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2005年12月16日

コモディティ化とは戦えない

コモディティ化を逃れられないGoogle? - シリアルイノベーション [ITmedia オルタナティブ・ブログ]

どんな技術でもそうだけど。
上記の記事を読んで、また考えさせられた事だけども。
↓のたけさんのブログにかいてある事実が
そういった事実を如実に物語っている。


医師が株式投資の心理学を語るブログ: 定性分析C〜収益の持続性


優れた経営なんてもんは存在しない。
優良企業も存在しない。
市場は、長期的に必ず、企業の経常利益成長率を上回る。

10年続けて、市場平均を上回る経常利益成長率を
記録できる企業は全体の0.1パーセントに過ぎない。


過去の例を見る限り、どんな技術もサービスも
やがてはコモディティ化という悪夢にさらされ
利益が殆どでない道へ進まされる。

そういう風に市場は出来ている。


おそらく、だが、それを一番わかっているのが
グーグルであり、だからこそ、社員に20%の自由な時間を与え、
そして、イノベーションを、新たな市場を作り出せるような
技術の創造に時間を費やしているのである。

検索という魔法の力も、必ず、コモディティとなる。
これは避けられない。

現在、新たな市場を発見できない企業は
10年、20年という長期的な観点でみれば
必ず、衰退するような仕組みになっている。

コモディティ化とは戦えない。
勿論、同じ市場内で、コモディティ化と闘いながら
生き残る術はある。

最初は、低価格で、最後はブランド戦略で。

だが、それは延命戦略にすぎず、
そのどちらもやがては通用しなくなる。

今、色々な試みがある。

個人的に注目しているものとして、
アキバ系ファッションなどがある。

アキバ系とかヲタクというのは
ファッション業界に残された最後のフロンティアだ。

今まで、こういう連中は、服には絶対に金を使わなかった。
だから、ユニクロなどは、こういう市場で
低価格などで成功をおさめた。

低価格でしか成功できない市場にブランド価値を
浸透させることができれば、新たな市場を開拓できる。

ファッション業界というコモディティ市場において
勝ち残るには、今までとは常に違う市場に違う価値を
持ち込まないといけない。

他の市場は常に消耗戦。
つまりは、「価値を上げるにはコストをあげねばならない」という
典型的な技術のジレンマにさらされる。

価値を上げないと売れないが、
その為にはコストをあげないといけない。


その結果、企業間闘争によってコストは増大していき、
さらに、製品はコモディティになっていく。

コモディティ化によって、価値があった製品は
無価値に、つまり他の競合企業の製品と差別化できないものとなる。
コストは上がっているのに
製品の価値は上がらないという現実と企業は直面する。

やがては利益が出なくなる。
一つの市場の競争はそういう場所に行き着くように
できている。

そうなる前に、次の金が向かう場所にいけない企業は
価値とコストのジレンマによる死に向かう。

コモディティ化とは、企業は短期的(5〜7年)は戦えるが
長期的(10〜20年)には、絶対に戦えないようになっている。

低コストと高価値を手に入れることができる場所で
企業は闘いつづけねばならない。

つまり、新市場を発見し、独占できる場合と
低価格や利便性などでローエンド市場を破壊できる場合と
ブランドでハイエンド市場を支配できる場合だ。

その場所をみつけれない企業は
しぬしかない時代なんだと最近、思っている。

技術と製品、サービスが激しい競争により
コモディティ化する速度が速い、今の市場では
企業努力とは、そういう場所を常に捜し求めることが
重要なんじゃないかと思い始めている。


posted by pal at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム このエントリーを含むはてなブックマーク | 編集
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