面白い。金の歴史と人類の経済の歴史。
いやあ、面白い。オススメ。
金貨を発行する力が、いかに過去の国家にとって重要だったかを
教えてくれる本です。金融関連の初歩を学ぶのにいいかも。
難しい数式とかないので、楽にお金について学ぶことが可能です。
で、本日の話題になりますが、御題は「人口増減とインフレデフレ」です。
まず、インフレとは多くの場合、需要>供給の場合に引き起こされる現象です。
一方で、デフレとは、需要<供給の場合に引き起こされる現象。
「ゴールド」のP182で述べられていますが、
人口増は、必ずしもインフレに結びつきませんが
その原因の一つにはなります。
つまりですが、人口が増えるという事は、増えた人口の分、
需要が生まれるということです。
結果として、一時的にですが、経済が需要>供給の状態になります。
結果として、インフレになりやすいわけですね。
戦後日本のインフレ基調の経済の原因の一つは、
戦後の人口増加が挙げられる理由がありますが、
確かに、これで説明できますよね。
一方で、最近、小子化が問題にされていますが、
少子化、人口減少の最大の問題点は、ここにあるんじゃないかと
この本読んでから思うようになりました。
そう。デフレになる可能性があるわけです。
少子化と人口減少で経済全体が。
今頃気付いたんですけどね。
人間が減るということは、それだけ需要が減るってことです。
需要が慢性的に減り続ければ、需要<供給の状態が継続します。
こうなると、供給過剰によって、価格が下がり、賃金も下がり
リストラ、倒産が慢性的に続くのでは、と思ったわけです。
このあたり、経済学の分野とかだと、どう分析されているんだろ?
日本の経済活動自体が延々と
破壊され続ける可能性があるように思えるけど、
さてさて。
最も、すでに少子化のせいで、これまで子供相手に商売してた
おもちゃ業界とか漫画業界みたいな所は、主要市場が需要<供給になってて
「大きいお友だち」相手の商売にシフトしていってるわけですけども。
自分の商売も含めて、やっぱ日本経済は
人口動態やら少子化、人口減少の影響は
受けざるを得ないだろうなぁ、としみじみ思いました。
つー本がいいですよ。
>このあたり、経済学の分野とかだと、どう分析されているんだろ?