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2006年03月10日

そろそろ違うビジネスモデルが必要だと思うんだけどね

ちとはてBで話題になっているページがあって。

裏音楽♀

はてなブックマーク > 裏音楽♀

で、koda kumiの

Koda Kumi - Cutie Honey

を見聞きしてるんだけどね。


はてBのコメントのほうで、こういう事をしている人を非難している人もいるんだが
自分的に、現在の書籍・CDのビジネスモデル、つまり、紙やディスクに
情報を書き込むことで、販売するビジネスモデルには
限界を感じているので、非難する気はあんまりない。


つうか、もう非効率の塊なんだよね。
情報発信コストが低くなり続けている状況でネットで全ての書籍の中身が
検索できななかったり、CDが聞けなかったりするのって。

非効率に寄生して、そこを根城にするのが、産業の基本なんだけから
それはいいとしても、その非効率を改善する「何か」を持つことで
札束を印刷するのが産業なんだけども、その「何か」の価値が低くなってしまうと
状況が変わる。

書籍販売やCDは、ネットのせいで、その流通事態に大穴が開いた。

今までは、情報を大多数の人に流すには、紙にするか、電波にするか
CDに焼くのが主流で、それを各流通網にのせて、販売店で売るのが
ビジネスの流れだった。


ところが、情報のように、コンテンツを全てデジタル化できる生産品は
現実世界におけるモノにする必要がなくなった。

代わりに、デジタル化した上で、検索や、掲示板郡、メール、ブログ、SNSを使って
大量のリンクを生み出すことで、より沢山の人にリーチできるインフラが整いつつある。
しかも、やり方によっては極めて低コストで。

こうなると、かつてのビジネスモデルは、使いずらい。
流通の不便さや、情報を紙にしたり、CDにしたりする手間を
資本を使って、肩代わりすることで、札束を印刷してきたのが
メディアだったり、レコード会社だったりしたんだけども、
そうしたインフラが、相対的に価値を失っていっている。


札束を印刷してくれる権利を与えてくれるものは、往々にして
人々の不便さのある場所を解決するソリューション手段なので
これを、ソリューションビジネスモデルと呼んだりするが、
不便さが、別の場所に移ってしまうと、ソリューションビジネスモデルは
その根幹が揺るぐ。


で、その根幹が揺るいでしまったのが、新聞だったり、出版社だったり
レコード会社だったりするわけで、まぁ、昨今、悲惨な状況にあえいでいるわけですが。


今までのビジネスモデルでいうと、レコード会社は、CD販売は、非常においしいビジネスだった。とにかく、レコードからカセット、CDときて、どんどん原価は下がっているんだけど
その間、ばかげた話だけど、再販制度に守られたおかげもあって、CDの値段事態は下がらなかった。

おかげで、札束をじゃんじゃん印刷できた。

書籍も同じで、再販制度ができて随分たつけど、その間に、印刷技術事態は
オフセット印刷というイノベーションがあって、随分状況がかわった。
でも、本の値段は下がるどころが、上がり続けている。
このデフレの世の中にである。再販制度恐るべしというかなんというか。


ただ、ネットによって、タダ同然で音楽や情報を流せる時代に
旧来と同じやり方を生き延びさせようとしても、多分ダメで。

今まで、タダに勝てたビジネスモデルはないわけだし、
ほとんど絶望的な戦いだ。


じゃあ、どうすればいいかって話になるんだけど、
個人的に考えているのが、ピラミッド型ビジネスモデルで
顧客を大まかに4〜5つのセグメントに分けた上で
ローエンドとハイエンドで、顧客から取る料金のやり方を変える方法になる。


今までは、書籍にしろ、新聞にしろ、CDにしろ、一律本一冊1000円とか
CD1000円とかだったんだけど、これはもう無理として、これからは
大まかにいって

ローエンドセグメント→ネットではタダにして広告形態に切り替える。

ハイエンドセグメント→コンテンツはタダだが、そこにサービスなどを含めてプレミアムをつけ           たコピーされにくいプロダクトを販売する。

くらいでやっていくしかないんじゃないかと思う。


例えば、だけど、バンダイのおもちゃ販売ビジネスってのは、アニメをタダで地上波で
ばら撒いて(広告収入はあるけどね)、その後、プラモデルとかおもちゃで利益を上げているわけで。

アニメを有料にするのもいいけど、基本的に、情報・知財コンテンツというのは、
一回売ったらそこで終りだ。有料販売アニメも、一回売ったらそこで終わってしまう。

ところが、プラモやオモチャはカスタマイズが効くし、色んな媒体で展開できる。
しかも、元はただの紙とかプラスチック。それにガンダムって名前つけるだけで
何十倍もの値段でうれる。しかも、消費者は、何回もそれを買ってくれたりする。

ここが大事で、プレミアムのついた商品を何度も買ってくれる状態まで
もっていけるかどうかが、この札束印刷機が成功できるかどうかのキーになる。


やり方次第で、ローエンドではタダで情報をばら撒きつつ
ハイエンドマーケットで、「何回も販売できて、しかも消費者が買ってくれるモノ」を
売るビジネスモデルはあったわけで、そういう方向にもっていく時代なのかもなと思っている。

書籍販売にしろ、もう紙で情報読む時間より、電波やネットで消費している時間が
多くなってしまった今、もう紙にして情報をうる商売は限界だ。

だから、もう転換するべきだと思っているんだけど、


404 Blog Not Found:What do those who can't do?


激しく↑な状況なので、



Those who don't, blog.


posted by pal at 00:42 | Comment(2) | TrackBack(1) | コラム このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
この記事へのコメント
ニフテーが死んでいるのでコッチに書くけど、取り敢えず既存のメディア、レコード会社が有料でも無料でも構わんから、ネットで大々的にコンテンツを紹介しないと駄目なんじゃないの
YOUTUBEを海賊版だと批難する暇があったら自分たちでやって欲しいワ、取り締まりはそれからじゃよ
セルビデオが1万5千円で売れずレンタルが流行ったけど、3000円のセルビデオDVDが出てきてからは、下流階級^^は別にして、借りる人より買う人の方が多いんじゃないか
Posted by マルセル at 2006年03月10日 14:04
《追記》
どういうビジネスモデルが受け入れられるのか、試行錯誤がいると思うけどサ...
Posted by マルセル at 2006年03月10日 14:07
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