クリスマスイブだけど、突っ込む穴もないから
知的オナニーに耽ってみる。
漫画とゲームは、自分と関係する分野だから
最近、この二つの業界が典型的な
イノベーションのジレンマに陥っている事についてよく考える。
イノベーションのジレンマとは
クリステンセン教授の著書「イノベータ-のジレンマ」で
提唱された理論で、次のような条件が技術につき物である事から
起こる。
まず、価値とコストがトレードオフの関係にあること。
つまりだけど、企業が製品価値を高めようとすると
「価値をあげるにはコストを余計にかけるしかない」
という状況に直面する。
そうすると、企業は市場での競争に打ち勝つために
よりよい製品を作るために、一つの製品にどんどん
コストをかけるようになる。
一方で、企業間競争においては、常に価格を下げるように
市場圧力がかかる。
価値をあげるにはコストをかけないといけないのに
価格は下げなくてはいけないという矛盾する状況に
企業は直面する。
また、製品の価値がある一定以上にあがると
顧客がそれ以上の製品価値の上昇に無関心になる。
例をあげるなら、自動車でスピードを500キロだす車を
作っても、そんなのは一部の金持ち以外は買わなくなる。
マスマーケットの顧客は、ある一定以上の性能をもっていれば
それでいいわけであり、それ以上の性能価値上昇になんて
余分な料金は払わない。
この二つの条件が揃った瞬間に「イノベーションのジレンマ」
が起こる。
企業間競争に勝つには、余計なコストを払って
より価値の高い製品を作らないといけないのに
コストを払ってより価値が高い製品を作っても
顧客がそれを評価してくれないので、
「コストは上がっているのに顧客にとっての製品価値が上がらない」
という状況に、企業は、いずれ直面するって事である。
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