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2006年09月16日

プログラミングの歴史の資料がわからん

連載コラム「web2.0といつか来た道」でプログラミングの歴史を扱おうと思って早くも挫折した。

ネット巡って、片っ端から、よさげなページをブックマークしてるけども、思ったとおりというか、素人にもわかるように、体系的にプログラミングの歴史をまとめたのがない。



もうちょっと探してみてみようかとは思う。なんかいい書籍でもあったらなぁ。





パソコン・プログラミング言語の歴史(1) - From the Software Design Gallery


プログラミング言語の歴史年表

マイクロソフト・ジョークス/インターネットの歴史

本家インタビュー:Perl開発者ラリー・ウォール


このあたりが面白かったけど、とにかく、書いてあることが専門用語が多く、プログラミングの基礎がわからないと、ちょっと歴史的にまとめるのはむずかしそうだ。


経営史や産業史でIT産業の盛衰を記録した書籍は結構あるんだけど、プログラミング言語の誕生と発達、そして衰退を記録しながら、そこに生きるプログラマーが、いつ、何をどのように考え、そしてどのようにプログラミング言語を発達させてきたかが知りたいんだよね。


そして、そういったプログラミング言語の発達と共に、どのようにIT産業の構造の変化がおこってきたかについて、まとめてみたいわけ。(上記のマイクロソフトジョークの奴をもうちょっと掘り下げた内容ね)


よーするに趣味の歴史。プログラミングの分野は、歴史学がまだ踏み込んでないっぽい分野だから、結構面白い発見があると思うんだよな。


そして、その中に歴史的な法則性を見つけることができればなおいいんだが。

というか、「いつか来た道」って奴なんだから、歴史的な法則性がみつからないとダメなんだけども。



弾さんなら詳しそうなんだけどな。


とりあえず、後世の歴史家の誰かが、プログラミング言語の歴史を詳細記述し、研究して、そこに何らかの歴史的法則性をみつけたりする日がくるだろう。そのとき、blogとかは非常に有用な資料となると思う。(僕が知らないだけで、もう誰かやっているかもしれないけど)


web上に残された文書資料は貴重な資料となる。ただ、その頃には、資料が多すぎて、今の時代を記述することはほとんど不可能になるかもしれない。(もっとも、これはイギリス、ヴィクトリア時代から言われていたことだけども)


そういう意味では、後世の歴史家に好き勝手に書かれないように色々と考えたほうがいいかもしれないね。特に高名なプログラマーさんたちは。


歴史家というのは、真実が好きだけど、それと同じくらいゴシップも大好きだから。

ナポレオンのアレの回数まで知りたがるくらいの連中なんだしね。


歴史書の脚注や豆知識で、アレな記述をされちゃたまらんって人もおおいでしょう。


タグ:IT
posted by pal at 01:40 | Comment(5) | TrackBack(1) | 日記 このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
この記事へのコメント
とりあえず、これはいかがでしょう。
http://www.oreilly.com/news/graphics/prog_lang_poster.pdf
Posted by no-name at 2006年09月16日 22:49
言語は結局作った本人に登場願うのがいいような。。
一般的なPC業界についてだと
(古いのは知りませんが)
「闘うプログラマー」
「インターネット激動の1000日」
「コンピューター帝国の興亡」
とか。。
MSプレスの「実録!天才プログラマー」は
PGに焦点を当てていてよかったです。

Posted by hama at 2006年09月17日 02:29
<p>
はじめまして。私も歴史は興味がありますが IEEE History Center でも <a href="http://www.computer.org/portal/site/annals/index.jsp?pageID=annals_level1&path=annals/articles/xtras/a2-2005&file=bibliography_sw.xml&xsl=article.xsl" >a big, black hole in the history of modern technology</a> と言われているようですね。
</p>
<p>
プログラマーが...どのようにプログラミング言語を発達させてきたか...言語の作者本人が語るとなるとACMの論集<cite><a href="http://portal.acm.org/toc.cfm?id=SERIES003&coll=GUIDE&dl=GUIDE&type=series&idx=800025&part=Proceedings&WantType=Proceedings&title=History%20of%20Programming%20Languages" >History of Programming Languages</a></cite>2巻があるけど、これはそもそも一つの歴史というよりは列伝ですね。しかもプログラマの視点はあまりない(何をするにもまず言語から設計していた時代もあったようですが、プログラミング言語を設計するのはいわゆるプログラマではなく、むしろ言語屋という別の人種だという説もありますね)。
逆に、ソフトウェア産業の歴史というと<cite><a href="http://www.mitpress.mit.edu/catalog/item/default.asp?ttype=2&tid=9539" >From Airline Reservations to Sonic the Hedgehog: A History of the Software Industry</a></cite>があるが、こっちは言語(あるいはプログラマ集団)についてはそれほどくわしくない。
</p>
<p>
また、言語の年表が社会の現場で機能していたかどうかはまた別の話ですね。<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E7%89%A9%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%81%AF%E3%83%91%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%82%8F%E3%81%AA%E3%81%84" >Real Programmers Don't Use Pascal</a> とか。さらに進んで、言語は歴史とともに発達していくんじゃなくて、いい言語はいつになってもいいんだという美術史みたいな見方もできる。<a href="http://www.shiro.dreamhost.com/scheme/wiliki/wiliki.cgi/Shiro:HackersAndPainters" >ハッカーと画家</a> みたいなLISP史観とか。
</p>
Posted by s-yamane at 2006年09月17日 04:53
先のコメント(というかつぶやき)にURLリンクが反映されないので以下に追記。
a big, black hole in the history of modern technology
http://www.computer.org/portal/site/annals/index.jsp?pageID=annals_level1&path=annals/articles/xtras/a2-2005&file=bibliography_sw.xml&xsl=article.xsl

From Airline Reservations to Sonic the Hedgehog: A History of the Software Industry
http://www.mitpress.mit.edu/catalog/item/default.asp?ttype=2&tid=9539

Real Programmers Don't Use Pascal
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E7%89%A9%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%81%AF%E3%83%91%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%82%8F%E3%81%AA%E3%81%84

ハッカーと画家
http://www.shiro.dreamhost.com/scheme/wiliki/wiliki.cgi/Shiro:HackersAndPainters


#ハッカーズ大辞典も忘れがたい。
Posted by s-yamane at 2006年09月17日 05:04
Posted by s-yamane at 2006年09月17日 05:08
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プログラミングの歴史が書きづらい理由
Excerpt: うぐ、指名はうれしいけど、網羅的にまとめるにはまだまだ役者不足。 痛快!コンピュータ学 坂村健 FIFTH EDITION: プログラミングの歴史の資料がわからん弾さ..
Weblog: 404 Blog Not Found
Tracked: 2006-09-16 18:30
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