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2005年04月11日

社会に必要とされる情報と大衆が必要とする情報

今日、ちょっと考えていた事のまとめ。

最近、ブログ界隈でもメディア関連の記事が沢山あるので
色々と読んだ。

で、「新聞の必要性」について議論があるんだけれども、
特に、強調される点が、「調査報道の重要性」だった。

新聞が現在担っている「権力の監視機関」や「調査報道機関」としての
役目は社会的にやはり必要だと思う。

この点において、新聞は絶対に社会的に必要だと思う。
僕は、調査報道というのはする人達は尊敬している。
これは、社会的に非常に意義のある仕事だからだ。
自分が籍をおいている漫画のような大衆の願望とか希望に
寄生して金儲けして生きているメディアとは
この点で一線を画している。

だが、問題は「社会的には必要でも、大衆が必要としていない」って
事だと思う。

LDのニュースアクセスランキングやネットのPVを見ればそれがわかる。

今日のLSニュースアクセスランキングでの一位は
芸能関連のニュースで「みのもんたを起用したTBSのムダ」なんて記事だった。

ニュースランキング10傑のどれにも調査報道のニュースはない。
あるのは芸能関連が5個に、地震関連が2個、社会関連が1つに
ホリエモンが一つ、スポーツが一つ。
驚くべき事だけど、地震ニュースですら芸能ニュースには
勝てていないのだ。

残酷な話だけれど、調査報道ってのは、社会的には必要でも
ニュースとしての価値は低い。ホリエモン流にいうならば
ニッチな需要しかないクズな情報って事になる。
要するに金にはなりにくい。

ここが、新聞社の頭の痛い問題だと思う。

大新聞は、自分達の社会的意義を定義づけてしまった。
「公共の利益」だとか、「調査報道機関」だとか。

それで縛られてしまった結果、本当に大衆に需要のあるニュースが
流せない。新聞の一面に「みのもんたを起用したTBSのムダ」
なんて書くわけにはいかない。理想でがんじがらめになって
金になるニュースを流せない。そして金にならない調査報道を
流すほかない状態に陥ってしまっている。

「創られた理想」に縛られた存在の陥る典型的なジレンマに陥って
しまっている。これは痛い。どうしようもなく。

「調査報道機関」としての新聞を旗に掲げて、これからも進むのは
新聞が部数を確保する上では、間違いだとしか言えない。
この手のニュースは、需要が低いからだ。
そして、需要の低いニュースを機軸にして報道をしていくのでは
部数が減るのは当たり前なんである。

過去10年間で、新聞界は全体で部数を落としつづけており
一世帯あたりの部数は最盛期の1.29部から1.07部まで落ちている。
そして産経新聞の夕刊が廃止になったのは記憶に新しい事だ。

この先、調査報道機関として生きていくならば、さらに
部数は落ちてしまう。マスメディアとしての力は失われ
(すでに失われているのかもしれないが)
ニッチメディアになってしまうかもしれない。
ごく一部の知識人のみが読む紙媒体になるかもしれない。

社会的に必要とされる報道機関としての新聞が流すニュースの需要と
大衆が必要とするニュースの需要がかけ離れてきている事だけが
新聞部数の減少の原因だというつもりはないけれど
新聞がみずからの「理想」に縛られている限りは、
部数が好転することはないだろうと思う。

色々考えたのだが、すでに、メディアという媒体から
「調査報道」という部分を抽出、分離する時期なのかもしれない。
すでに、マスメディアと「調査報道」が一体である事ができる
時代ではないのかもしれない。

なんらかの公権力などの調査専門機関を作るべき時代なのかもしれない。
これからの情報化時代や希望格差社会などのブログなどを読んで
そう考えた。




posted by pal at 18:09 | Comment(0) | TrackBack(4) | メディア このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
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