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2006年04月20日

分散か集中か

疎結合の時代



弾さんとこのエントリ読んで思ったことなど。実は、佐々木さんの「グーグル Google」にGREEの田中さんのインタビューが載っていて、その内容と、danさんのエントリは、内容の部分でシンクロしている。


どちらも、「中央集権から分散へ」という時代の流れを捉えていて、僕個人も、今は、こちらがトレンドだと考えている。GREEという会社は、メディアが中央集権から、自立分散・協調型のモデルへと移り変わってきている時をとらえ、そのモデルの基盤を提供していきたいと考えているみたいだが、弾さんもそういうトレンドを捉えてのエントリなんだと思われる。


それがいいものかわるいものかは、あと10年くらいしないとわからない。

ネットでは企業側の設備投資が済み、またインフラも安くなった。サーバー代や接続費は、下がっていっている。


また、生産手段として、ネットという存在が人間に与えられた結果、その恩恵にあずかれるプレーヤーが増えてきている。マスだけでなく、ニッチプレーヤーも、その恩恵にあずかれるようになってきた。


この流れが継続するかどうかには、色々と議論があるところだが、個人的には、弾さんや田中さんと一緒で、この先は、中央集権から自立分散・協調型のメディアシステムへと転換されるだろうと考えている。


それがいいものか悪いものかは何度もいうが、わからない。

一時的に、既存プレーヤーの破壊を伴なうだろうし、産業自体の中で、下手をすれば、失業や倒産も生まれるだろう。


これは、ITが製造業からサービス業へと転換しつつあるという一つの流れなのかもしれない。


アメリカでは国内雇用が製造業からサービス業へと転換が行われたとき、当たり前だが、失業者が生まれた。一方で、それをサービス業が吸収した。その間に、色々と軋轢や混乱もあったが、とりあえず、そういうところに落ち着いていった。無論、一時的にだが、失業や賃金カット、あるいは、サービス業への転職によって、低賃金で働くことを余儀なくされたケースもあった。


ITでは、ソフトやハードを売るという時代が終わり、ネット発のサービスが主体となりつつある。


多分、アメリカ経済であったような、製造業からサービス業への雇用の流れに伴なっておこった出来事が、これから起こるんじゃないかと思っている。


いい方向に向かって欲しいとは思うが、痛みは避けれないかも。


posted by pal at 22:59 | Comment(3) | TrackBack(2) | コラム このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
この記事へのコメント
IT業界の定義では、サーバ上で色々ソフトが動いててPCは単なる端末として使われているのは“集中”。CPUを私有して好きなだけ使えるのが“分散”。となります。
Posted by おぞん at 2006年04月21日 00:07
>>おぞんさん
指摘ありがとうございます。
全然知りませんでした。
Posted by pal@管理人 at 2006年04月21日 22:05
「小泉首相の構造改革の一つの意味に、資源の分配を効率化するというのものがある。景気が上向いていると、効率化によって、遊んでいた人的資源をスリムにしても、削られた人材の受け皿ができやすいが、景気が下向いていると受け皿ができにくい」
という様なことが教授が言っていました。
さらに、
「日本の石炭業界が壊滅したときは、今と違っていたため、分配の効率化がうまくいった。でも、そこから習うべきことはある」とも。
なにやら、こんなことを思い出して書き込ませてもらったのですが、予測できる状況なら対応も可能かもしれませんね。
Posted by 通りすがりの学生 at 2006年04月22日 00:55
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Tracked: 2006-04-20 23:44

今は密結合が求められる時代
Excerpt: うむ、疎結合の時代集中より分散とネット界の論客数人がおっしゃっているようである、
Weblog: 時事を考える
Tracked: 2006-04-22 02:21