YouTubeについて(1)
梅田さんが、youtubeの事について書いていたんだけど、youtubeのキャッシュフローは、今現在、どの程度なんだろうと思って計算。
間違いがあったらご指摘ください。
まず、youtubeのPVは、一日7000万件。ユニークユーザ数は2000万人と仮定。
そのうち、海外からアクセスを除き、一日平均PV5250万件ユニークユーザー1500万人程度と仮定。
主に入ってくるキャッシュは、現在グーグルアドセンスからなんで、アドセンスのクリック率を0.3%、クリック単価を平均30円と仮定すると
一日に入ってくるキャッシュは52500000*0.003*30なので、 4725000円。一月30日とすると、月にアドセンスから入ってくるお金は141.750.000円。つまりアドセンスからは月1億4000万円程度の収入。
出て行くのはバンド幅へのコストで月に1.5億円程度、人件費やらサーバー増設費、開発費なんかで総額5000万円程度として、総額二億円程度。
現在、youtubeは月に6000万円前後の赤字で運営しているのかなという感じ。
30億円程度VCから調達しているが、6000万円前後の赤字経営なのは恐らく間違いないので、2年以内に、独自の広告サービスを開発して営業キャッシュフローを黒字化するか、買収あるいは上場しないと資金的に苦しくなる感じ。
バンド幅へのコストが月に1億円以上というのが、やはり最大の問題。これだけのコストに耐えれるかどうか。
Web 1.0に学ぶ失敗しない法則--グーグルをつくれなかった男の話 - CNET Japan
CNETの記事にもあったけど、
Culliss氏が唯一後悔しているのは、Sun E10Kサーバをインフラに選択してシステムを構築したことだという。Direct Hitは、Sunのマシンに数百万ドルを費やした。
「その年に年間のハードウェア予算を使い果たしてしまい、すぐに資金が底をついてしまった。小型で安価なマシンをネットワークで繋いだほうがはるかに賢明だ」とCulliss氏は言う。
対照的に、Googleはx86サーバでインフラを構築し、ハードウェアを増設し続け、数十億ページを処理できるまでになった。「それで浮いた予算を他のことにあてることができた」(Culliss氏)。
資金が底をついたら、そこでベンチャーは多くの場合ゲームオーバー。逆に、低コストでインフラを構築できるなら、浮いた予算を他にあてれるし、ランニングコストも安くできるので、長い期間、ゲームを続けれる。また、無茶なゲームをせずにすむ。
コストが高い分、youtubeは早期に黒字化するか、買収してもらうか上場して金を集めないととまずい。そのためには、色々と無茶しないといけなくなるかもしれない。
そしてハイリスクハイリターンなゲームは難しい。しかもコストの問題上、時間制限までついている。
どうなるのかな。こっからが正念場。