こないだのこの記事で、広告形態の漫画について、述べたんですけど、ちと追記的にですが、広告形態の漫画を運営するのにどのくらいの費用とPVが必要かについて雑考。
まず、最初にですが、日本の書籍雑誌の推定販売金額って2兆円億円前後のはずです。うろ覚えですが、間違ってたらご指摘ください。
そのうち、漫画関連の市場規模というと、去年は売り上げ2200億円程度のはずで、漫画出版関連の市場規模って、そんなにでかいというほどでもないんです。
英語ですが、こちらのレポートが参考になります。↓
http://www.jetro.go.jp/en/market/trend/industrial/pdf/jem0507-2e.pdf
人気はありますが、漫画市場のみの売り上げは意外と小さいんですよ。danさんが、全世界の広告市場規模とパチンコを比較しておられましたが、漫画市場なんて日本人がパチンコでする金と比較すりゃ、それの1パーセントほどしかないちっぽけな市場なんです。無論、裾野の含めれば、もっとでかくなりますが。裾野産業は、デジタル化できないものを売って儲けている産業ですんで、それはネット時代になっても、影響は少ないでしょう。
で、漫画市場ってのを存続させるために、利己主義全開で言わせてもらえれば、世界の広告市場30兆円の中から、400億円ほど日本の漫画家と編集者に回してもらえれば、製作サイドとしては十分成り立つんです。
漫画雑誌・コミックの売り上げが2500億円として、現実的に漫画家や編集者の懐に入っているのは、そのうち12〜3ーセント程度前後でしょう。印税+雑費含めて。つまり、400億円程度を全世界の広告市場からかき集めてくれば、漫画家や編集者は、なんとか飯が食っていけるし、データベースとかも維持できると思うんです。
youtubeと同額のコストがデータベースにかかるとしても、月間1億2000万。年間で15億程度。400億程度の広告費を得れれば、十分維持可能だと思うんですよ。
全世界の広告市場規模を30兆円として、そのうち0.015パーセントほど漫画業界に回してもらえれば、なんとかなると思うわけです。そんなに難しい数字ではないと思うんですよね、これ。無論、漫画に限っての話ですし、全世界同時に公開すればの話ですが。
無料で提供すれば、読者層自体は広がるわけですから、二次市場の規模も広がります。いわゆるガンダムビジネスなんて、赤字でもいいからガンダムアニメ作って、ガンダムのオモチャや関連商品で儲けるって感じでここ20年くらいやってこれているわけですが、それと同じように、ネットでは広告で、リアルでは二次商品でって流れでも、十分なんとかなると思うんですよ。また、二次収入のほうがでかくなる人も当然でると思います。
今、自分でもブログでアドセンスやアマゾンのアフィをやっているわけですが、グーグルアドセンスだけでも、一日300円くらいは稼げてます。一日のPVは1500程度。昨日は、ニュースサイトからリンクしてもらったので、2000PVちょいでした。アドセンスからの収入は7ドルちょっと。
僕が、ネットで作品を公開して、それだけで食っていくのに必要なPVは、うちのブログを参考にするならが、5万PVくらいです。それだけあれば、アドセンスとアマゾンアフィで月30万くらいにはなる可能性があるかなぁと思っています。無論、漫画のページに広告を載せてどれだけ効果があるかは未知数なんですけど。
だから、近く、webコミックを公開して、それでの数字を自分で検証してみようと思っています。タダで公開するなら、こちらとしても気楽にできますし、アドセンス+アマゾンアフィ+はてBポイントでの協賛という形で、ちょっとやってみようかと思っています。
英語版の用意して、アメリカのブロードバンドユーザー1億人って市場も狙いにいれれば、絶対に不可能って数字でもないと思うんですよね。5万PV。向こうでもwebコミックは需要がありますし、日本でもwebコミックサイトで人気のあるサイトは結構ありますから。
日米のブロードバンドユーザーで、ほんのちょっとした割合を獲得できれば、まぁ、なんとかなると思うんですよ。もっとも人気でなかったらそれまでですが。
5万ユニークユーザーと考えると頭が痛いですが、日米1億3000万のブローバンドユーザーの中から、0.0004くらいのシェアをとれれば何とかなると思えば、ある意味気が楽ですし。まぁ、気持ちの持ちようくらいで。
やってみる価値はありますし、広告形態でやるぶん、気楽に描けるし、(お金を頂いてしまうとすげえプレッシャーがかかるんで)趣味とわりきって、のんびり製作・更新しながら数字の検証でもやってみようと思っております。