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2006年06月16日

ネットとネットワーク外部性

世界観と経済圏


リアルにまた一歩近づくグーグル


R30さン所と森さんがネットワーク外部性の話をちょこっとしてたんで、簡単にできるネットワーク外部性調査。



ネットワーク外部性 - Wikipedia


まずはwikilediaの項から引用。


ネットワーク外部性(ネットワークがいぶせい)とは、電話などのネットワーク型サービスにおいて、加入者数が増えれば増えるほど、1利用者の便益が増加するという現象である。

例えば電話網への最初の加入者の便益は明らかにゼロである。2人目の加入者には、1人目の加入者と通信ができるという便益があるため、この便益を加入に伴い費用と比較して、実際に加入するかどうかを決定することができる。しかしながら2人目の加入が1人目の加入者に与える便益は考慮されないため、ここに外部性が存在する。



ネットにおいては、このネットワーク外部性が強く働いている分野が幾つかある。とくにSNSなんかでは、mixiの独走を見る限り、強く働いている。


で、検索エンジンは?って話になるんだけど、一見、ネットワーク外部性とかは、そう強くは働いていないようにも見える。利用者が増えれば増えるほど、検索エンジンの質自体が向上するというわけでもないからだ。

ただし、ネット時代に入って、ユーザーは、情報の発信と受信の二つを同時に行うようになってきている。


そのため、ユーザーが情報発信をする際に、バイラル的に情報が伝播していく現象がネットではある。祭りにもなると、そのスピードはかつてないレベルになる。現実世界ではありえないスピードで伝播していく。



「あそこのサービスはいいよ〜」


といった具合で。

ちょっと変わった形だが、これも一種のネットワーク外部性なのかもしれないと思う。


そのため、ネットサービスで一定のシェアをとった企業は、ユーザー自身による口コミやブログなどを通じた宣伝効果が発生していく。

時間がたてばたつほど、シェアを取れば取るほど、その効果は強まっていく。場合によっては、後続が追いつけないほどに。


で、こいつを簡単に、調査する方法があって、検索エンジンで、単語を入力して、検索結果の数を比較してみた。


そうすれば、どれくらいのページで扱われているかがわかる。一つの指標としてだが。


まず、グーグルとヤフーを比較してみるけど

yahoo の検索結果のうち 日本語のページ 約 281,000,000 件 google の検索結果のうち 日本語のページ 約 93,100,000 件



日本では、ヤフーがグーグルを圧倒しているけれど、検索結果にもそれが表れている。およそ三倍の検索結果を日本ヤフーはもっているわけで、ネット上でのリーチにこれは関係してくるだろう。こんだけ差があるなら。


一方で、世界規模でやると

yahoo の検索結果 約 4,120,000,000 件 google の検索結果 約 7,180,000,000 件



となり、googleがyahooを圧倒する。大グーグル様は世界規模ではとにかく強い。70億件か。


で、次にアマゾンと楽天の比較。


楽天 の検索結果のうち 日本語のページ 約 160,000,000 件
amazon の検索結果のうち 日本語のページ 約 129,000,000 件



日本では楽天のほうが、来訪者がアマゾンより多い。ただ最近、その差が縮まっているんだけど、検索数でも、差がなくなってきているのかもしれない。過去の検索結果調べられないけど。アマゾンのリーチは広がっている感じかなぁと思う。


あと気になった企業の検索結果を調べたけど

はてな の検索結果のうち 日本語のページ 約 48,900,000 件



検索エンジン経由のトラフィックについて、なおやさんが以前「最近のインターネットのトラフィックでは検索エンジン無しでは考えられない」って言ってたが、流石にわかってるだけあって、検索エンジンでも沢山ひっかかる。

mixi の検索結果のうち 日本語のページ 約 18,500,000 件



こっちは最近話題のmixi。SNSではぶっちぎりの検索結果。


gree の検索結果のうち 日本語のページ 約 1,990,000 件



一方、greeは少ない。少なすぎる。もっと頑張んないと。



メディア系のサイトもちょっと調べたけど

朝日新聞 の検索結果のうち 日本語のページ 約 14,000,000 件

読売新聞 の検索結果のうち 日本語のページ 約 13,000,000 件

毎日新聞 の検索結果のうち 日本語のページ 約 32,900,000 件

日本経済新聞 の検索結果のうち 日本語のページ 約 32,900,000 件

CNET の検索結果のうち 日本語のページ 約 10,500,000 件



こんな感じ。

全国紙では、朝日と読売がネットでは死亡状態というか、少なすぎる。CNETとかわらないんじゃねぇ・・・・一方、毎日と日経が多い。毎日はMSNとの提携してるのが効いたのかもしんない。

http://www.alexa.com/

を見てみたけど、毎日と日経が読売や朝日より多い。


なんというか、サイトの来訪者が多ければ多いほど、そのサイトをブログや掲示板なんかで宣伝してもらえる可能性が高まり、リーチが広がっていくのがネットの世界で、そういう意味じゃ、ネットワーク外部性が結局働いてしまうのがネット世界なのかもしれんねというお話。


双方向の情報発信時代になり、ネット内では自社サービスへのインカミングリンクや言及数をユーザー自身に増やしてもらい、宣伝してもらうかっていうのも重要なネット事業の戦略の一つなのかもしんない。


ま、適当な調査なので、参考までに。




posted by pal at 12:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
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