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2005年03月05日

ガ島通信さんが新聞社を辞められてしまった

ガ島通信さんが新聞社を辞められてしまった

ブログを開設して、まもないが
衝撃的なニュースだった。

ガ島通信さんのブログには
本当に色々な事を教えて頂いた。
辞めないで欲しかった気がする。
それとも辞めさせれたのだろうか。

ガ島通信さんは、これからのメディアに必要な方だと思う。

外部の人間がこういう事をいうのは
いけないことかもしれないが・・・

これから、メディア関連の業界は
でたらめな時代に入って行くと思っている。

ネットの登場がやはり大きい。

メディア全体にとって、ネットは
凶暴さをもった情報発信媒体で、ホリエモンではないが
TVやラジオ、新聞などより様様な点で勝っている。

こういう強力な存在が世にでると、
それに関係する世界全体が引っくり返って
そこに属する人々が、最初から腕一本、頭一つでスタートを
きることになる。

そしてそのレースの勝者は、
大抵、最も金儲けが上手かった者達で
いつも最初に滅びるのが
「創られた」理想に縛られた者達なのだ。

ジャーナリズムにそういう「創られた」理想が
あるのかもしれないというのは前回のエントリで書いた。

僕には「創られた」理想に縛れられ、消えていった一人の男が思い浮かぶ。

彼の名は榊原鍵吉。明治において最後の剣客と呼ばれた男。

明治の天覧の兜割りで、集められた剣士の中、
齢40過ぎながら、ただ一人、兜に刀を食い込ませ
世に榊原鍵吉あり、と謳われた剣客である。

彼は、正真正銘の武士だった。
江戸幕府に仕え、そして、江戸幕府が滅んだ折には
「忠臣はニ君に仕えず」という
武士道の理想そのままに、新政府に仕えるをよしとせず
最後まで孤高を通した。

彼の晩年は、いいものとは言い難い。

彼は、最後まで武士道を守り通した。
それが、侍にとって最も重要な事だと信じていた。

だが、皮肉な事にその武士道というのは
江戸中期において、泰平の世の中で
必要とされなくなった武士が、自分達の存在を
正当化する為に「創りだした」理想なのである。

これは、西洋の騎士道にも全く同じことが言えるという。
騎士が必要とされなくなった時代に
生み出された理念なのだそうだ。

僕は、これを大学で教授に教えてもらった時、驚いたものだ。
騎士道というのは、騎士が生まれると同時に
生まれたものだと思っていた。

教授は続けて言った。

「必要とされなくなった階級、文化は、しばしば、自らを
正当化し、存続する為のイデオロギーを創りだす。
これは人類の歴史で幾度も起こった事なんだ。」

そして、その「創られた」理想の被害者の典型が
榊原鍵吉だった。彼にはもっと他の生き方があったのに・・・・

だが、彼は「創られた」理想に縛られ、
そこから一歩も踏み出せなかった。
そして、忘れられ、落ちぶれていった。

「創られた」理念が崩壊した時、まず最初にやられるのが
理念にしがみつく人間であることは確かに多い。
明治において、武士道にしがみついた人間が
どんどん落ちぶれていったように。

でも、いつの時代も
どんな業界も少数のしっかりした人間がいて、
崖ップチに立たされても最後まで頑張り通すのが常だ。

そして、時間さえ立てば、また世界は元通りになるのだ。
少なくとも日本ではそうだった。

日本でも激動の幕末期
そういう少数のしっかりした人間が頑張り通した。
彼らは、日本を建て直し、欧米列強の侵略を許さなかった。

全てがめちゃくちゃになり、それまで信じていた理想全てが
崩壊した敗戦直後の日本でも少数のしっかりした人間達が、
最後まで頑張り通して、荒野の日本を再建した。

倒産寸前だった日産だって、カルロス・ゴーンの元で再建に成功した。

希望を捨てず、進み続ければ、暗い洞窟の先に必ず光があるものだ。

少なくとも、僕はそう信じている。




posted by pal at 04:53 | Comment(0) | TrackBack(4) | メディア このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
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