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2006年04月23日

参加型情報発信とこれから

例外処理=プロとアマの違い


これからはオープンソースからオープンサービスの時代へ〜サン



とても重要なことが書いてある記事だと思ったので、うちのブログで紹介させて頂きます。上記の二つの記事には、とても大事なことが書いてあると思う。

少なくとも、今まで、情報発信に関わってきた人達には。




実は、この「例外処理」こそが、プロとアマの違いなのだ。極論してしまえば、もうそれしかない、残っていない。

オープンソースプロジェクトで開発された成果物に対して、もはやオープンソースだからといって品質が低いという声はほぼ声を潜めた。それどころかプロ中のプロがそれを材料にしてプロによるサイト、プロによるサービスをどんどん立ち上げている。

我々は、やっと理解したのである。オープンソースが提供しないもの、それが例外処理であることを。そしてそのオープンソースがなしていないものを実装することこそが、プロとして振る舞うことなのだということを。

404 Blog Not Foundより




同氏は「オープンソースだから開発が早いというのは幻想だ」と指摘する。ソフトウェア開発では、開発→テスト→リリース→デバッグ→開発……というサイクルを繰り返した後でリリースされ、その後ユーザーがPCにインストールしてバグを発見し……という過程を経る。一方、インターネット上で提供されているサービスでは、開発→テストの後、すぐ実サービスと同じ環境下で実行およびテストができ、さらにサービス提供時にはサーバ上で公開すればよいので、かなりの工程が短縮される。

これからはオープンソースからオープンサービスの時代へ〜サン より




引用から入りましたが、オープンソースの質が低いという事は、言えない段階まで来ているようです。パパドポラス氏のいうように、オープンソースだから開発が早いという事はできないようですが、少なくとも、コストは低い。




オープンソースについては、ある種、参加型ジャーナリズムとも似ていてると思います。いわゆる群集の叡智とも呼ぶべきものの一つなんではないかと思います。


これからの時代、今まで、情報発信でプロと呼ばれた人達は、これと付き合っていかざるを得ません。


メディア・パブ


僕もよく見に行くメディアパブさんですが、最近、特にアメリカの新聞社・出版社のリストラだったり、収益減のニュースを目にします。


アメリカというと、ブログが生まれた地であり、そして、その脅威をもろに新聞・出版がかぶっている地でもあります。そして、この波は、日本のメディアにも遅かれ早かれやってくるものだと思っています。



時代が変わってしまったとしかいえないのですが、参加型の情報発信、群集の叡智とも呼ばれるものは、コストが恐ろしく低く、開発スピードが速く、また品質も一定のものが出来ます。


それは、オープンソースやwikipediaが証明してしまった事であり、この形は、今後の情報発信において、一つの主流な形になると思っています。


僕が、最近、エンタメ産業の先行きに、あまり未来を感じていないのも、このせいで、参加型エンタメという存在が、日本でも認知されはじめているからです。


多分、この先、もっと色んな形であらわれるでしょうが、ブログや、2ちゃんねるみたいなのは、そういう存在の先駆だと思っています。


ネットでは、2ちゃんねるのまとめ系ブログが人気がありますが、僕から見ても、あれは物凄く面白い。そして、更新速度が速く、コストも全然かかっていない。


あのスピードで、あんな面白いものを毎日作られたら、既存のエンタメだと、そのスピードにはついていけません。『プロが作った作品より、ブログや2ちゃん、SNS読んでたほうが面白くない?こんだけネットに安くて面白いものが沢山あるなら、割高なプロの作品なんて買う必要なくない?』なんて、みんなが思い始めるのは時間の問題じゃないかと思うわけです。というか、すでにそう思い始めている人が現実にいる。少なくとも、僕は、最近、そう思い始めている。


多分、あと数年もすれば、そういう人がかなりの数、出てくるとも思います。


ただ、プロと呼ばれる人は、何らかの形で又、生み出されると思います。姿は変わると思いますが、そういうものです。歴史は繰り返すものですから。


多分、それは、danさんがいうように、参加型の情報発信であったり、オープンソースが提供できないものを提供できる人達に冠せられる事になっていくのだと思います。


それができる人達が、次世代を担う人なんでしょう。


オープンソースや参加型で作れてしまうコンテンツは、これから、コモディティ化を免れ得ないと思います。問題は、コモディティ化が進んだ後で、どの部分に何が不足するかということでしょう。そして、それにソリューションを与えることができるスキルが、これからの時代に必要なものなんだと思ったわけです。


posted by pal at 20:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
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