fellowsさんの話が終わったら、うちでもネタにさせてもらおうかと
思っている。
fellowsさんのトコの話↓
第一夜 http://fragments.g.hatena.ne.jp/./fellows/20060222/1140536840
第二夜 http://fragments.g.hatena.ne.jp/./fellows/20060223/1140627955
第三夜 http://fragments.g.hatena.ne.jp/./fellows/20060225/1140799830
第四夜 http://fragments.g.hatena.ne.jp/fellows/20060227/1140980223
で、うちのところの話は、上記の話が終わってからの話という感じで。
「怪談第二部・一条屋忌憚」
〜倒錯経済新聞2004/1〜2006/03連載「一条屋のセックスさん」より〜
あらすじ
時代物だか現代だかなんだかわからない中二臭い世界観の元、有能なセックスカウンセラーとして東京ブログ界隈にその名を轟かせていたあや乃は、いつしか「一条屋のセックスさん」として人々から慕われるようになったという……
しかし、あや乃には、ある過去があった。誰にもいうことのできない隠された過去が。
しかも沢山。
登場人物
折檻亭殺乃(せっかんていあやの)。不眠長屋(ふみんながや)で性交相談師(セックスカウンセラー)を営む女将。東京ブロガー界隈にその名を轟かせる存在だが、不眠長屋に居つく以前、何をしていたのかや家族構成、出身地、年齢などは、誰も知らない。影で吸い取り女などと呼ばれることもあるが、何のことを挿して言われているかは不明。
岡引の千痔(おかっぴきのせんじ)。不眠長屋にすむ殺乃を慕う若い岡引。
事情通の友蔵(じじょうつうのともぞう)。東京ブロガー界隈の事情にやたらとくわしい虚無僧。
猫蛙(ねこがえる)。EDをわづらう東京ブロガー。殺乃の世話になっている。が、彼にはもう一つの顔が・・・・・・
符術師の蹴流(ふじゅつしのけりる)。西国では名の知られた符術師。
海豚(いるか)。「ぷきっ」となく物の怪(もののけ)。
「怪談第二部・一条屋忌憚」
プロローグ
野風茶屋(やふうぢゃや)にて。
なにぃ!?符術師の蹴流(ふじゅつしのけりる)にあったじゃとぅっ!?
どうしたんだい、友蔵のじいさん、血相を変えて。
らしくもねぇ。
馬鹿モン!
いいか?心してわしの質問に答えろっ!
お前、もう一人の方も見たのか!?
はぁ?
もう一人?
何のこといってんだい、友蔵のじいさん。
まったく、お前は、本当に何もしらんのか?
近頃の若いモンときたら、性欲ばかりもてあまして勉強もせん・・・
ぶつぶつ・・・・
友蔵のじいさん、一体、何をそんなに焦ってるんだよ?
俺っちにもわかるように解説してくんなっ!
仕方ないのう。お前にもわかるように説明してやる。
符術師の蹴流ってのは、ここより西国で名の知られた
二人組の物の怪退治専門の符術師の片割れじゃ。
へぇ・・・・あの子がねぇ・・・・・
のん気に言っている場合ではないのだ、千痔。
二人組みの符術師といったじゃろう?蹴流(けりる)の方は、まだ良心的だし、話のわかる符術師だ。だが、もう片方の符術師、武羅狗守(ぶらっくす)は人の話は聞かんし、物の怪を殺しては悦に浸るという既知外。その上、その強引にして、やり方を選ばぬ物の怪退治は西国では、賞賛と苦情の雨あられだったと言う話ぢゃ。
なるほど、友蔵じいさんが、気にかけてるのは
その武羅狗守ってえのが、不眠長屋界隈にもいるんじゃないかって
事なわけだな。確かに危なそうだな、その話を聞いていると。
まてまて、千痔。
話はまだ続きがあるのぢゃ。
ワシが聞くところによると、3年前、その蹴流と武羅狗守の二人組みは
ある、とてつもなく凶悪な物の怪を追っていたという話なのぢゃ。
その物の怪は、当時、西国を恐怖のどん底に陥れておった。
雲にのり、黒き雷をまとい、炎を吐いては、家々から幼子をさらっては喰らい、
若い男をたぶらかしては、その精気を残らず吸い取ったそうな。
そいつはこええ。
しかし、さしもの物の怪も、ついに最後の時が来たのじゃ。
それが三年前。
蹴流と武羅狗守の二人の符術師が、この物の怪に戦いを挑み
これを退けることに成功したそうな。
そりゃすげえ!あの娘、すげえ人だったんだな!
まてまて、話はこれでは終わっておらん。
蹴流と武羅狗守は、確かに物の怪を退けた。
だが、退治することは叶わなかったのじゃ。
物の怪は最後に
「我は力をため、再び来る。その時こそ、貴様達を皆殺しにしてくれるわ!」
そういって東の地へと逃げ去ったのぢゃ。そして、蹴流と武羅狗守は、その物の怪が傷を癒し、力を取り戻す前に見つけ出して殺そうと、諸国をさまよっていると聞いておる。
よいか?千痔、蹴流がこの地に現れたということは、東京ブロガー界隈に、西国を恐怖のどん底に陥れた物の怪がいるかもしれないという事ぢゃ。岡引として、気をぬいてはならぬ。心より用心することぢゃ。わかったか?
ガラッ!!
おい、千の字!!
ったく、買い物頼んだら、いつまでも帰ってこないと
思ったら、こんな所で油売ってやがったのか!
ぷきっ!
げっ、姉御!?なんでここがっ!!
ほら、帰るぞ!
こちとら客を待たせてんだ!
ぷきっぷきっ!
痛い痛い!!
姉御っ!!
耳をひっぱらないでくだせえ!!
ああ、耳はダメぇーーーーーー
アーーーーーーーっ!!!!!!
・・・・・・殺乃さん、その肩にのってる生き物は・・・・・?
ああ、こないだからウチに居候してンだ。
可愛いだろ?
(・・・・・まさかね・・・・・・・・)
つづく(嘘です。嘘。面倒なのでしません。)