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2006年08月22日

株式市場とはてBの比較@はてな株式市場を夢想する

はてな株取引ってのはどうだろう。


おお、これこれ。


ちょっと自分でも考えていたんですよ、はてなとかブログを証券化して株式市場チックにしたら面白いなーと。


で、今日も、ちょっと株式市場とはてBの比較的なことをさせて頂きます。




えーとですね、まず、株式市場の話になるんですが、株式市場には、ファンド(投資信託)という組織があります。


内実は、投資家から委託を受けた資金の運用をプロ中のプロ(機関投資家など)が代行してくれるというものです。


えーと、株式市場というのは、個人でも参加できるわけですが、株の価値を分からない人には、何をどう買っていいかなんてわからないわけですね。

そういう人でも、中には、株をやってみたいという人はいるわけです。

そういう人たちから、お金を集めて、運用するのがファンドです。


で、その運用して儲かったお金の何割かをもらってたり、あるいは、毎年、決まった割合の金額を預けた金額の中から報酬としてもらって、企業として動いているわけですよ。


で、なんですが、このファンドという組織、二種類ありまして、アクティブ運用ファンドとパッシブ運用ファンドというのがあるわけです。


アクティブ運用ファンドといいますのは、 運用会社の投資のプロ達が積極的に株のリサーチを行って、株を選別し、市場平均を上回る運用成果を目指すファンドです。村上ファンドとか、この部類に入ります。


一方、パッシブ運用ファンドというのは、運用会社が、集めた資金で、特定の指数(インデックス)などの動きと連動したリターンを達成することを目指すファンドですね。インデックスファンドなどが代表ですね。


ちょっとわかりにくいので、補足すると、例えば、東証の株の全て、あるいは代表的な株を買って、ファンドへのリターンが東証株価指数に連動するようにする方法などが代表的です。


要は、常に市場平均のリターンを得ることを目標としているファンドです。


さて、ここからが問題です。


アクティブ運用ファンドは、経費がかかります。当たり前ですが、プロの投資家を揃えて、株の銘柄選択のために、様々なリサーチを行わないといけないわけですから、費用がかなりかかるわけですね。


一方で、インデックスファンドは、例えば、東証株価指数に連動させるなら、東証の銘柄全部買って、あとはほとんどやることはありませんので、経費がぜんぜんかかりません。


だから、アクティブ運用ファンドとパッシブ運用ファンドでは、年間にかかる経費がぜんぜん違うわけです。


さて、アクティブ運用ファンドとパッシブ運用ファンドでは、過去の歴史を見ますと、アクティブ運用ファンドのほうが、運用実績はいいのです。


が。


さきに述べました通り、アクティブ運用ファンドは、運用コストが高いです。一方で、パッシブ運用ファンドは安い。


そのため、過去の歴史をみると、利益では、パッシブ運用ファンドがわずかにアクティブ運用ファンドを上回るという事になってしまうわけです。


で、何が言いたいのかといいますですね。


プロ中のプロが運用しているアクティブ運用ファンドは、市場平均に勝つのは難しいという事実なんです。


それは、市場平均と連動するように出来ているインデックスファンドに、しょっちゅうアクティブ運用ファンドが負けている事からもわかるわけです。


何故、株式市場は「衆愚」と言われないか。


それは、市場平均が、本当に、本当に強いからなんですね。


時々、バブル起こしたりすることはあるものの、株式市場の群集の英知といっていい「市場平均」には、プロの運用会社でも勝つのが大変という事実がある為、衆愚とは言われないわけです。


で、はてなブックマークのホッテントリになるんですが、僕は「衆愚」だとは思えないわけですよ。


確かに、幾つか欠点があり、ノイズが多いですが、それでも、大抵のニュースサイトよりは、遥かに面白い記事があります。


そもそも、大抵の人は、はてBのホッテントリより面白いニュースサイトを作れといわれても、無理でしょう。


一部のアンテナパワーの高い人は可能でしょうけども。


この辺り、


はてB=パッシブ運用ファンド


ニュースサイト、ポータル=アクティブ運用ファンド


に例えると面白いんですけどね。


はてなブックマーカー全員が平均的に良いと思うエントリが、ホッテントリに上がってくることになると、上手いこと機能した「ホッテントリ」は、パッシブ運用ファンドのように、確実に平均的に良いと思われる記事が載るようになる。


最終的には、ソーシャルニュースは参加者の意見で平均的によい記事がトップにくるようにされてしまうわけです。


一方で、ニュースサイトや、ポータルは、アクティブ運用であり、自分達のリサーチを信じて記事を選んで配信するわけです。


上手い編集能力、記事作成能力があれば、ソーシャルニュースを上回れるかもしれない。


ただ、それは相当難しい。そういうのは、アクティブ運用と同じでコスト高いですからね。


アクティブ運用ファンドの多くがパッシブ運用ファンドを下回ってしまうように、ポータルやニュースサイトで、はてbのホッテントリに勝てるサイトというのは、少ないと思われます。同じようなことが起こってるんではないかと。


今のところ、平均的な意見=ヤフーポータルくらいに思われている感じですけど、あれは、ヤフーの中の人とか新聞社の中の人がチョイスしたニュースであって、視聴者が、見たいニュースの平均というわけではない。


というわけで、はてBとかソーシャルニュースを株式市場に例えてみると、非常に面白いわけです。


将来、株式市場で、アクティブ運用ファンドとパッシブ運用ファンドが並存しているように、ニュースサイトも、ソーシャルな奴とインディビダル型の奴が並存していくのかもしれません。


なんで、こうなるかというと、人間、「自分は他人より賢い」と、ほぼみんなが思っているからなんですね。


だから、平均以上には勝てると思う。ところが、この手の株であれ、ブクマであれの、算術平均で作られた市場平均というのは非常に強くて、大抵の人は負けてしまう。


はてBのホッテントリ以上のニュース作れといわれても、大抵の人は無理だと思うんですよね。なんだかんだで、強いんですよ、あれ。


で、最初のid:maroyakasaさんのブログのはてな株取引になるわけですが、ホッテントリ=新興市場、はてな株式市場=東証って感じで作ってみることを夢想してみるわけです。


上場条件は、「被ブクマ2000、被リンク500、ページランク5、一日PV5万以上」くらいにして、そういうブロガ―は、はてな株式市場に上場できる権利をえるわけです。


上場すれば、上場益でがっぽりです。で、株主は、はてなポイントやアドセンスの収入から一定の割合で配当を受けれると。もちろん、市場で売ってキャピタルゲインを狙うのもあり。


ただし。


「はてな一部市場に上場したブロガ―は、常に、ホッテントリの平均ブクマより多くのブクマを稼ぐことを期待される」


という条件つけるわけです。ホッテントリ平均よりブクマが少なかったら、株主から、株主総会でつるし上げをくらうとか。上場廃止だとか。


これ、すごいプレッシャーです。一部上場ブロガ―は、コンスタントに50〜60以上のブクマを稼がないといけないわけですからね。


株主からの地獄のようなプレッシャー、求められるクォリティ、ホッテントリ平均との戦い、その全てに打ち勝てるブロガーのみが上場することを許される「はてな株式市場」。


面白そうだと思うんですけどね。妄想する限りではw


ネット上の色んなサービスを、株式市場に例えて考えると、色々と夢想できて面白いです。




タグ:hatena
posted by pal at 19:36 | Comment(0) | TrackBack(2) | コラム このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
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Excerpt: ブクマは全然活用していない. はてBを一応使い始めているが,アンテナとどう使い分けるのかなど 基本的にパッパラしてます. そんな中ではてBと株式投資との関係性を書いたエントリーを発見した..
Weblog: デンパ系DQNブログ
Tracked: 2006-08-23 10:59

『アクティブ運用』と『パッシブ運用』♪
Excerpt:  ファイナンス理論によると、あらゆる資産の価格は ??市場全体の動きに連動するベータ(β)部分と、 ??その銘柄特有の動きに連動するアルファ(α)部分に、 わけることができるそうです。 &nb..
Weblog: 波のうえの魔術師!
Tracked: 2006-10-04 22:50