文化系女子が盛り上がっているので、うちでも尻馬。
crowserpentさんの記事が興味深かったんで。
というか、単純に創作における萌え話になっちゃうと思うが、それはご容赦。
「文化系女子」というカテゴリーについては、crowserpentさんの記事の中にある、SnowSwallowさんの記事の定義をうちのブログでも扱わせてもらうけども
男性が文化系女子に憧れを抱くのは、彼女たちが恋愛に関して無気力・無感情なカラーにあるからだと思う。裏を返せば、彼女たちの個性は強いけど「純情そう」というイメージは、時に美徳となる。恋愛観や美意識に関しては全くの未完成で、未発達で、無垢で未熟な青い果実。
その傷付きやすい木の実を手の平で撫でながら「真っ赤に熟んだ果実になるまで、僕が優しく丁寧に育ててあげるよ」的イメージの上に、文化系女子という価値があった。
これは、処女崇拝とも結びつくんだけど、創作という分野では、人気のある女性キャラで「ガードが固くて(あるいは性欲が薄くて)膜つきの女」というのは、ある種のアーキタイプとして、色んな作品で再生産を続けれられている。
で、なんでこのタイプが人気あるかというと、そこは男性心理の問題になるんだが、「男は子供を産めない」という問題に起因する事がしばしば指摘される。
つまりだけど、女性は子供を産む際に、それを自分の子供だと確信できるが、男性は、それができない。
既婚の女性が不倫してできた子供を夫に対して「貴方の子供よ」といって押し付けることはDNA鑑定がなかった昔であれば、そんなに難しいことでもなかった。
いわゆる「カッコウの雛」の話で、実は今でもそんなに珍しい話でもないようだ。
実際に、全世界でも地域差はあるが、4%〜15%の子供は、「カッコウの雛」の可能性があると指摘されている。
ドイツだと10%くらいだそうな、このニュースだとね。
で、男としては、正直身の毛のよだつ数値で、本気で怖い。
男だったら、このニュース読んで怖くなると思う。
以前、コラムで、夫婦喧嘩の耐えない夫婦において起こった事件を紹介した。話を要約すると妻が夫にたいして、『あんたって馬鹿ね。この子がアンタの子供だって気付きもしないんだから』と言い放ち、それに逆上した夫が妻をライフルで撃ち殺したって話。
とにかくだけど、子供を産めず、子供が自分の子供かどうか確信できない男にとって、「女性が確実に自分の子供を産んでくれるかどうか」は大問題なんである。
そのため、貞操観念というか、「身持ちの硬い女性」というのは、どこの国でもそれなりに人気がある。又、処女の人気も、これで大体説明できる。膜があるという事は、それ以前に他の男に精子を注ぎ込まれていない事の証明なんだから、処女とセックスして生まれてきた子供は、自分の子供であることを確信できる(必ずしもそうではないが)
処女人気というのは、どこの国でもあるわけじゃないが、浮気はどこの国でも高い確率で離婚に結びつくことを考えると、男性がいかに、カッコウの雛を育てさせられることを嫌うかは、自明であると思う。
実際、自分としても、カッコウの雛を育てさせられていたなんて状況に追い込まれたら、まず最初にするのは離婚届を出す事だろうと思う。子供に罪はないが、結婚生活続けるのは絶対無理。そのくらい、これには我慢できない。
で、創作の話になるんだけど、男性側がこういった心理をもっているが故に処女や、純潔(一昔前の清純派アイドルとか)、あるいは身持ちの固い女性(ツンデレとか)が人気でるのはフツーで、だから、創作側は、こういったキャラを延々と再生産しているわけなんだけど。
文化系女子=膜つき女萌えという観点のエントリを、はてBで見かけたが、これは別に、文化系女子にだけ特異な点でもなんでもなく、創作の中では、ヒロインに求められる要素の一つにすぎない。また、膜つきである必要は必ずしもない。
結局だが、創作の分野でキャラを作る場合、「好きな男以外とはやりません」あるいは「性欲が薄いので、浮気に走ったりしなそう」という要素があればいい。
そして、これは、男性の根源心理に訴える要素だから、多くの場合、ヒロインからは外せないのだ。これを外してしまうと、大抵人気のでないキャラを作ってしまうことになる。
「淫売」だとか「公衆便所」だとか女性を罵る言葉は、男性の上記のような恐怖心理を反映したものであり、男性にとって、カッコウの雛をおしつけかねない女というのは、言語道断の存在なんである。
そして、その対極として、純潔は賞賛される要素、萌えとなる。
確実に自分の子供を産んでくれる奇跡の女神として。
文化系女子というカテゴリーはざっと見た感じ、男性にそれぞれ訴える要素があるが、今回のエントリは、膜に絞って話をしてみました。
他の要素についても、やる気があったら、説明をつけてみるかもしれません。
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