最近、この手の主張増えてきたナァ・・・
ああ・・・
これは、もうダメかもしれんね、漫画。。
なーんて悲観的になるばかりではいけないので
たまには、何故漫画がつまらなくなったのかについて
不真面目に考察してみたいと思います。
僕が、漫画を読み始めたのは80年代。
そう、ジャンプの最盛期と呼ばれた時代です。
ドラゴンボール、男塾、セイント星矢、筋肉マン、ジョジョ、北斗の拳と
いった、それこそ時代を作った漫画がジャンプ一誌で楽しめた時代です。
それぞれの漫画をここで簡単にレビューしてみますと
■ドラゴンボール
宇宙最強のスーパーサイヤ人が心臓病で死ぬという
ファンタジーとリアルの微妙ぶりを楽しめる漫画。
毒ガス作れば宇宙最強じゃん!!とか突っ込みたくなるが、
それがジャンプ漫画の世界である。突っ込んではいけない。
■魁!男塾
機銃掃射を喰らっても生き延び、
ドスを頭突きでぶち砕き、温度−180℃以下、真空、太陽風
といった素人にはオススメできない環境の宇宙空間をふんどし一丁で遊泳し、
宇宙服一つで大気圏突入可能な生物、江田島平八がでてくる漫画。
特にコメント無し。
あと、どんな酷い傷を負っても「応急処置が間に合った」の一言で
助かってしまう緊急医療が異常に進んだ世界でもある。
是非、日本のレスキューの皆さんには見習っていただきたい。
■筋肉マン
「重い物は軽い物より早く落ちる」という物理学の無視に始まって
宇宙空間を飛び回ってもしなない超人がライフル銃で死にかけてみたり、
45億年前の地球で超人オリンピックが開かれてみたり、
(勿論、当時、大気はありません。)
氷河期にテムズ川があったり、極めつけはこの台詞。
「ベアクローが二本で200万パワー! 通常の倍 高く跳んで400万パワー!! そして三倍の回転を加えれば400×3でバッファローマン を上回る 1 2 0 0 万 パ ワー だ ! !」
小学生だった僕は、この台詞に納得していました。
子供をだまして金を巻き上げる商売をする大人なんて
みんな死ねばいいばいいのにと高校生になってから思ったものです。
あと、キン肉マンネタはここが一番面白いのでオススメ↓
http://home10.highway.ne.jp/dudley/musulesman.htm
■セイント星矢
http://blogpal.seesaa.net/article/12810401.html
こっちのエントリで書いたので、そちらをどうぞ。
とりあえず、ジャンプ漫画に育てられた世代からは、
物理学に秀でた子供は決して生まれないと断言してもいいです。
■ジョジョ
はい。2ちゃんなどで、散々ネタにされて愛される漫画ですね。
こんな漫画です↓
「小さな波をけすにはどうすればいい?」
「分かりかけてきた・・・もう一つ別の大きな波をぶつければいいんだ!」
ちなみに、この台詞を言う時、登場人物は全員大真面目にやってます。
キン肉マンの「重いものは軽いものより早く落ちる」位の説得力があります。
ホント、ジャンプ漫画物理学は地獄だぜ。
■北斗の拳
核戦争後の世界を舞台にした漫画なわけですが
生き残った連中の多くがモヒカンとハゲのマッチョになっています。
放射能って本当に怖いですよね。
内容は、「世紀末覇王」だとか「南斗」とか「北斗」とか
偉そうな単語並べた奥義で殴りあいするわけですが、
やってることは兄弟喧嘩か痴話喧嘩というスケールが大きいんだか
小さいんだかよくわからない漫画。
と、ここまでジャンプ漫画の主要作品のレビューをしてきたわけですが
このエントリの題名につけた
「地球人がへタレになった」
の意味がおわかりいただけるかと思います。
はっきり申し上げますが、最近の漫画における地球人のへタレっぷりは
目に余るものがあります。
今こそ、漫画にジャンプ物理学を復活させ、
もっともっと
「重いものは軽いものより早く落ちる」
世界を復活させるべきなのです、そうなのです。
凝った世界観とかリアルとか、常識とかなんて必要ないのです。
常識的な展開、凝った展開と漫画の売り上げに相関関係など無いんですから。
漫画復興のため、もう一度
「ベアクローが二本で200万パワー! 通常の倍 高く跳んで400万パワー!! そして三倍の回転を加えれば400×3でバッファローマン を上回る 1 2 0 0 万 パ ワー だ ! !」
といってくれるへタレでない地球人が出てくることを望みます。
ちなみに僕にはできません。
良い例:バキの花山薫
http://blogs.yahoo.co.jp/beatarai/archive/2006/02/21
超人バトル漫画ではありませんが、よろしくメカドックとかオレンジロードみたいなラブコメも自分の青春です。
自分が理数系に弱いのは、ジャンプのせいだったのですな^^;
紹介されたキン肉メェ〜ンのweb、夜中に声を出して笑ってしまいました。
ありがとうございます。