いや、別にいいんだけどさ。
あのね、統計使うのはいいけどね。
意外?フェミニストの王国
沖縄人の特徴として、女性に優しい県民性があるのを知らない方も多いのでは。沖縄では男女同権意識が強く、楽天的で争いごとを好みません。男性は人におごるのが大好きで金銭には無頓着。女性は大らかでしっかり者。なんと、沖縄女性は長寿世界一です。でも離婚率は高く全国第1位※。男性が奥さんをほったらかしてフラフラしていると女性側からきっぱり通告されるとか。また時間感覚には有名な"うちなータイム"があり、約束の1時間遅れは誰もとがめません。この大らかさが、沖縄の二つの明暗を浮き立たせるのですが…。
[※総務省統計局・2002年社会生活統計指標より]
現在でも沖縄は人口増加率で東京を抜いて全国ナンバー1※。年間2,000人も増えているというからオドロキです。近年ベンチャーや起業支援も行われ、本土から沖縄へ渡って起業する人材流入も増えています。沖縄の人と文化が、新しい人材獲得の資源となっているのです。
[※総務省2003年度]
あのね・・・・・
統計で、どうやっても読み取れないデータがあるんですけど・・・・・
えーとですね、真面目な話をすると、先日の歴史人口学のエントリでも述べましたが、日本って、昔から西南部で人口増加がしやすい傾向があります。
http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2005/17WebHonpen/html/h1120220.html
こちらのページにデータが載ってますが、都市部では出生率が低く、農村部では出生率が非常に高いという傾向が把握可能です。
さらに、出生率の高い場所が日本西南部、九州や沖縄などの町村に集中しているのがわかると思います。
一極集中と都市化は、経済的にはプラスになる部分も多いのですが、都市化は、都市墓場効果にあるように、都市部での死亡率を上げ、出生率を押し下げる傾向があります。
昨今は、都市の衛生管理が行き届いていて、昔のように都市部での伝染病の爆発的な感染はほとんどなくなったので、都市部と農村部などでの平均寿命には差異がさほどなくなりましたが、都市部での出生率の低下は現在でもある事がデータからすぐに読み取れると思います。都市部って出生率低いんですよね。
沖縄や九州などで出生率が上がりやすいのは、生産能力向上の余地があり、開発余地が高く、物価が安く、土地が安い(あるいは家の賃貸が安い)事が人口を増加させている要因だとするのが妥当ではないでしょうか?
統計から読み取れるのって、そういう事では・・・・
又、東京の人口増加は、主に移住によって行われた結果であり、物価が高く、土地も糞高い、家も狭い東京では、若者は子育てができないという現実があるんじゃないでしょうか?
統計から言えるのってそういう事では。。。。
東京で、出生率が低くなるのは、当たり前っちゃ当たり前というか。都市墓場効果が200年くらい前から東京で起こっていたわけで。
地方から若年人口が都市部に流出
↓
都市人口増加。人口密集による土地価格や物価の上昇
↓
若者の暮らしが圧迫される。
↓
都市の若者は子育てがしにくくなり、出生率が下がる。
(都市部での出世率の低下)
一方で、開発余地が残っており、人口吸収力のある地域では、やはり人口は増加傾向があると。
そういう傾向なら、統計から読み取れるわけですが、文化については、統計じゃなく、文献調査とかでないと、深いとこまではわからんような。。。
まぁ、真面目な記事でなく、どうでもいいような記事に突っ込む自分も頭にウジが湧いている状態なんですけど。
前回もいいましたが、日本の西南部(九州沖縄)に関して、 速水融氏が統計資料からわかった特徴を述べていますが、
婚外子の多かったこと、結婚年齢が遅いにもかかわらず、離婚・再婚の多いことなどは、この「東シナ海沿岸文化圏」とでも名づけることの出来る人々のもつ特徴である。
って感じなんですけどね。
統計資料からわかる事なんて、日本西南部は、昔から、他の地域に比べて、婚外子の多かったこと、結婚年齢が遅いにもかかわらず、離婚・再婚の多いことくらいだと思うんですけどね・・・
統計からフェミが多いって読み取れるんですかね?人の性格までは統計からは読み取れないような。。まぁ、いいか。
注・地域の文化差についても言及しておきますが、日本においては、18世紀以降、人口増加が停滞すると、東北部では人口減少、中央部では停滞、南西部では人口増加という傾向がありました。
上記にあげたページのデータからもそれが明らかであり、九州・沖縄における出生率が高かったのが特徴です。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/tdfk00/2.html
江戸時代では、死亡率の高さが都市部の特徴でしたが、昨今においては、それはかなり是正されています。上記のデータから見れます。
都市部での人口密集は、以前より高いと考えられるわけですが、衛生に関して極めて社会的に進歩をとげ、医療のレベルが進歩したことが都市部と農村部の平均寿命差縮小の原因ではないかと思われます。
注・東北部における人口減少
歴史人口学の研究結果により、日本の東北部における特異なデータがあります。つまり、早婚・出産制限という合理性のない事が行われていたという奴です。普通は、晩婚化と出産制限という方向にいくんですけどね。
東北部は、1750年から人口減少があった地域であるが、この地域における何らかの環境要因、文化的要因に原因を求めるべきだろうか?と 速水融氏も仰っています。
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/7340.html
こちらのページに見られますが、青森、秋田、岩手では自殺率が突出して高いです。
東北部において、なぜ、ここまで自殺率などが突出して高かったりするのかとか、上記のようなデータと何らかの関連性があるのかとかは、今後の研究待ちといったところでしょう。
あと少子化対策なんですけど、結局ですね。東京に大学生とかが集まってきたり、若者が東京や都市部に集中してると、「都市墓場効果」がある限り、かなり厳しいんですよ。
生活に余裕のない若者が都市部で生活する以上、都市の高い物価、高い不動産などが若者の生活を圧迫します。しかも、ここ10年、不景気だったし。
若者の多くが糞高い物価、バカ高い不動産の都市にすむ。給料少ない。
この状況じゃ、出生率なんて上がるわけないっす。多少、保護を出したところで焼け石に水かもしれません。環境的に厳しいんですよね。
以前、少子化対策について書きましたが、都市墓場効果については考慮してませんでしたので、改めて、それを考慮して考えると、やっぱ、単純に出産に関して保護だすだけじゃ駄目だなぁとか思うわけです。
出生率をあげたいなら、若者が物価や不動産の安い場所で暮らせることが好ましいんですけどね。ネット化社会になって、もう少し、日本の人口が拡散すれば良いのですが・・・
歴史人口学が明らかにしたように、出生率をあがる地域、時代ってのは、人口吸収力や雇用機会の増加が同時に行われてないといけないんですよね。
今の日本で、それは期待薄なんで人口の規模を維持する程度でいいんですけど、都市に若者が集中しているとキツイと言わざるをえないです。特に上京してくる大学生の多くが、婚姻に不熱心になる理由とかこれなんすかねー。
高学歴男女は、婚姻年齢がとにかく遅いわけですが、そういう人たちが都市部に集中しているなら無理もないかなと。都市墓場効果もろに食らいますし。
又、ちょっと考えてみたいと思います。