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2006年07月18日

非モテと悪魔

モテなくてモテなくて困っているある真性童貞の非モテさんの所に悪魔がやってきた。


悪魔「こんにちはこんにちは!」


非モテ「・・・はまちちゃん?

悪魔「違うよ >< 悪魔だよ!」


非モテ「・・・・なんだよ?契約のかわりに命をよこせとかいうの?だったらイラネ」

悪魔「そんなことしないよ!うそだけど!」

非モテ「帰れ」

悪魔「うーん、だけど君にとっては、この世は地獄そのものでしょ?女性からはゴキブリ扱いされ、何の特技もなくて、どんなに努力しても報われることなんてないし、生きている意味なんてないじゃない!それなのに、何もしないのなんて一番危険なんじゃないかな、と思うんだけど…」

非モテ「まぁ、確かにそうだが。」


悪魔「だよね!それにさ、非モテってさ、神様憎んでいるんでしょ?」

非モテ「なんでなんで?」

悪魔「だってさ、非モテってのは、神様によって人間にささげられた子羊なんだよ!」

非モテ「意味がわからない」

悪魔「世の人間はみんなねー、君みたいなブサでドジで間抜けな非モテがいると安心するんだよ!だって下には下がいるって思えるもの!!非モテっていうのは、他の人間に優越感を与えるために神様がこの世に生み出した一種の安全弁なんだよ!」

非モテ「・・・・マジ?」


悪魔「うん!画期的な発明でしょ?これで世の中の人間達は、素朴な優越感に浸って生きていけるんだもの!」


非モテ「腹たってきたな・・・・」


悪魔「だけどぼくと契約して魔力をもてば、君だってモテの一員になれるんだよ!」



非モテ「・・・・契約内容は?」


悪魔「かーんたん!!僕らの一員になるかわりに、『どんな願いも努力次第で叶う』って魔力が君に備わるんだ!」


非モテ「俺の命が代償じゃないの?」


悪魔「そんな酷いことしないよ!しないよ!!僕らの一員になるだけでいいんだ!」


非モテ「・・・・ふーん」

悪魔「契約しようよ!」


非モテ「ふん、お前の考えていることはわかったぜ。」

悪魔「え?」

非モテ「俺がここでウンっていったら↓こういう筋書きで物語は進むんだろ?」


こうして、「どんな願いも努力次第で叶う」魔力をもらった非モテ君は、もう一度、努力をすることに決めました。

容姿改善から、勉強、仕事、恋愛まで、ありとあらゆる努力を、血のにじむような努力を10年続けました。


その努力は、悪魔のいった通り、全て報われました。


容姿改善の努力をすればするほどモテるようになり、勉強すればするほど成績は上がり、仕事を頑張れば頑張るほど給料はあがり、恋愛を頑張った結果、何十人という彼女まで出来ました。


そんなある日、悪魔がやってきました。


悪魔「こんにちはこんにちは!」

非モテ「お、よお」

悪魔「うわー、かっこよくなったね><」

非モテ「何の用だよ?」

悪魔「うん、そろそろ僕らの仲間入りをしてもらおうと思って!」

非モテ「・・・・・契約だからな。何をすればいいんだ?」

悪魔「何もしなくていいよ!」

非モテ「え?」


悪魔「もう君は僕らの仲間だもの><」

非モテ「なんでなんで?」

悪魔「あのね、僕は君に魔力なんて与えてないんだ!」

非モテ「え!?」

悪魔「悪魔との契約でね、人間が手に入れられるものは、『その人間が努力次第で手に入れられるもの』って決められてるんだ><」

非モテ「えええええええええええええええええええええ!?」

悪魔「だからねー、君が手に入れた全てのものは君の努力の賜物だよ!僕は何もしてないんだ><」

非モテ「ちょ、ちょっとまて!!」

悪魔「これこそ、悪魔の方法だよね!何一つ与えずに全てを奪うってやり方は><」

非モテ「ふざけるなあああああああああああああああああ!!!!!!!!」


悪魔「まぁ、いいじゃない!おかげで君は、モテの仲間入りできたんだし!!」

非モテ「・・・・・・・で、俺をどうしたいんだ?悪魔にするのか?」

悪魔「だから、もう君は悪魔なんだってば!」

非モテ「どこがだ?何もかわってないぞ」

悪魔「十分かわったよ!今、モテとなった君は、かつての君のヲタ仲間を見下し、ブスなんかには目もくれず、そういった連中を冷笑し、何十人もの美人と付き合っているもの><」

悪魔「かつて、君はそういうモテを誰よりも憎んでいたじゃない!悪魔とも思い、妬み嫉んでいたじゃない!!」

悪魔「君はかつて、自分が最も嫌っていた連中の一人になったんた!そう、この世の悪魔に!」




悪魔「な、なんでわかったの!?」

非モテ「非モテを嘗めるなよ。俺たちは、この世の底辺で生き、苦渋を嘗め、騙されて騙されて騙されて生きてきたんだ。人間というこの世の悪魔と毎日つきあってきたんだ。いい加減、学んでもいい頃だ お前達の嘘には限りが無いからな。」



非モテ「俺は努力もしないし、恋愛もしたいとは思わない。モテになって他人を冷笑し、高みから見下ろしては優越感に浸る精神的オナニーをする人間になるくらならば俺は・・・・」


悪魔「それ以上はいっちゃだめぇ><」


非モテ「世界の中心で右手を妻と叫ぶッ!!!!」


悪魔「うわあ>< パーフェクト非モテッッッッッッ ><」

非モテ「神は非モテにオナニーを与えたもうた。それで俺は満たされている。神の愛はあるのだ。この世界は神の愛にあふれている。右手のある限り」


非モテ「お前の正体はわかっている。真の姿をあらわすがいい。」


悪魔「やめて><」


非モテが右手をかざすと、悪魔(はまちちゃん)はその真の姿をあらわした。それは恋愛だった。


非モテ「神の愛(おなにー)がある限り、この世界にお前の居場所はない。神の愛(おなにー)がそれを許さぬ」


非モテ「右手をもつ祝福されし我ら非モテに精神的オナニー(れんあい)などいらぬ。」


非モテ「お前の生まれ故郷である地獄へ帰るがいい悪魔(れんあい)よ。神の愛(おなにー)において、汝を追放するッ!」











... という夢をみた。




タグ:小説 ネタ
posted by pal at 12:08 | Comment(2) | TrackBack(1) | 小説 このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
この記事へのコメント
Did you wet your pants :?
Posted by at 2006年07月18日 18:24
感動のあまり涙が止まらない。(T-T)
Posted by at at 2006年07月18日 20:02
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