メディアブリーフィングスピーチ抜粋 岩田社長コメント
やっとすべてを発表できた――SCE久夛良木健氏プレスイベント直後インタビュー
社長というのにも色々いるわけで、別に社長の人格がハードやソフトに影響を与えるわけでもないんですが、正直な話、岩田社長と久夛良木社長との間には、ものすごい断絶があるように思えます。
ハードのほうも、初心者に優しく、ゲームから離れてしまった人を呼び戻し、再びゲーム人口の増加を狙う任天堂。Wiiって名前はダサいと英語圏で言われてますが、うわさでは、ハードの値段は3万円以下に抑えるつもりだとか。
一方で、スーパーコンピューター並のCPUと銘打ったcellを搭載し、HDDを標準搭載し、6万円〜7万円という家庭用ゲーム機どころか、もう並のパソコンではおいつけないくらいの性能と高性能パソコンとしては安い価格で発売しようとしているソニー。
社長の人格は別として、任天堂は、ゲームから離れてしまったユーザーとゲームをしたことがないユーザーを積極的にとりこむことによって、ハードの売り上げを伸ばす戦略ですね。低価格、新しいインターフェース。シンプルなゲームデザイン。
ソニーは、PS3を総合エンターテイメントコンピューターと位置づけることによって、ハードの売り上げを伸ばす戦略といってよいでしょう。そのためのハイクォリティな画像、高価格、高品質。ゲーム機を越えて、家庭用エンターテイメントネットワークコンピューターとしての橋頭堡を築こうとしているわけです。
社長のみているビジョンは180度違うわけです。
ゲーム機でありつづけることを選択し、新しいインターフェース、シンプルで低価格なハードでゲーム市場の拡大を目指す任天堂。
ゲーム市場に見切りをつけ、エンターテイメントコンピューターとして生きていくことを選択したソニー。
どうなるか見ものですね。