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2006年03月30日

グーグルの530万株の新株を発行

グーグル、530万株の新株を発行へ--SECへの提出文書で明らかに

謎の新株発行。

今日は、isologueさんのストックオプションの話に
便乗しようかと思ってたけど、こっちを先に。

この記事はR30さんのブクマ経由で知ったんだけど
理由を無理やりつけると、こうかなーと思う。

EU Warns MS Over Vista

こっちは、池田信夫さんのブログ記事なんだけど、

Windows Vistaは仕様で

* IEに検索エンジン機能をもたせる
* DRM機能を組み込む
* アンチウイルス・ソフトウェアを組み込む

が組み込まれているらしい。
これが、IEに組み込まれると、グーグルとしては困るだろう。
ウィンドウズのプラットフォームを活かして、検索エンジン市場を
制覇しようというアレだ。


元々、マイクロソフトは、ソフトの売上で潤っているから
検索エンジン憑きIEで自社検索エンジンへとトラフィックを
流れ込ませた上で、広告料金を一気に下げ、広告掲載の際に
ブロガ―やらに支払うお金をグーグルアドセンスより上げても
問題はない。

一方で、グーグルは、検索連動広告しか収益の柱をもっていないから
これをやられると凄く痛い。

実際、MSは、そういう戦略で、過去に競合を何度も潰してきている。


で、MSがそういう戦略を取ってくるとしたら、
そこで、グーグルが取るべき手は二つ。



まず一つ目は、MSと同じ戦略。

つまり、自社でOS出してタダでばら蒔いちゃう。
何度か噂になったグーグルOSね。
あとはオンラインで使えるワードとかかもそう。
こっちは、検索で唸るほど金が入ってくるわけだから
そこを柱に、ソフト分野でMSに価格競争を挑む戦略。
逆にMSの収益の柱をぶっ潰すって作戦。
こっちは検索で稼げるから、ソフトでは赤字でもいい。
逆に、MSはソフトが赤字になると、収益の柱が無くなって
苦しくなる。


で、もうひとつが、バーニングブリッジ戦略で、
「もう後はない。戦って勝つか死ぬかだ」
と何らかの形で敵と味方に知らせる戦略。

背水の陣でもいいし、橋を焼き落すでもいい。

この戦略の狙いは、敵に対しては

「俺たちは絶対に降伏しない。喧嘩するなら高くつくぞ」

信じさせることができればいい。

一方で、味方には、

「ここまでしたからには、もう後はない。勝つか死ぬかだ」

と無言のメッセージを送る。そして、士気を鼓舞する。


この戦略は、相手に
「自分は退路を断った。戦うなら死ぬまでやってやる」
と判断させて、相手に
「やるなら、こっちも痛手を覚悟せざるを得ない」
と信じさせる事によって相手から協調を引き出すのが最大の狙い。



そのため、相手にメッセージを信じさせるために、
こっちの覚悟をしめす必要があります。

そのためのバーニングブリッジであり、多分、今回の
馬鹿げた額のエクイティファイナンスなんじゃないかと思うわけです。

グーグル側は

「こっちにはこんだけ軍資金がある。やるなら、徹底的にやってやるぞ
ビルゲイツ。」

という無言のメッセージを送っているんじゃないかと。


そんな気がしたんで、ちょっと書いてみました。


posted by pal at 19:44 | Comment(0) | TrackBack(2) | コラム このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
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