内で探し物をするという事だから、2カラム(左サイドバー)がよくなるんじゃないかと思われる。


そういう意味ではwikiなども右サイドバーが多い感じなのは、そういうせいかもしれない。あそこは、結構みんな探しものをするから。


とりあえず、このUIのまま、しばらく様子をみて、それで、また違うことがわかったら、あるいはもっといいデザインを思いついたら、UIを変更しようと思う。


とにかく、うちのブログでは、2カラム(右サイドバー)というのが、ベストではないかと思う。ユーザーの95%は、1記事読んですぐ出て行ってしまうので、すぐに記事が読める、このデザインがいい。


無論、残りの5%は、記事を探したり、沢山記事を読んだりするので、ナビが左にある2カラム(左サイドバー)か3カラムがいいのかもしれないが、ユーザーの95%は、記事を探したり、過去ログ読んだりしないので、しょうがない。ごめんなさい。許して。


というわけで、本日の思考実験は終了。実地調査は、しばらくトラフィックを見ながら。




posted by pal at 00:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
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