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2006年09月01日

ケータイの話の補足

携帯電話関連でちょい補足。
一番厄介そうな携帯電話の未来を簡単に述べてしまうと
(使用者にとっては有り難いがキャリアにとっては有り難くない未来)


1 通話料金が下がる(これは、固定、携帯ともに避けられない。ほぼ確実に、将来、固定、携帯ともに電話は定額になるだろう。)

2 定額制になると、今度は通話時間やネットの利用時間が飛躍的に延びる。これはブロードバンドになって、ネットの利用時間が異常に伸びたのと同じ。


3 通話は課金以外ではビジネスになりにくい。一方で、ネット経由のサービスはすでにビジネスモデルが確立している。

4 携帯機器からの利用時間の増加とともに、利用時間の伸張によってネットサービス列強は、利益をさらに上げることが可能になる。


5 一方で、通話時間やネットの利用時間が延びても、課金方式が主の携帯電話各社のビジネスモデルでは、その収益を伸ばすことができなくなる。


6 さらに、SIMカードのような規格が廃止され、どの携帯でも自由に好きなネットサービス、電話番号、好きな機器を使えるようになる

7 携帯電話各社は、その収益の柱が定額課金料だけになってしまう。しかも、そこは価格競争でしか差別化できない血の海。

8 差別化要因がなくなり、ゲーム糸冬


要するに、何がいいたいかというとですね、auとNTTの何が不味いかっていうと、コア技術(ネットサービス各種)を、他社に委託するしかないという状況が非常にまずい。

ネットサービスが差別化要因になった場合、通話料金に関しては、価格のみでしか差別化が効かなくなる。

機器面で差別化するという手もあるけど、いずれ「キャリアにこだわらず、好きな携帯機器を選べる世界」という時代も到来するだろうし。


外部の強力な企業と組んで製品・サービスを提供すると短期的にはシェアを拡大できるんだけども、長期的には、委託先ばっか儲かるような状況になってしまうことが少なくない。KDDIがGREEに出資したのも、そうなったときのリスクヘッジかもしれない。


IBMがPC市場で大失敗したのもこれで、OSとマイクロプロセッサーという二大コア技術を外部に委託したのが崩壊の始まりだった。


IBMはインテルがモンスターになる前に株を20lくらい取得してたんだけど、86年と87年に六億二千五百万ドルで売却してしまっている。取得時、4億ドルだったから、それはそれで儲かったわけだけど、後までこの株式もっていれば、60億ドル相当になった事を考えると、また微妙って話になる。


さらに、追加買い付けオプションも持っていたのに行使しなかった。

その気になれば、インテルを支配することもできたんじゃないかと思うんだけどね・・・・今になってみればだけど。MSに対してもしょうもないミスばっかしてるし。


その後、86年と87年にIBMがインテル株を売却したことによって、インテルの首から首輪が外れてしまった。

PCの未来はMSとインテルの手におちた。


結局、例え、市場を支配したとしても、

1.コア技術を外部に委託している
2.コア技術提供先と独占供給契約を結んでいない


となると、自社製品・サービスの差別化には、長期的には結びつかない。なぜなら、競合他社も、その技術を買ってきて使うことができるからだ。


携帯電話ビジネスは、そういう状況になったらやばいよという話なんでした。




タグ:IT
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