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2006年06月01日

少女漫画のヒロインのトレンド

トーストをくわえながら「ちこくちこく」という主人公は“実在”するのか


んーー。
はてB経由で知った記事なのですが。



まぁ、お約束といわれる、トーストくわえながら「ちこくちこく」とか言いながら、登校しつつ、運命の男と、偶然、道端でぶつかってしまうヒロインを、実際の少女漫画では見かけたことはありません。僕も。


エヴァで、一度ネタとしてやった奴はありますが。


ただ、少女漫画というのは、「猿マン」がネタにするより、遥かにカオスでギャグ漫画を越えるネタ度を誇る作品も多いのですよ。

というか、電波ゆんゆんで死にそうになるのも少なくないです。


主人公が強くなるためであれば、物理法則ですら捻じ曲がるジャンプ漫画の世界と双璧をなす存在ですからね。




一つ、例をだしましょう。


いきなり冒頭にこんな詩が書いてあったとします。


堕天使の呪縛


壊したいほど
愛しているのに
この腕は君をやさしく
包んでしまう


奪いたいほど
求めているのに
この胸に君をいつまでも
閉じ込めたまま

君の全てに
俺が狂いだす前に
君を繋ぐ鎖になる
俺はもう醜悪な堕天使


望むものは何もない
君さえそばにいれば
求めるものはただ一つ
君の思い その全て



まぁ、なんといいますか、矛盾点がありまくる作詞っぷりかもしれませんが、少女漫画ですから、別にいいんです。「望むものは何もない」の後に「君さえそばにいれば」が入っているのはおかしいとか突っ込んじゃいけません。


これはヒロインの書いた詩です。これをオーディションに投稿しようとしているのです。物語の冒頭でヒロインはこれを友達に見せているわけです。

その友達は

「これが大賞なら賞金50万!」

「さっすが国語だけがとりえの愛音!」


と主人公を褒めます。実際に、こんな詩をうちの知り合いの女の子にみせたら

「アホすぎてトイレットペーパーにすらならない資源の無駄遣い」
とか
「母親の子宮に戻って言語教育からやりなおせ」
とか

言われそうですが、少女漫画の世界ですから、いいのです。





で、その後、ヒロインは、街中をその詩をいれた封筒もって歩いているんですよ。カバンもってるのに、何故か、封筒を外にだしてもっているのです。封筒の中身は、上記の「もし読まれたら菩提樹の下で入滅モノ」の詩なわけですがね。


で、突然、男にぶつかられて、封筒落して、中から詩の紙が外にこぼれてしまい、しかも風でも吹いたのか、それが道路の真ん中に行ってしまうわけです。


惚れ惚れするようなドジッ子ぶりでしょ?まさに少女漫画のヒロインって感じです。


その後、突然、フェラーリが突っ込んできます。

フェラーリに引かれかけるヒロイン。
そして、フェラーリから出てきた美少年が発した第一声は


「俺はまだ人殺しにはなりたくないぜ」



僕がヒロインだったら、その場で頭蓋骨の形が変わるまで殴るところですが、これは少女漫画です。「カッコいいは正義」なので、数秒前に殺されかけたにも関わらず、ヒロインは、美少年にときめきます。


その後、主人公は

「どうした?」

といった後、ヒロインの体をまさぐります。コイツ、一体何を考えているだ?とか言ってはいけません。少女漫画ですから。

美少年は

「痛かったら言え」

といいつつ、ヒロインのスカートの下にまで手をいれます。鉄道警備隊でもいたら、その場で痴漢で現行犯逮捕ですが、残念ながら、これは少女漫画です。ギャグ漫画ですらありません。極めつけは


「それとも・・・感じた?」


です。美形というだけで、痴漢すら許されるのです。だって少女漫画だから。少女の思考はライオンより凶暴なのです。


その後、美少年は

「おもしろい女だな」
「かわいいぜ・・・・お前」


と言い、ヒロインに楽屋パスを渡して去っていきます。一番面白いのはお前だといいたいところでしょうが、これは少女漫画です。これが正しい展開なのです。こんな奴は珍しくもないのです。


その後、彼は、フェラーリを運転して去るのですが、彼は17歳という設定です。美形には痴漢ライセンスとドライバーライセンスが、国から与えられるのです。差別はよくないとか言ってはいけません。それが少女漫画なのです。


スネ毛、ブサ、胸毛は存在すら許されない世界。


それが少女漫画なのです。少女漫画は、決して腐女子に権力を渡してはならないという生きる教科書です。



ちなみに一話のラストのセリフは美少年による


「書けるような体にしてやる」

で終ります。


皆さん、こんな漫画がもしあったとしたらどう思われますかね?売れると思います?今時、こんな話を編集者にみせたら、二度と出版社に出入り禁止の身にされそうとか思われるとおもう方もおられるかもしれませんが、上記の話、全部、実際に書かれ、そして大ヒットし、アニメにまでなった漫画の第壱話です。




快感・フレーズ 1 新装版 (1)
新條 まゆ
小学館 (2006/02/24)





史上最恐の少女漫画として愛されつづける「快感フレーズ」。


時間に暇のあるかたは是非どうぞ。


地面につっぷすか、一度も笑うことなしに全巻通読できたら、貴方は神か基地外か、あるいは少女漫画中毒です。

いずれにしても、危険で、世間で生活していけるかどうかの瀬戸際にあると思われますので、一度、滝にでも打たれてきたほうがいいと思います。


とはいえ、少女漫画ですから、それが正解なのですが。


『トーストをくわえながら「ちこくちこく」という主人公は“実在”するのか』という最初の問いに戻りますが、残念ですが、それは少女漫画の世界では、それはすでに「時代遅れ」かつ「インパクトが少なすぎ」かつ「普通すぎて漫画にならない」ものであるというのが僕の結論です。


今時の大ヒットする少女漫画の主人公とは、「電波満載の詩を書いて友達にみせる蛮勇を所持」し、「自分を殺したかけた相手にときめき」、「自分を痴漢した相手」に恋をする系統だと思われます。



新條まゆ先生がそう証明しました。


「美形にだったらレイプされもいい」


これが少女漫画の正義のようです。少女漫画は


『トーストをくわえて「ちこくちこく」といいながら家を飛び出して、最初にぶつかった男と恋におちる』

を30年前に通り越し、現在は

「見られたら、拳銃自殺ものの自作の詩を書きながら、道端でフェラーリにひかれかけ、フェラーリにのっていた痴漢兼レイプ魔と恋に落ちる」


に進化しました。


あと30年くらいたったら、斬新な少女漫画とは

「ヒロインは家でソースコードを書きながら、道端で空から降ってきた宇宙船に衝突されかけ、宇宙船にのっていたNASAのパイロットにレイプされてから恋に落ちる」


くらいになるのかもしれませんね。




posted by pal at 19:52 | Comment(2) | TrackBack(1) | 漫画 このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
この記事へのコメント
予算委員会か何かで、この少女漫画のストーリーのあらすじを述べて、さらに「実際にベストセラーになっている」事を説明すれば、政治家センセイたちからの何らかの「アクション」があることは間違い無いでしょうな。
Posted by guldeen at 2006年06月01日 23:15
とりあえず主人公を危地に陥れるというセオリーに忠実なのがヒットの要因なのですか?
Posted by スズメ at 2006年06月02日 00:27
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